鈴「誰かツッコめよ!」
ラスト戦闘回。これで最後なんです。やっと六花が中二っぽくなったのに、やっとチート先輩のチート見せれたのに、これでこの物語は終わりなんです。
屋上にでると対角線上に佐藤がいた。
それをみた幼女は人間離れした速度で佐藤に向かっていく。
俺たちは追いかけ、佐藤の前まで行く。
佐藤は2メートルほど高くなっているところに登っていた。
幼女はそこに駆け上る。
北野さんが一歩前に出て説得を試みるようだ。
がそれよりも早く田中さんは佐藤に向かって発砲する。
「どんだけ撃ちたいのよ!」
千歳さんがツッコむ。
ホントに何がしたいんだろうな田中。
弾丸が届く直前、下から何かでかい化け物が出てくる。
弾丸は化け物にヒットしたがあまり効いてないようだ。
「あれは!ムーンビースト!」
「知っているのか六花!?」
「クトゥルフ神話に出てくる生物。」
そんなのが本当に現実にいるのか。
まったく、わけがわからないよ。
佐藤のほうを確認すると幼女がなにやらよくわからないことをぶつぶつ言っている。
なぜだか知らないが俺はそれがとてつもなくヤバイことに感じた。
「とにかくこの化け物をなんとかするわよ!」
千歳さんの声で目の前の化け物を思い出し、全員が戦闘態勢に入る。
化け物は田中に向かって槍で襲い掛かる。
千歳さんがそれを銃で牽制すると、効果があったのか化け物は転んで槍を地面に突き刺した。
そこに田中が銃弾をぶち込む。こうかはいまひとつのようだ。
俺も転んでる間に蹴っとくか。
「こういうのは得意じゃないんだがな!」
そういいながら化け物に蹴りを入れすぐに退避する。
北野さんと鬼柳さんは驚いて動けないようだ…こんなときに呆けてるなよ、死ぬぞ?
六花はチェーンを使えるようにしていた。先のほうに小さな鉄球をつけているようだ。
どこでそんなもん手に入れたんだよ!
化け物は槍を抜こうとがんばっている。なんかシュールだ。
「拳銃はあんまり効かないみたいね。」
そう言うと千歳さんは特撮ヒーローみたいな蹴りを化け物に浴びせた。
「さすがっすねチート先輩!」
「チート言うな」
うむ、幼女みたいなのにさっきからこの実力。チートです。
化け物はよろめいたが倒れはしなかった。槍を抜き、六花に襲い掛かる。
「六花!危ない!」
と思ったら化け物の攻撃は外れた。
なんかもう化け物がかわいく見えてくるぞ。
「行くぜ化け物!俺の蹴りであの世へ送ってやるぜ!」
田中は蹴りを中空に放つ。つまり当たってない。
「くらうがいい!罰する鎖!」
長いんだから思いっきり振り回してたら俺たちも危ないだろ!
だが化け物にそれなりのダメージは与えたようだ。
「はっ!スタンガンでどうだ!」
北野さんもっとはやく戦いに参加してください。あと当たってません。
鬼柳さんはまだパニクってるし。
とりあえず俺は化け物に蹴りを入れておく。
「とどめよ!」
チートさんが蹴りを入れると、化け物は倒れた。
なんていうか…全員無傷だと化け物と戦ったんだって感じはしないな。
いや、誰かが怪我したらそれはそれで面倒だけれども。
化け物は倒したので佐藤のほうを見る。
幼女の呪文のようなものの詠唱はまだ終わっていなかった。
「あの子には悪いけどちょっち撃たせてもらうよ。」
千歳さんが幼女の足を撃つ。
しかし、痛くないのか幼女は呪文の詠唱を続ける。
「先輩は甘いんすよ!」
田中が幼女の喉を撃ち抜く。こいつホントに警官か?
さすがに喉を撃ったので幼女の詠唱は止まる。
「あらら、まぁ呪文は終わってたからいいんですけどね。」
そういえば、さっきまで晴れていたはずなのに急に曇ってきている。
「あれはっ…!」
こんどは何だよ。あれは…鳥?こっちに近づいてくる。
あれ?とんでもなくデカくね?
「あれは!シャンタック鳥!」
「知っているのか六花!?(2度目」
「クトゥルフ(略」
だいたいわかった。
シャンタック鳥は降りてくる。佐藤は幼女を抱えその上に乗り、飛び立ってしまう。
だが飛んでいる鳥の上の佐藤を田中が打ち落とす。
田中すげぇけどさっきから人としてどうなんだ!
佐藤はグラウンドの方へ落ちる。
落ちたときにグチャという音が聞こえた。
その音は地面に落ちたときの音だけではなくグチャグチャと音を立て続ける。
なんかとんでもないことになってませんか?
シャンタック鳥はそれを拾いにグラウンドへ降りてゆく。
田中が様子を見にグラウンドのほうを覗き込むと、シャンタック鳥が何かを抱えて上空へ飛び立つ。
それが佐藤の死体ではないことがわかったが、それ以上は俺の理性が飛んでいてわからなかった。
気がついたら鬼柳さんに六花と一緒にラリアットされていた。
倒れて気を失う直前に、遠くで北野さんにアームロックきめてる田中と、それを剥がそうとする千歳さんが見えたような気がする。
その後、村の警察署で俺は目を覚ました。六花は横で寝ていた。
俺は千歳さんに事情をある程度聞いた後、六花を起こし、村を出た。
佐藤に謎を喋らせる前に田中が殺っていまったので真実にはたどり着けなかったが、それでいい気もした。今となっては山中とは何だったのだろうと言う感じだな。
さすがにそれは駄目か。モヤモヤしてはいるがこれ以上は調べることもできないので諦めるしかない。
「結局、山中さんはどうなったのかな?」
「さぁな。」
俺にはもうわけがわからなかった。
どうすることもできなかった…
謎が解けてないのは脳筋プレイヤーと不運プレイヤーのせいです。決して鈴や六花やチート先輩や鬼柳やKPのせいではありません。あしからず。