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とある学園の女王様と逆ハー少女が親友な話

これぞ30分クオリティ。

先程思い付いたモノをパパっと短編にしただけ。

何が書きたかったのか正直分からないけど、これは友情モノだと信じてる。


私立 王道乙女的恋愛思考(おうどうおとめてきれんあいしこう) 学園には二人の有名な女生徒がいる。


「ほらポチ、ちゃんと我慢しな?良い子にしてたら ご・ほ・う・び あげるからさ」


「わ、ワンッ」(※ポチは高校二年生)


一人は容姿・性格共にSMクラブに君臨する女王様の様な(※高校二年生)龍宮(りゅうぐう) 千里(ちさと)


「なぁ美羽、俺だけを見ろよ」

「いいえ、美羽さん。私だけを見てください」

「「僕達だけ見てー?」」

「俺だけ、見て」


「じー……。はい、見たよ!」


もう一人は天使の様な見た目で学園生徒会のみならず学園の男全員を虜にした(※高校二年生)天野(あまの) 美羽(みう)


「あれ、美羽じゃない。偶然ね」


「わぁー、千里ちゃん!偶然だねぇ」


二人は保育園で物心ついた時からの親友で、今でも週に一度 一緒にショッピングモールへ出掛けたりしている。

毎週金曜日の夜から月曜日の朝まで泊まったりするのは当然で、

喧嘩は生まれてから一度もした事がない。


「今日は金曜日ね。先週美羽の家で泊まったから今週はうちで良いかしら?」


「うん、りょーかいっ!昨日千里ちゃんに似合いそうなコスプレを手に入れたの~!

今日持って行くから…着てね?」


「んもう、仕方ないわね」


「ありがとうーっ!じゃぁまたあとで~」


「えぇ、またあとでね」


千里は何をしてもエロくなる天才で、巫女服やシスターの服はともかく、タートルネックにジャージでもエロくなる。

それを面白がった美羽がキッチリしてそうなコスプレを見付けてはこうして着せるのである。

前回は自衛隊の軍服で訓練しやすい様にとポニーテールにした所、暖房が効いてる中での軍服なので少し汗をかいてしまい、頬も赤くなったので軍服の効果が無くなってしまった。


『んー、なんか国に奉仕するんじゃなくて自分に奉仕させたくなるよね』


などと美羽からは言われていた。


「千里、さまぁ…ッ」


「なぁに?言わなきゃ分かんないわよ」


ポチ改め千里の恋人(仮)が頬を染めながらねだるように千里へ擦り寄るが、千里は妖しい笑みを浮かべて恋人の顎を自らの親指と人差し指で持ち上げ(所謂 顎クイ)焦らす。


「お願いします…、



目の前のお菓子を食べさせてください!



大好きな千里様特製クッキーなのに、もう一時間も『待て』だなんて酷いじゃないですか!」


「だって貴方が私を物欲しそうに見つめるのが可愛いんだもの。

そうね、もう食べて良いわよ。

たーっぷり愛情を込めて作ったから、ちゃんと愛情を噛みしめて食べてね?」


「千里様…ッ!大好きです、愛してます!」


学園の男子生徒は美羽に惹かれているが、その反面 実は千里の犬になるのも悪くないと思っている。

それとなく男共は千里にアプローチを掛けているが全員失敗中だ。

ポチが牽制しているというのもあるが、そもそもポチは千里が小学三年生の時から千里の恋人兼犬なのだ。

千里もポチを同じくらい愛しているのでそう簡単に第三者の侵入は許さない。


「千里は良いよね、ポチが居て」


「美羽、何か言ったか?」


「ふぇ?何にも言ってないよ?」


「そうか」


美羽には父親が居ない。生きては居るが牢獄の中だ。

美羽が小学一年生の時父親が美羽を性的に襲うという事件から、美羽は男性が苦手になってしまった。

事件の時幸いにも買い物から帰宅した美羽の母親が父親を美羽から引き剥がし、大事には至らなかった。

だが後日父親が所有するパソコンと携帯のデータから大量の園児と小学校低学年の児童のポルノ画像が見つかり検挙された。

そこには当然美羽の画像もあり、父親は連行される直前に


『美羽は俺が居ないとダメなんだ!安心しろよ、美羽。直ぐに抜け出して帰ってくるからな!』


などとほざき、それが毎晩悪夢になって出て来るほどのトラウマになった。

(当然千里の画像もあったが、千里は赤ん坊の頃からストーカー被害で似たような目にあっているので全くへこたれなかった)

最近は薄れているが時々見てしまい、そんな時は一週間眠れなくなってしまう。

ちなみに美羽の母親は事件後


『あんなクズと結婚してごめんなさい。今まで気付かなくてごめんなさい。

これからはあのクズから美羽をまもれるように頑張るから!』


などと泣いて謝ったらしい。母娘の関係は正常で良好である。

だが美羽にも革命が起こる。

当然美羽の事件を知っていて、自身も赤ん坊の頃からストーカー被害にあって男性不信だったが千里に恋人兼犬が出来た。

ポチも最初はストーカーだったが毎日下駄箱に入っている『愛してます』を一枚全部(手書き)に書かれたラブレターを半年続けて貰ったので千里は興味本意で、手紙の裏にあるクラスと名前を見て会いに行った。

その後土下座してまで犬にしてほしいと言うポチが面白そうだし、何より裏切らないと確信があったので了承した。

あの千里が、と美羽は驚きながらも二人を見ると、千里が愛されてとても幸せそうに見えたので美羽は自分も愛されたいと思い始め次々とクラスの男子を虜にしていった。


(だけど…、虚しいだけだ)


結局美羽の容姿しか見ていなくて、美羽は自棄になりながら傀儡を増やしている。


二人が喧嘩もせず仲が良いのは、美羽がいくら千里を羨み嫉妬しても結局はそれ以上に友達として好きなのだからだと私は思う。


私?私は美しいモノを探すのが趣味なただの女神。

この二人の友情が面白いので飽きない限りは二人を傍観したい。

けどやっぱり一つじゃつまらないから他のも見付けたいわ。

そうね、別世界にある公爵家の長男とメイドの猫娘の恋愛が中々面白そうなの。

今度見てみようかしら。貴方も一緒に見る?

え、見るって?随分悪趣味なのね、人の恋愛を覗くなんて。

私?私は良いのよ、女神なんだから。

あー、んもう煩いわね。これから神々の定例会議があるから行くわ。じゃぁね!



お目汚し失礼しました。

最後までの閲覧感謝いたします。

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