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白いツバサ

燃えて消えていく少女:複製

作者: リィズ・ブランディシュカ



 その少女は燃えている炎だった。


 いつも燃え盛り、暗闇だらけの世界を灯して、明るくしていた。


 しかし、少女の命は無限ではない。


 いつかその命は尽きて、世界は暗闇だけになってしまうだろう。


 そんな事になっては、その世界に生きている者達は困ってしまう。


 だから、少女は考えた。


 自分の炎が決して消えないようにと。


 様々な方法を考えた結果、少女は自分の分身を無限に作る事を決めた。


 自分の命が尽きる時に、別の自分を生み出して、その少女の炎で世界を照らしてもらうのだ。


 そうする事で、その世界の人々は困る事がなくなった。


 人々は喜んで、その少女を神様と長く崇めつづけた。



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