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第2章 Touring car qualifying 1

 Day2、ツーリングカーの予選。

 午前8時に全チーム部屋入りを済ませ、ミーティング。

 部屋には300リットルほどの冷蔵庫があり、中にはクッキーやビスケットにチョコレート、ガムにキャンデーなどお菓子の詰め合わせや、ミネラルウォーターやコーヒー、オレンジジュースがあり、冷凍室にはアイスクリームがあり、自由に飲食出来る。少なくなれば連絡し補充してもらえる。

 食事は提携する弁当屋に連絡をしてデリバリーで届けてもらう。

 衛生面から持ち込みは禁止である。もちろん用意されたもので食中毒があった場合は、主催側が責任を取る。

 先にも述べたが、この試合は試合中は拘束時間となり、許可なくビルから外出すると失格となる。入り口には警備員がいて、厳しくチェックの目を光らせていた。

 部屋の隅にはスタンドで立てられた液晶32インチテレビもあり、予選およびレースの観戦が出来る。

 個々のシムリグのPCはライブ配信の限定公開状態となってもいて、チームのノートPCで選手の様子を見ることが出来。無線とヘッドセットをつなげ、連携を取り、指示、アドバイスを出すことが出来る。

 ちなみに、ビルに入るときにくじ引きをした。運試し、ではない。第1グループか、第2グループになるかの、グループ分けのためのくじ引きだった。

 チーム・ウィングタイガーとレッドブレイドは第2グループになった。

 第1グループの予選は午前9時、第2グループの予選は午後1時からだ。

 午前8時30分になると、観客入場となる。観客は観戦の楽しみや好レースへの期待を胸に、警備員に誘導されて2階の中ホールにゆき。一部は、1階のレストランでコーヒーブレイク。

 午前は暇になる、などと言う者にはプロは務まらない。

 午前9時になり、第1グループの予選開始。

 チームメンバーとゲスト一同、部屋に設置されたテレビを見据え、第1グループの予選を凝視していた。

「ツーリングカーは扱いやすいから、限界超えて当たり前。限界のそのまた限界まで攻めなきゃ勝てないよ」

 とソキョンは言う。

 優佳はタブレットとにらめっこし、タッチペンを駆使し、SNSにグリーンヘル・カップ参戦の報告を投稿し、広報活動に励んだ。

 タブレットを向け、メンバーやゲストの写真を撮ってアップもする。

 龍一もタブレットを向けられ、愛想よい笑みを浮かべる。

「龍一さん、ここがふんばりどころですよ」

 と、連絡のたびに伝えていたものだった。ウィングタイガーはプロチームだ。

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