チート貰えば英雄に為りたいと、誰でも思う訳じゃない❕
14日目
『『ガチャ‥』おはようございます。父様 母様。』
『御早う御座います。クロノス様 ノア様。』
『クロス❔…ハデスに見つかったか‥』
「クロスに馬鹿な事差せないで、伯爵領の事遣らせて下さい。父様達の仕事 3割減りますよ?」
『は ハデス様~な ナンテコトヲ。』
(…ありゃ?真剣に考えてる‥テメエ等の仕事だろうが‥ま 良いか‥俺関係無いし 錬金術、何を造るかな‥)
『聴いてマスか❔』
(馬鹿殿下の教育って言ってもな、疑問点が有ったら答合わせをする位か?他は‥)
「ハデス様。❔」
「何だ?」
「影守は余計ですか?」
「お前達が決める事だろ?俺には、有能な人間の無駄遣いに見えただけだ❗」
「…」
(黙った?これで考え事に集中できる‥俺は傍観者でオブザーバーだろ?余計な事せんで、地球に有りテラに無い物‥連絡手段、無線機は欲しいな‥異動手段、馬車の衝撃吸収‥魔術も弄るか、亜空間収納は欲しいな‥無属性の魔法で次元の隙間に土魔法 、風魔法で固定。完成‥《に 兄様?其れ欲しい❗》何だ 唐突に《亜空間収納❗》…異次元の刃‥転送‥《ありがと~小さい?》…其の位自分で考えろ呆け❗《え~❔》…頭の中身は空か?魔力で広げれば良いだろ‥《な~る❗》…発想の自由が無いのか‥全属性有っても意味無いだろ、それじゃ‥)
「ハデス、今日の予定は?」
「馬鹿殿下の御守りです。母様❗」
「…オブラートに包めよ‥」
「本当の事です。」
「アテナは?」
「学院ですケド?イベントが有りますし‥」
「何の?」
「新入生のダンジョンアタック。生徒議会は、フォローと治療ですね。」
「楽しそうね❗私も『辞めて下さい。母様が出ていくと、トラブルが発生します❗』え~、ツマンナイ~『紅の魔女が、何言ってるのです❗被害が此方に来るので自重して下さい❗』其のふたつ名イヤ~『に 兄様?何なのですか?紅の魔女って❔』『3年前の俺の新入生イベントでな、魔術の下手な学院生を目の当たりにして、魔物の殲滅を殺ったんだよ❗返り血を一切浴びずにな‥』『か 母様~』しょうがないじゃない~咄嗟だったんダモン❗『父様、意見は❔』『自重しようね‼あの後、王宮から呼び出し受けたんだカラ‥』ごめんなさい~」
(堪らなかったよな~上から下から凄まじかった‥思い出したくも無い❗《母様ってモシカシテ❔》制御下手❗ダンジョンの魔物2日間発生シナカッタ‥《で~》泣いたぞ、後始末でダンジョンに魔力供給しないと成らなかったからな‥お陰で常人の5倍に魔力が成ったがな‥供給と補給をやり随時放出ダゾ❗《な~!》お前もヤリタイカ?《ヤダ~》)
「…父様達はまだましデスヨ❗殲滅の息子、紅の息子って学院での私の呼び名でした。3年間、教師から名前で呼ばれた事ナカッタナ~『ヤダ~』三者面談の時は、『明日は、フロスト伯が来てくださるヨナ?奥方様じゃ無いヨナ?俺の命日じゃ無いヨナ?』と念を押されたな‥『…あの頃の裏事情は其れか❗』父様にも何かしら裏取引が?『息子さんを早く卒業させて下さい❗って泣きつかれタナ~。何の事か判らなかったんだケドな‥』私にも、言って来ましたね‥入って間もない新入生に『卒業単位遣るから、卒業してくれ❗』とか、イベント事に集会で『殲滅の息子に怪我させるな』が合言葉ダッタ‥」
『…』
「…か 母様、今日来ないでね、御願いね❗『アテナ?』私、ヤダからね!3年間腫れ物扱いされるの❗『…あ アテナ~?』『…腫れ物扱いされた俺の立場は⁉』『…は ハデス~?』来ないでね❗『シクシク‥、子ども達が苛める~クロノス~!』『‥私に何をシロト‥だから魔力制御を覚えなさいって云いましたよ❗』『苦手なんだもん❗』『…行かない様に❗』『く クロノス~❗』」
「クロス。母様に父様の分の仕事を割り振れ❗無いなら作れ❗アテナに俺同様の扱いは可哀想だ。」
「…承りました。『は ハデス~く クロス~?そ ソンナ~、シクシク‥』流石に私も、当時のハデス様の扱いは目に余るものが‥ハデス様に『母様が泣くから黙ってろと』云われたので‥」
『‥』
「…自業自得だろ?3年有ったのに、努力しないんだから、もうフォローせんよ❗『は ハデス~!ポロポロ‥』」
「…ハデス、もう少しオブラートに包め❗」
「アテナにあの頃の俺と同様の扱いを受けろと?キツいぞ❗公爵家の息子ダンヒルが居なかったら、さっさと辞めてたぞ❗」
『レゾナ公爵の❗』
「…腫れ物扱いより、あの筋肉達磨のトラブルの方が凄かったからな‥」
「…便乗されてましたからね、ハデス様は‥流石に校舎損壊の連続は、慎んで欲しかったのですが‥」
「俺もクサクサシテタカらな~ストレス発散に、あの筋肉を道連れにしてな~」
「…ダンヒル様は喜んでいましたが‥公爵家の息子って色眼鏡で見ない、ハデス様を『生涯で唯一の友が出来たぞと』嬉しそうに‥」
「…」
『…其れは良いが‥聞き捨て為らない事言ったな‥校舎損壊❔何だ其れは❗』
「魔術の暴走、制御、錬金での爆発物の作成、其れらは、錬金での修繕で何とか為ったがな、あの頃は治療魔術がまだ未熟でな、ダンヒルの筋肉達磨を良く実験台にしたな~傷跡が残る時とか、内臓が全部治癒しなくてアイツ血屁土吐いてたシナ~懐かしい思い出だ❗」
『何か違うよね?血屁土?』
「再治療魔術で根治したよ❗」
『そういう問題か❗』
「だってな、治療魔術が熟練してからはあの馬鹿、怪我の度に俺の処に来るんだぜ?腹立つだろ?態とらしく根治させない遣り方とか、あの時学んだな‥『態と治さない?』根治したら『大怪我しても大丈夫だ。』何てフザケタ戯言をほざくだろ❗筋肉達磨は?」
「…最初は、ダンジョン最下層のボスに正面から真っ向勝負していました‥其の度にハデス様に『根治してくれ❗』とかほざいて居ましたな‥」
「俺は何で大怪我して来るのか判らなくてな~最初の方は根治したよ❗段々腹立って来てな、クロスに尾行差せたんだよ!内容を知った後は、治さない方針に変えたな~馬鹿は治為らなくでな、レゾナ公爵に自家談番しに行ったな‥『お宅の馬鹿息子何とかせい❗敵に真っ向勝負って死にたいのか❗治さんぞ❗』したら『伯爵家の息子が偉そうに、何様だ❗』とかぬかすから、『上等だ❗たわけ❗』って八つ裂きにしたな~」
『な❗』
「根治と八つ裂きを繰り返し行って何回目かな‥『…10回目で御座います。』そうだった❗泣きながら、『許してクレ』って言うんだよね‥『何で上から目線?』って八つ裂きと根治を繰り返しタナ~。」
『…』
「土下座された時、タナトスが帰って来てな、『何をしている』って言うんだよね‥理解する迄親子共々八つ裂きと根治を繰り返したよ‥」
「…難物で御座いました。」
「…レゾナ公爵の引退理由は其れか❗普段は嫌味を言うのに、無言ダッタ‥」
「…何回婦人会の手紙を出しても不参加な訳です‥」
「あぁゴテゴテに着飾ったオバサンが居たな?真っ青になって隠れて居たけど‥」
「…あの惨劇を見れば、致し方無いかと‥」
「父親は王宮勤めだったんだ。タナトスの人格形成は母親カラだろ?自業自得じゃ無いの❔」
「そうね‥下級貴族を見下す様は、気分ワルカッタ❗」
「…奥方様、皆が皆 貴女様の用な『皆同じ人間なの』と言って下さる方では御座いません❗」
『…ハデスのお陰ね(だ❗)❗』
「兄様、何したの?」
「…犯罪でも犯した用な言い方辞めろ❗」
「…子供の頃に、ハデス様が『凄い。皆が協力して道が出来た❗』と ご両親のいらっしゃる前で言われ『差配のお陰だ』と言っている民達に、『何言ってるの?皆が居なければ父様達は役立たずだよ❗此の工事だって皆が遣った事なのに?父様達は金を出しただけだよ?』と言われたんです❗民達は皆泣き崩れて居ましたね‥自分達の仕事を見て下さる。判って下さる方が貴族にも居るんだと❗」
「辞めろ恥ずかしい❗」
「…いえ、此ればかりはハデス様の言い分で有れど、辞められません。私共でさえ、あの言葉は泣かされましたから‥」
『そうだな(ね)。お陰で金じゃ無い❗言葉の労い。共に労働する喜びを見出だしたからな(のよね❗)❗』
「…だからなのね❗伯爵領の民達は、皆が優しく間違いが有れば、言葉で言ってくれるのは❗兄様、凄いです❗」
『素晴らしい民達だよな(ね❗)❗』
「…誉められる事じゃ無い❗当たり前の事なんだ❗偶々伯爵家に生まれただけ、平民の家に生まれただけで、差別される事の方が間違いなんだよ。アテナ❗理解しなさい。お前も差配する側に生まれたんだ‥」
「…はい❗」
「恥ずかしい話は終わりにして、出発するぞ。遅刻しても知らんからな?クロス、先ほどの件頼むな❗絶対母様を学院に行かすな❗大惨事間違い無しだから❗」
「…承りました。」
「…お お母様❗本当に辞めてね❗お父様引き留めてね❗」
『は ハデス~あ アテナ~酷すぎない?さっきの感動的な話は何だったの~シクシク‥』
「…自業自得だろ?‥フォロー出来ないよ‥」
「…ごもっともで御座います‥」
『あ 貴方~クロスも扱いが酷すぎない?』
『‥』