鈴「六花がかわいいから」
小説のような書き方って難しいっすね。あと中二描写。
これはクトゥルフ神話TRPGでやったシナリオを書き起こしてるだけです。
まだ物語りは始まったばかりです。忘れる前に書ききれたらいいな。
五月のゴールデンウィークに入る前日、俺鹿乃鈴は従妹の富樫六花の家を訪れていた。
理由は家族で旅行をするのに、六花が行きたくないと言って一人残っているので様子を見てほしいと姉さんに言われたからだ。
朝起きて俺はポストから新聞と手紙を取り出す。
「六花、手紙が来てるぞ」
「それはっ…闇の呪文が記された書!」
六花は中二病である。年齢は十七歳…中二じゃないんだよなぁ…
でも俺は中二と普段のギャップがある六花はかわいいと思う。
これがギャップ萌えってやつだな。
「鈴さん、これ山中さんからだ」
山中とは俺の友達の山中弘司のことだ。俺の昔からの友達でよく三人で遊んでいた。
もう親元を離れて一人暮らしをしているらしい。
「ゴールデンウィークの間鈴も誘って俺のところに遊びに来ないかって書いてる」
ゴールデンウィークに誘ってるのにこんなギリギリで届くようにすんなよ…。
山中は俺が思うには馬鹿だ。相当な方向音痴だったり、この手紙のように予定を考えなかったり。
「鈴さん山中さんのとこ行こうよ!」
「出かけたくなかったんじゃないのか?」
「家族で行くのが嫌だっただけだもん。それに久しぶりに山中さんと会って遊べるんだよ?」
俺も会うのは久しぶりだし、六花が行きたいというのならそうしよう。
「で、どこに山中はいるって?」
「差出人の住所が書いてない…」
「はぁ…」
俺はため息をつきながら久しぶりに山中に電話をかけてみる。
つか携帯電話あるじゃん!俺も誘うのに六花に手紙出しただけかよ!
電話をかけると思いのほか早く出た。
「もしもし、山中?」
「鈴!久しぶりだな!」
「あー今俺六花の家にいるんだが、お前が六花に送った手紙が今日届いた」
「え?あぁそうか!そういや出した!」
出したことを覚えてなかったのか!
「手紙の中で俺も誘ってとあったが、なぜ携帯に連絡しなかった?」
「忘れてた。」
もういいよ…お前の相手は疲れる。
「手紙にはお前の住所もないじゃないか…」
「あはははは、じゃあ明日の午前11時に駅に迎えに行くよ」
「あぁ、だいたいわかった」
そう言って通話を切る。
「明日の午前11時、それまでに邪王真眼を目覚めさせよう」
六花が荒ぶってる…はやくなんとかしないと…
「とりあえず姉さんに連絡しておくからお前は明日の準備しとけ」
また携帯を取り出し、姉さんにメールで連絡を入れておく。
「俺も準備しとくか…」