六花「私の邪王真眼はすべてを見抜く!」
家族関係ヤバイ、六花が17歳、鈴は24歳、鈴の姉さんの年齢がヤバイ40歳
鈴が中二のとき六花7歳…マジヤバイ、なんで鈴と姉さん16歳も離れてんだよ…サ○エとワカ○ぐらい離れてるじゃん。
次の日、つまりゴールデンウィークの初めの日だな。
今年は間の普段日がないから六花の学校も気にならないな。
とりあえず起きて準備した後、俺は山中に電話する。
何故かって…あの馬鹿は忘れっぽいからだ。
「山中、ちゃんと起きてるか?」
「そんなに寝てらんねーぜ」
「そうかその様子だとちゃんと昨日のことは覚えているようだな」
忘れてなかった…なんだか少しうれしいような…
「でも何時にどこだったっけ?」
忘れてるじゃん!
「11時に駅だってお前が言っただろバーカ」
「バカじゃねぇよ!忘れっぽいだけだよ!」
「それを世間は馬鹿と呼ぶんだ。まぁ思い出したんならメモってちゃんと来いよ?」
「あぁ、メモればいいのか!」
そこかよ…まぁだいたいわかってるようだしいっか。
それから何度も教えた後通話を切った。
今は九時半過ぎ、六花はまだ起きてこない。
六花の部屋の前に行き、扉越しに話しかける。
「六花起きてるかー?」
するとすぐに返事が返ってくる。
「邪王真眼を発動させるから待って」
きっと右目だけにカラーコンタクトを入れているのだ。
眼帯もつけてでくるだろう。
「朝食はいらないのか?」
「さっきとった」
「いつの間に!?」
「電話してたとき」
電話している間に起きて朝食をとっていたのか…
まぁ長かったからな、あの電話…50分くらいだっけ?
ホント何度も聞いてくるしめんどくさかったなあいつ。
「十時半には家出れるようにな」
「了解」
それだけ伝えてリビングへ行き、テレビを見て暇をつぶす。
出る時間になったので六花を呼びに行く。
六花の服装は中二っぽいゴスロリだった。かわいいと思う
だがその腰につけた二メートルもの細いチェーンは重くないのか?
俺はいたって普通のファッションだよTシャツにジーンズみたいなラフな格好さ。
~
目的の時間、目的の場所に俺たちは来ていた。
それから数分待つと山中が来た。車で。
「おまたせ」
「なんで車なんだよ。なんで駅に呼んだんだよ。」
「駅が待ち合わせ場所ってよくあるで?」
こいつは六花の住所知ってるが、わかりやすかったってことで脳内補完しておこう。
山中の車に乗り、出発する。ここから二時間ほどだそうだ。
久しぶりなので今どんなことをしているのか聞いてみる。
「わざわざ車ってことは自家用車だよな、お前今何してんの?」
「株で儲けてさー、そんで結構遊べるわけ。そういうお前は?」
「俺は医者目指して大学院行ってるからまだ職にはついてない」
バイトぐらいしかやったことないな。
「六花も高校三年生か。大学受験すんの?」
「邪王真眼の使い手たるもの教養が深くなければ」
「まだ中二病なのか」
山中にしてはまともな反応だな。
「鈴も中二のときはこんな感じだったよな。」
「なんでそんなことだけ覚えてるんだよ。」
そんなことを話していると目的の村に着いた。
ここで何をするつもりなんだろうか。
~
山中はここで肝試しがしたいらしい。
まだ五月だぞ?したくなる時期じゃないだろ?
だが山中はこの村に来てから「山の上にある学校」の話を聞いてしたくなったらしい。
でも一人は怖いしそういうことに乗ってくる奴はここにはいない。
そういうことで俺たちを呼んだらしい。
六花は怖い話を聞いても「右腕に封印してある力があれば」とか「邪王真眼の力なら」と言って怖がる様子はない。オカルトも好きなんだろうな。
俺はというとどちらかといえば苦手だ。見えないものに恐怖を感じるタイプだ。
だがやはり六花が楽しそうなのでついて行くことにする。
この話は決着つけたさ。もうひとつおかしなことがあるんだ。
「俺の家片付いてないし、金渡すから旅館に泊まってくれるか?」
山中はそう言って準備するものがあるとかで行ってしまった。
「明日な」って言ってた気もする。
マジで計画性なさすぎだろあいつ。少しづつ嫌悪感を抱き始めた。
まぁ山中の住んでるマンションより旅館のほうがいいとこだからいいけどな。
旅館にチェックインした後、昼食をとる為にファミレスに入る。
旅館で料理は出ないのかって?十三時だぜ?晩は旅館でだしてもらえるよ。
軽く食事をしたあとそのまま町をぶらぶらすることに。旅館には六時に戻れればいい。
「六花、行きたいとこあるか?」
「この地はあまり知らぬ」
そりゃそうだな。とりあえず周りを見渡す。あるものはあるが無いものは無いな。
「図書館でも行ってみるか?」
「うむ、魔道書があるかもしれない」
どんな図書館だよ。とりあえず近くにあった図書館で時間をつぶすことにした。
中に入って座るところを探す。あまり人もいないのですぐに見つけた。
俺と六花は別々に本を探す。六花が誰かにぶつかって謝ってるのが見えた。
俺はとりあえず勉強のための医学書を読むことにした。
読みながら六花を待つと、六花はなにやら怪しげな黒い本を持ってきた。
マジで魔道書じゃねぇの?とか思ったが表紙に『楽しいオカルト』と書いていた。
オカルトにも楽しいとかあるんだな。
本を読んで過ごし、旅館へ戻った。
晩飯を食ったあと、山中から電話があった。
「明日下見に行こうぜ」だとさ。
話を聞いてだいたいわかったと返して通話を切る。
すると外を見ていた六花の様子がおかしい。
「あわわわわわ」みたいな感じだ。
「鈴さんさっきネズミみたいのがそこで人に群がっててネズミがいなくなったと思ったら人も消えててきっと食われたんだあわわわわわわわ」
そんなことを言いながら抱きついてくる、妄想かなんかだろうが怖かったのだろう。
「落ち着け六花、この世に人を食べるネズミなんているわけないだろ?」
「え?う、うん。」
落ち着いたようだな。さてこれからどうしようか。
トランプ二人でやっても盛り上がらないだろうし。
テレビでもみて暇を潰すか。