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嫁が優秀な子供ほしさに義理の祖父と托卵を企てやがった! 俺は嫁一族と縁を切り、托卵された子供を育てる決意を固める。  作者: panpan


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池谷 大河④

大河視点です。


 熊次郎の化けの皮をさらに剥がすべく……俺達は道種家の周囲を徹底的に洗い出すことにした……。

なんて言ってみたはいいものの……3人だけではさすがに一族全員を調べ上げることはできない。

そこでまず、義父と面識があるという犬都けんとさんと接触することにした。

彼は5年前に千鶴の又従妹と結婚し……今は3歳になる息子さんがいるらしい……。

もしかしたら……俺達と同じ境遇に合っているのかもしれない……。


-------------------------------------


「突然お邪魔してすみません……」


「気にしないでください……こうして私が平穏に暮らせているのは、先生のおかげですから……」


 犬都さんは7年前に痴漢冤罪事件に巻き込まれたらしく……義父が担当弁護士として無罪判決を勝ち取ったことがきっかけで知り合ったらしい……。

互いに親戚同士ということもあり……2人はたまに飲みに行く仲らしい。

そのおかげということもあり……いきなり訪ねてきた俺と義父のことも快く迎え入れてくれた。


「それで……どういうご用件ですか?」


「はい……。

実は……」


 義父は恥を忍んで托卵や熊次郎のことを犬都さんに順を追って話をした。


「あ……えっと……なんと申しますか……」


 一通り話を終えると、犬都さんは反応に困って言葉を詰まらせてしまった。

無理もない話だ……。

60歳を超えた爺さんが実の娘と孫に手を出して子供を生ませたなんて……誰だって信じられる訳がない……。

その上、俺達2人に托卵を仕掛けたなんて……あまりに非現実的過ぎる。

正確には千鶴は孫じゃなく、熊次郎と蝶子さんの娘になるのが……今は細かい所は置いておこう……


「信じられないと思われるのも無理はありません……。

私とて、信じたくない気持ちはあります……。

ですが……このように証拠がある以上、信じざる終えません」


 義父は俺達の話を裏付ける証拠として……DNA検査結果と蝶子さんとの会話を録音したボイスレコーダーを突き付けた。


「そう……ですか。

ですが……そんな話をどうして私に?」


 犬都さんから口から出た当然の疑問……。

俺は義父とアイコンタクトでお互いの意思を確認し合った後……目の前のテーブルに身を乗り出した。


「単刀直入に言います。

犬都さん……DNA検査を受けてくれませんか?」


「でっDNA検査?」


「そうです……。

今話した通り……俺達はお互いの妻に托卵されました。

優秀な血をより濃く残すため……そんな訳の分からない理由であいつらは体の関係を持ったそうです。

そして犬都さん……あなたの奥さんも道種家の人間ですよね?」


「まっまさか……私の妻が不貞を犯しているとでも?」


「失礼を承知で言いますけど……その通りです。

熊次郎は蝶子さんに千鶴を生ませ……さらにその千鶴に娘を生ませ、今もなお子供を身籠らせようとしています。

そんな異常者が……他の身内に手を出していないとは言い切れません。

しかも当の本人達は……それが日本に対する奉仕だと言い張っている。

熊次郎が身内と子供を作ることが、日本の未来に繋がると……本気で思っているんですよ?

しかも奥さん……東大出身ですよね?

熊次郎が目を付けていてもおかしくありません」


「やっやめてください!

証拠もないのに妻を……」


「ですから!

息子さんとDNA検査をしていただきたいんです!

費用は俺達が出しますし……もしも検査の結果で犬都さんの子供だと証明されたら……俺達を名誉棄損で訴えて頂いて構いません!」


 俺は椅子から腰を上げて立ち上がり……深々と犬都さんい頭を下げた。


「お願いします! DNA検査を受けてください!」


「……」


 犬都さんはしばらく渋っていたものの……最終的にDNA検査を承諾してくれた。

もちろん、違っていれば俺達を訴えるという条件でな。

それから犬都さんに息子さんと自身のサンプルを提供もらい……義父が信頼できる検査機関に送った。


-------------------------------------


2週間後……検査結果が義父の事務所に届いた。

奥さんのいる家で結果を見るのはさすがに気が悪いということで……犬都さんは事務所で検査結果の封を開けた。


「まさか……そんな馬鹿な……」


 検査結果を見た瞬間……犬都さんの顔は青ざめた。

その反応を一目見ただけで、俺と義父は察した。

犬都さんと息子さんのDNAは……一致しなかったんだ。

やっぱり……俺の予想は的中した……いや、してしまったと言った方がいいか。

熊次郎の野郎……蝶子さんと千鶴だけでなく……犬都さんの奥さんにまで……。


※※※


 結果を見た犬都さんはしばらくショックで放心していたが……時間が経つにつれてどうにか冷静さを取り戻し、直接奥さんに話を聞きたいと言って家に帰ると言い出し、義父は弁護士として犬都さんに同行した。

奥さんの話は気になったが……さすがに他所様の家庭の修羅場に上がり込むのは気が引けたので俺は事務所に残ることにした。

義父の時は録画までしたけど……やっぱり初対面の犬都さんだとちょっとな……。

修羅場の原因を作った奴が何を言ってるんだと……我ながら思うところはあるけど……まあ、義父ならうまくやってくれるだろう。


※※※


 数時間後……。

義父から連絡が届いた。

犬都さんが問い詰めると……案の定、パニックになった奥さんが托卵の事や熊次郎のことを自白したそうだ。

その一部始終は全て、義父がボイスレコーダーで録音済みらしい。

奥さんは涙ながらに謝罪しつつも、これは日本のための義務だと主張し続けたらしい……。

当然、犬都さんはそんな主張など聞き入れず……奥さんとの離婚を決意したそうだ。


-------------------------------------


 犬都さんの件を皮切りに……俺達の不安定だった予想は確信へと変わり、道種家に関わっている旦那達に片っ端から調べ始めた。

犬都さんを始め、調べるほどに増えていく被害旦那達が協力してくれたおかげで調査範囲が徐々に広がり始めていった。

その影響もあって……入籍前の婚約者や交際中のカップル等、既婚者以外の調査対象も増えた。

そして……熊次郎が犯した罪がさらに露見していった。

千鶴のように熊次郎と子供を身籠って托卵した妻もいれば……托卵の事実を伏せて婚約者や恋人に子供の責任を取らせる形で結婚にこじつけた女もいたようだ……。

どいつもこいつも口を揃えて……。


『これは浮気じゃなくてただの妊活なの!!』


 なんてどこかで聞いたことがあるような定型文を涙ながらに主張し続けた。

無論……理解を示した人間なんている訳もなく、例外なくパートナーに捨てられることになった。

それと、数は極端に少ないが……熊次郎のようにいろんな女達に種をばらまいていた道種家の血が流れる男達……。

そいつらにも当たり前のように……妻や婚約者といったパートナーが存在した。

遠縁だからか……高卒ばかりだからか……男達に関しては熊次郎はほとんど関わっていなかったようだ。

熊次郎にとって……優秀じゃない彼らは眼中になかったんだろう。

だがやはり……同じ血が流れているからか、やることはみな同じだった。

ヤルことだけやって……面倒だからという理由だけで避妊もせず……責任を取りたくないからと、相手に中絶か托卵を強要する。

そんな外面だけは良い種馬共もまた口を揃えて……。


『男が女とヤッて何が悪い?

むしろ俺を満足させられなかったカス女が悪いんだろうが!』


 自分達の罪を反省するどころか開き直る始末……。

ここまで来ると……ある意味立派なもんだ。

そして語るまでもなく……種馬共もパートナーから見限られたらしい。

まあいろんな女に手を出すような連中なら……大したダメージはないだろうな。


-------------------------------------


 そして長い時間を掛けて調査した結果……以下の事実が判明した。

面倒な詳細は省くと事実は3つ……。


・熊次郎と”妊活”に励んでいた既婚者又は婚約者持ち……23人。

その内20人は熊次郎との子供を夫の子供と偽って托卵していた。

残りの3人は子供こそいないが……パートナーに托卵を企てようとしていたようだ。

もれなく全員が熊次郎の身内で……自ら進んで種をもらっていたようだ。


・熊次郎に”教育”を施された女……14人。

その内6人に交際相手が存在し……3人がなんと未成年だ。

彼女達もまた熊次郎の身内で……強要された訳でもなさそうだ。


・熊次郎を除く道種家の種馬野郎……19人。

もれなく全員が妻や婚約者と言ったパートナー持ち……。

そして……種馬共と関係を持った女性達は40人以上で……わかっているだけでも10人が妊娠していたようだ……。

その先は托卵か中絶の2択だったらしいが……女性側は以降も種馬野郎と関係を続けていたらしいので同情する気はない。

 

 長ったらしいが……要は熊次郎は20人以上の身内に手を出して托卵までさせた最低野郎だってことが判明したってことだ。

義父と犬都さんと同じ方法で得た托卵妻達の証言も録音済み!

毎回コントのように口を滑らせる割に、内容はほとんど同じなので聞き飽きてしまった。

熊次郎以外の種馬共の方は被害女性達が訴えを起こすようなのでそっちは任せよう……。


-------------------------------------


 俺達は……熊次郎と裏切った女達に制裁を下すべく……集団訴訟を起こすことにした。

托卵妻達の証言で熊次郎が浮気相手であることを立証し……熊次郎から合法的にサンプルをもらってDNA検査をする……。

そしてそのサンプルを使って音瑚のDNA検査をすれば……千鶴の不貞も全て明るみになる。

医学やAI技術が進歩している今の時代……動画や写真は改ざんできても、DNAまではどうしようもできない。

熊次郎からサンプルさえ手に入れれば……この長い戦いに決着をつけることができる。


-------------------------------------


『離婚について話をしたい。

明日……お義父さんの事務所に来てくれ』


 そしてとうとう訴訟の準備ができた俺は……千鶴に最後のラインを送った。

向こうからすぐさまどういうことかと返信が来たが、無視した

全ては明日……明日決まる。

大丈夫……こっちには義父や龍男だっているし……たくさんの被害旦那達もいる。

裏切られた俺の……俺達の心の痛み……全て償わしてやる!!


「……」


 ラインを送り終えてホーム画面に戻った時……画面に設定した音瑚の写真に目が止まった。

生まれた音瑚を初めて抱きかかえた時……お袋が撮ってくれた写真だ。

この時は嬉しくてたまらずに……病室であることも忘れて大はしゃぎしたな……すぐさま看護婦にシバかれたけど……。


『音瑚……生まれてきてくれてありがとうな』


 俺がそうつぶやくと……音瑚の口元がわずかに緩んだように見えた……。

見間違いかもしれないけど……俺に音瑚が喜んでいるように思えた。

それから音瑚を立派な大人にしようと……俺なりに頑張った。

だけど……音瑚は俺の子じゃない。

あのイカれた熊次郎の子供なんだ……。

千鶴と離婚すればもう……あの子と俺を繋げるものは何もない。

可哀想だとは思うけど……音瑚と俺は赤の他人なんだ。

俺があの子にしてあげられることは……何もない。

何もない……はずなのに……なんだろう?

胸を締め付けるようなこの感覚は……。

明日の不安? 

それとも緊張?

いや……どれも違う。

なんというか……無理やり言葉にすれば後悔に近いが……千鶴との離婚に後悔はない。

じゃあなんだ?

俺は一体……何を心残りにしているんだ?


-------------------------------------


「……」


 明日に備えてその日は早めに就寝した……。

龍男は最後に一通り資料に目を通してから寝るそうだ。

本当……龍男には返し切れない恩ができちまったな。


※※※

 

 この日……俺は夢を見た。

千鶴が音瑚を身籠った頃に病死してしまった親父の夢だ……。

親父は稼ぎも良くないし……外見もむさ苦しい。

だけど……誰よりも家族への愛が大きい人だった。


『大河! 真面目に授業を受けなさい!

このままじゃロクな大人にならんぞ!』


『うるせぇよ、クソ親父!』


 今でこそ教師をしている俺だが……ガキの頃はかなりグレていた。

俺は成績もよくないし……クラスの連中とも人間関係が上手くいってなかった。

親は学校へ行けとうるさい……。

そんなよくある経緯から……悪い連中と関わるようになってしまった。

万引き……煙草……暴力……今思えば、やりたい放題だったな。


『やべっ! 池谷だ!』


『目を合わせるな! ボコられるぞ!』


 いわゆる不良って奴になってしまった俺を……周りの誰もが恐れた。

クラスメイトや教師はもちろん……近所の連中もみんなが口を揃えて言う。


『あいつはクズだ』


 俺は何も思わなかった……。

誰に何を言われようと……何を思われようと……どうでもよかった。

そんなどうしようもない俺を……誰もが見放し……挙句にお袋までもが俺から目をそらした。

だけど……親父だけは違った。

俺が何度道を外しても……何度突き放しても……親父だけは俺を見捨てようとしなかった。

はっきり言って……当時の俺はそんな親父がウザくてしかたなかった。

どこかでくたばってくれないかな……なんて思うくらいに。


※※※


 そして……やりたい放題やっていたバチが当たったのか……。

高校1年の夏に……俺は警察に逮捕された。

肝試し感覚で足を踏み入れた霊園の墓に片っ端から電動ドリルで穴を空けるという……なんともバチ当たりなことをして……。

しかもその様子を友達にスマホで撮らせてに収めてSNSに自ら流してしまったことで足が付いたという顛末……。


 『人から注目されたかったんだよ!!』


 取調室で叫んだ動機は……我ながらくだらないと今なら思う。

当然だが……ごめんなさいで済む話じゃない。

壊した墓の修繕費や被害にあった方々への慰謝料等……学生とはいえど、そういったペナルティは避けられない。


『おい、あいつだろ? 墓に穴空けてSNSに流したって奴』


『もともとバカだとは思っていたけど……ここまでとはね』


 周りで俺を恐れていた連中は……これでもかと俺に罵声を浴びせ始めた。

その上ネット上でも……。


『バチ当たりが、死ね!』


『家族もろとも呪われろ!』


 俺に対する罵詈雑言が増えていき……終いには特定班に個人情報を公開されてしまい、家には無言電話や張り紙などの嫌がらせが後を絶たなくなった。


『池谷……もう俺らに関わるな。

お前といると俺らの身まであぶねぇからな』


 ずっとツルんでいた連中からも……火の粉が掛からない内に縁を切られ、高校も退学になった。


『俺の人生……終わりだ』


 自室に引きこもり……俺は人生に絶望した。

俺はやっと……自分の過ちに気付くことができた。

でも……もう遅い。

高校を退学し、自らデジタルタトゥーまでつけてしまった俺には……未来なんてものはない。

いっそ……自ら命を絶とうか……なんて思い詰めていた。

だけど……。


『大河……お前にやり直す気があるのなら……俺が支えてやる!』


 そんな俺に……親父は言った。


『お前には犯してしまった過ちを償う責任がある!

その責任から逃げて、人生まで諦めるようなことは……絶対に許さんぞ!』


 放っておいてくれと何度も親父を部屋から追い出した……。

だけど……何度追い出しても、親父は俺に手を差し伸べてくれた。

何度も……何度も……。

そしてある日……俺は親父に聞いた。


『なんでそんなにしつけぇんだ!?

なんでお袋みたいに俺を見捨てないんだ!?

何がしてぇんだよ、親父は!?』


 俺の問いに……親父は笑みを浮かべながらこう答えた。


『お前は俺の息子だ……これ以上の理由なんかいるか?』


『……は?』


『子供が罪を犯したのなら親が一緒に償う!

子供が1人で立てないのなら親が支える!

それが親ってもんだ!』


『なんだよそれ……意味わかんねぇ』


『いつかお前も親になれば……きっとわかるさ』


『……』


 鼻で笑いこそしたが……親父の言葉は妙に温かく感じた。

それからかな……。

俺は心を入れ替えて別の高校に入学し……バカなことはせず、真面目に勉強した。

慰謝料の方は親父が懸命に働いて少しずつ支払ってくれていった。

もちろん……真面目になったからと言って周囲の人間やネットの連中は許してなどくれない。

毎日毎日非情な言葉を浴びせられたし……嫌がらせも続いた。

すごくつらかったけど……親父が俺のために頑張っているから俺も踏ん張った。

そして無事に高校を卒業し……教員免許を取得して教師になることができた。

教師になった理由は……生徒達が俺のように馬鹿なことをして人生に後悔を残すような生き方をしないでほしいと思ったからだ。

昔の俺なら考えもしなかったけど……きっと親父の影響だろうな。


※※※


 そして千鶴と結婚した直後……親父はガンを患い、千鶴が音瑚を身籠った頃にこの世を去った。

亡くなる直前……親父が俺に言った最後の言葉が今でも耳に残っている。


『大河。

これから先の人生……お前がどんな選択をしようと、俺はお前の意見を尊重する。

ただ……1つだけ頼む。

どうか……家族を大切にする男であってくれ。

立派じゃなくても良い……強くなくても良い……。

家族を大切にしてくれ。

それだけが……俺の願いだ』


 親父がどういう思いを込めて、この言葉を遺したのかは正直わからない。


※※※


「……」


 目が覚めると……窓から差し込む朝の陽ざしが部屋の中を包み込んでいた。

隣では龍男が大口を開いていびきをかいて寝ている。


「親父……」


 どうして今になって親父の夢を見たのかはよくわからない。

ただ……俺の胸を締め付けていたも後悔がなんだったのか……なぜかはっきりとわかった。


-------------------------------------


「えっ!?」


「大河君……本気で言っているのか?」


 龍男と弁護士事務所に赴いた俺は義父と最終的な打ち合わせをしていた。

そして俺は……ある決意を2人に告げた。


「本気です……。

俺は……音瑚の親権を主張します」


「それはつまり……音瑚を君が育てるということか?」


「そうです……」


「本気か?

言っちゃなんだけど……音瑚ちゃんはお前とは血が繋がっていない赤の他人だぜ?

育てる義務も養育費を払う義務もないんだ。

それなのに……」


「わかってる!!

音瑚と俺は血のつながりのない他人だ……。

だけど……音瑚にはなんの罪もない。

あの子が俺を見る目には……嘘偽りなんてものはない。

上手く説明できないけど……俺にとって音瑚は大切な娘なんです。

子供を人材としか見ていないあいつらに……渡したくない!」


「だが大河君……。

はっきり言って君の主張は厳しい。

ただでさえ、子供の親権は母親に渡るケースが圧倒的に多い。

それに血縁関係から見て……音瑚の親権は千鶴に行くのが妥当だ。

それでも……親権を主張するのか?」


「……はい」


「そうか……わかった。

そこまで決意が固いのなら……もう何も言わない

できる限りの協力はしよう」


「ったく……お前は言い出したら聞かないんだからな。

仕方ねぇ!

俺もとことん付き合うぜ!」


「お義父さん……龍男……ありがとう!」


 こうして俺は離婚だけでなく、音瑚の親権取得を目的として……今日の話し合いに挑むことにした。

望みは薄いが……やれるだけやってやる!!

だから親父……どうか俺と音瑚を見守っていてくれ。



次話も大河視点です。

大河が音瑚を娘として育てようと決意する経緯を書いていたら予想より長くなりまいた。 

ここからざまぁとハッピーエンドに向けて突っ走ります!

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