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嫁が優秀な子供ほしさに義理の祖父と托卵を企てやがった! 俺は嫁一族と縁を切り、托卵された子供を育てる決意を固める。  作者: panpan


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道種 熊次郎①

熊次郎視点です。

 ワシの名は道種みちたね 熊次郎くまじろう

道種学園というエリート学園の理事長を務めている男だ。

ワシら道種一族は代々優秀な家系で、いつの時代もその名を轟かせていた。

医者……弁護士……政治家……メジャーリーガー……オリンピック選手……活躍の場も様々だ。

そしてこのワシ自身も例に漏れず……物心つく頃から神童と呼ばれ、16歳を迎えた頃には……渡米して超難関と呼ばれたエリート大学に入学し……首席で卒業した。

そして……ワシは日本へと戻り……教育の道へと進んだ。

なぜその道を選んだのか……それは、祖父の影響が大きい。


『熊次郎……お前は道種家の……否、日本の希望だ。

この腐り切った日本を……お前の手で正しく導くのだ!』


 祖父は常々……この日本の未来を憂いていた。

かつては日本人誰もが持っていた大和魂も今はさび付き……金と欲望のために犯罪へと手を染める者が後を絶たない。

殺人……強盗……脅迫……強姦……挙げればキリがない。

スマホという生活にゆとりをもたらすツールが発展した現代は特にひどい。

インターネットという情報の海……まだ世を知らぬ子供達がよからぬ情報を知ってしまい……闇バイトだのバカッターだのに堕ちる。

悪意などなくとも……ゲームや配信に使う金を求めて親のカードを無断で用いる子供もいるとも聞いた……。

中には小学生が100万単位の金を使い込んだ家庭もあるらしい……。

その上……血を残すという人間としての目的を忘れたことで……少子化という嘆かわしい問題が急速に進んでいく始末……。

ただでさえ……物価高や地球温暖化といった多くの問題が後を絶たないというのに……今の若者のほとんどがそれらの問題に関心すら抱いていない。

このままでは……日本は腐る一方だ。

だからこそワシは……教育者として、これからの未来を託す若者達を指導することを決意したのだ。


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 大学を卒業してから数年……ワシは教員免許を取得し、祖父が理事長を務める道種学園へと赴任した。

ここは日本でもトップクラスのエリート高校で……毎年多くの卒業生が難関と称される大学に合格している。

祖父の高校故にコネだと疑われたが……祖父はワシの教育者としての実力を買われたのだ。

そして高校生と言えば、今後の人生を左右する重要な分岐点。

だからこそ……優秀な教育者が生徒達を正しい方向へと導かなければならんのだ。


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 ワシの教育者としての人生は……正しく、完璧なものだった。

ワシが教えを説いた生徒達は問題行動を一切起こさず、真面目に勉学に勤しむ模範生ばかり……。

彼らはすこぶる優秀な成績を収め……そのほとんどが日本を飛び出し、ワシのように海外の最難関大学へと留学していった。

毎年優秀な生徒へと指導するワシ自身の評価もうなぎのぼり……周囲の誰からもワシは教育者として手本となるべき男だと称賛され……名誉ある賞をいくつも手にしてきた。

そして学園へと赴任して数十年……ワシはとうとう理事長の座に上りついた。

30代で東大出身の女性と結婚し……1人娘の蝶子も授かった。

順調に進んでいくワシの人生……。。

だがいつからか……そこに影を差す者達が現れるようになっていった。

その要因となっているのは……この道種学園の生徒達だ。

ワシが理事長の椅子に座る前から……生徒達の横行が目立つようになった。

周囲に迷惑を掛けるバカッターを始め、闇バイトや盗撮と言った犯罪行為にまで手を染める始末……。

今や生活だけでなく勉学においても必須とされているスマホやタブレット……。

それらのツールが生徒達を悪の道へと引き込む悪魔へと化しているのだ。

最近だと、AIなるものの存在が表立ち……面倒だという理由でレポートや課題のをAにやらせている生徒達も一部いるようだ。

ワシ自身はそれらのツールを持ち込むことに反対したいところだが……授業科目にインターネットがある今の時代……それは悪手と言わざる終えない。

そもそもワシら教育者が生徒達の行動に気を配っても……学園の外に生徒達が出てしまえばもう手が届かない。

生徒達の素行の悪さは……親に原因がある。

優秀な教育者を多く取り揃え、勉学に必要な環境を生徒達に与えてはいるが……生徒の人間性は親の教育や環境に左右されるのが現実だ。

どれだけワシら教育者が努力しようが……生徒自身の”出来”が悪ければなんの意味もない。


 教育は真っ当な生徒にこそ意味がある。

人間性が欠けた子供がどれだけ勉学に励もうが時間の無駄だ。

入学当初は模倣的な生徒であっても……いずれ化けの皮は剥がれる。

出来の悪い両親からは所詮……出来の悪い子供しか生まれないんだ……。

ワシはそのことをよく知っている。


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 ワシの両親……母はワシと同じ大学を出た教師で、父は上場企業に勤める会社員……。

2人はお見合いで意気投合し……父が婿養子という形で結婚したそうだ。

父は人柄が良く……家族を大切にする良い方だ。

だが……上場企業とはいえ、父は3流大学出身……。

道種家の歴史上からすれば……微々たる存在と言わざる負えない。

そんな父の血を入れたら……優秀な道種家の血が弱まるのは否めない。

事実……ワシには3歳年下の弟がいるのだが……弟は道種家の血を受け継いでいるにも関わらず……高卒で一般企業に就職し……今は一般女性と結婚し、子供と3人で暮らしている。

人としては良いかもしれないが……道種家の人間としては恥ずべき存在だ。

ではなぜ……ワシは優秀な教育者となり得たのか……それは簡単。

ワシは……”父の子供”ではないからだ。


 道種家の子孫はここ数十年……8割が女という、子孫繁栄には由々しき問題に当たっていた。

血を残すのは男の務め……女では子供は作れても血は薄れてしまう。

事態を危惧した祖父は……一計を案じ、母にこう言ったそうだ。


『ワシの子供を生み……彼の子供として育てるのだ。

そうすれば……結婚を認めてやる』


 父と結婚したかった母は……祖父に結婚を認めてもらいたい一心で承諾し……ワシを身籠ったそうだ。

本当は弟にも道種家の血を入れたかったらしいが……それでは父に不信感を抱かせる恐れがあるからと……断念したらしい。

祖父からこの話を聞いた当初は驚いたが……結果的に言えば祖父の考えは正しかった。

同じ母から生まれた兄弟でも……エリート高校の理事長と一般企業の会社員では雲泥の差だ。

そして話を終えた祖父は……ワシにこう言った。


『熊次郎よ……道種家の血を……決して絶やしてはならんぞ!」

 

 その言葉の真意を……当時は深く理解することはできなかった。

だが……祖父と同じ理事長という立場となった今のワシなら……痛いほどよくわかる。

子供の教育というのは……生まれる前から始まっているのだ。

真に必要なのは優秀な教育者ではなく……優秀な親なのだ。

日本の未来のため……道種家の血を絶やさぬため……ワシは蝶子に”教育”を施すことにした。

これから先……どのような男が蝶子の前に現れようと……ワシ以上に優秀な男はいない。

そう……確信していたからだ。


『蝶子……これは男女の行為などという下賤なものじゃない。

これは……日本と道種家の未来のための……義務なのだ』


『はい……お父様』


 物心つく前から蝶子に”教育”を施し……高校に入学した頃から子作りの練習を重ねていった。

いきなり妊活に励むと言うのもリスクがあるからな……ある程度、子作りの手順を知っておいた方が良い。

社会のくだらん常識に縛られていた妻には黙っていたのだが……。


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『あなた達……一体何をしているの!?』


 神のイタズラか……蝶子の部屋で練習を重ねていたワシ達の姿を妻に目撃されてしまった。

ワシは腹を割って妻の説得を試みたのだが……。


『義務? 日本の未来? あなた達……一体何を言っているの?

こんなの異常よ!! 狂ってる!!』


 だが妻は……ワシ達の気持ちを理解してくれなかった。

それどころか、ワシ達を異常者だと非難し……蝶子を連れて離婚するとまで言い出した……。

同じエリート同士……きっと理解し合えると信じていたが……非常に残念だ。

我が妻ながらなんとも情けない。


『お母様……これは私に与えられた使命なんです。

道種家のため……日本のため……私はいずれお父様の子供を身籠らないといけないんです!

どうしてそれを理解してくれないのですか!?

離婚の決意が変わらないのであれば何も言いませんが……私はお父様についていきます』


『ちょ……蝶子……』


 結局妻とは離婚し……親権は蝶子の意思でワシとなった。

離婚後、妻は精神を患って入院し……2年後に病院の屋上から身を投げた。

遺書にはワシと蝶子に裏切られた心情をつづっていたらしいが……ワシからすれば、蝶子への”教育”を異常だとしか認識してくれなかった妻こそ……ワシの信頼を裏切った愚か者だ。


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 そして、蝶子の結婚を機に妊活を本格的に進め……無事に蝶子はワシの子を身籠った。

もちろん夫とも行為自体はしていたが……誤って妊娠しないように、避妊薬を用いらせた。

男児を希望していたが……残念なことに、生まれたのは女児だった。

まあ、こればかりは天が決めること……仕方ないことだ。

2度目の妊活を行いたかったが……蝶子はあまり体が強くなく、医者からも2人目を望むのはリスクが高いと言われた。

妊娠できたとしても……生む前に蝶子が死ぬようなことになれば……水の泡だ。

ワシは仕方なく……次なる期待をワシと蝶子の娘……千鶴に託すことにした。


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『千鶴……お前はワシの子供を生むのだ。

お前とワシの子には……この国の未来が掛かっているのだ』


『未来?』


『そうだ……。

この廃れ切った日本を……ワシ等で救うのだ』


 蝶子同様……千鶴にも”教育”を施した。

千鶴はワシと同じく教育に関心を抱いており……蝶子以上にワシの思想を理解してくれていた。

容姿も学力も優れている千鶴は最難関大学を卒業し……そのまま道種学園へと赴任した。

生徒への指導もワシに負けず劣らず真面目……ワシとの”練習”にもこまめに時間を取っていた。

千鶴はもはやワシの生き写しと言っても良い。

そんな千鶴となら……ワシの想像を超える優秀な子供が作れるはずだ。

一刻も早く……伴侶となる男を見つけてほしいものだ。


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 そんな思いを募らせていると……千鶴から結婚を前提に交際している男性を紹介された。

名前は池谷 大河君。

道種学園で教師を務めている真面目な男だ。

担当科目が頭を使わない体育というのが残念だが……まあ良い。

お互いに惹かれ合っているようだからな……別に反対する理由はない。

彼なら”ワシの子供”を大切にしてくれるだろう。

そう期待し……ワシは2人の結婚を機に、千鶴と本格的に子作りに励んだ。


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 結婚してから2年後……。

千鶴は無事にワシの子を身籠った。

だがまたしても……生まれたのは女児だった。

神というのはどこまでも……努力を認めてくれないものだ。

だが蝶子とは違い、千鶴は若くまだ子供を生む元気もある。

生まれた子は音瑚と名付け……ワシと千鶴は次なる子供に期待することにした。

育児休暇ということもあり……妊活に注げる時間は多い。

これなら2人目を孕むのもそう遠くないだろう。

だが……その子だけに日本の未来を託すのは軽率だ。


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「おじいさまぁ……もっとしてぇ……」


「全く……母親に似て可愛い奴だ」


 ワシは自らの血を少しでも多く残すべく……千鶴以外の身内とも妊活していた。

今、飢えた顔でワシの種を求めているのは……ワシの姪の娘だ。

まあ姪の娘と言っても……ワシの種から生まれた、正真正銘ワシの娘だ。

その姪も……ワシの祖父の種から生まれた子供だがな……。

無論、他の身内にも……種を提供して回っている、

祖父は志半ばに病死したが……その意思は今もなお生きている。

ワシもこの命尽きるまで……己の義務を果たす!!


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 ところが……そんなワシの決意ある人生に、またもや影を差す出来事が起きた。

それは……音瑚の1回目の誕生日の夜……。


「おじいさまぁ……いい……いいわぁ……」


 ワシと千鶴は大河君の留守を狙い、いつも通り妊活に励んでいた。

いつもはワシの家で行うのだが……今回は趣向を凝らして千鶴と大河君の家で行うことにした。


「んあぁぁぁ!!」


 背徳感……という奴なのか。

ワシと千鶴はいつも以上に激しく腰を唸らせた。

多少、興奮気味だったことは認めるが……これはあくまでも妊活。

性欲に身を落としたケダモノとは違う。

それではただの不貞行為だからな。


「ククク……。

音瑚……見ているか?

お前もいずれ、母のようにその身を日本に捧げるのだぞ?」


 ワシはベビーベッドにいる音瑚に妊活の様子を見せびらかすように千鶴に腰を打ち付けた。

まだ物心つかない幼子故……無垢な目でワシ等を見つめているが……構わん。

この子もいずれワシの種を受けて子を孕むのだ……。

じっくりと見本を見せ……その心に日本への奉仕を刻み込むのだ。

そう……これは一種の義務教育だ。


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「はぁ……はぁ……」


「はぁ……はぁ……」


 リビングで妊活を仕切り直し……最後の絶頂を迎えた後……互いにソファで力尽きた。

その時……。


「はぁ……はぁ……!! 大河!?」


 学園で仕事をしていたはずの大河君が……いつの間にか目の前に立っていた。

妊活に集中していたとはいえ……こんな近くにいる彼に気付かなかったとは、うかつだった。


「私はおじいちゃんから種をもらっていただけ!

子供を作ろうとしていただけで、それ以上の意味はないの!

男女の情とか……そういうのは一切ないから……」


 千鶴は大河君を信じ……説得を試み始めた。

これは妊活であって、不貞ではないと……

だが悲しいことに……乱れた心を静めることができなかった千鶴の言葉では……優秀とは言い難い大河君を説得することはできなかった。


「はぁ……。 全く……君には失望したよ……大河君」


 ワシは大河君を”信頼”し……全てを打ち明けた。

ワシと同じ教育者である彼なら……ワシの思想を理解してくれると信じて……。


「安心したまえ……君から音瑚を取り上げるつもりはない。

音瑚の父親は君だ」


 もちろん……千鶴とはあくまでも身内であり、男女の関係ではないということもはっきりと伝えた。

これで理解してくれると思っていたのだが……。


「俺は……千鶴と離婚する。

これ以上……お前らみたいな頭のおかしい奴らと関わりたくない!!」


 大河君は千鶴との離婚を宣言し……家を出て行ってしまった。

あれだけ言ったのに……妻を寝取られたと腸が煮えくり返ってしまったのだろう。

これがいわゆる男の嫉妬という奴か?

そんなものに縁のないワシには理解できぬ感情だが……。


「おじいさま……どうしたら……」


「案ずるな。 大河君はお前と音瑚を愛している。

2人を捨てるような真似はできんよ。

今はきっと……色々話過ぎて混乱しているだけだ。

時間を掛けて頭を冷やせば……きっとわかってくれるはずだ。

なんといっても……彼はワシ等同様……教育者なんだからな」


「だと……いいんですけど」


 千鶴は不安をぬぐえなかったようだが……万が一、大河君が千鶴と離婚した所でどうということはない。

そうなったら、別の伴侶を千鶴にあてがってやれば良いだけだ。

ワシには絶大な権力と財力……そして何よりも、この日本を救いたいという想いがある。


 正義は……ワシにある!!




次話は千鶴視点です。

歪んだ思想を掲げている分、いつもより書くのが疲れます。

なるべく区切らず、パッパと終わらせたいと思います。

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教育者→狂逝く者。(•▽•;)(不倫→托卵のCOMBOをかますのは、右手皮・左手皮凶痛の痛ェ愚偽ーという奴。)
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