LXXX リエル・アルミーン
やっとこさ仕事終わったぁ
魔王のみんなからの質問攻めも終わったし、今日くらいは休んでもいいよね〜
『いい加減私のお願いも聞いてよ!!』
聞くだけ聞くよ、叶えないけど
『おま、えぇ!?おま…!』
慌てない慌てない、そもそも最初からそうだったと思うけど?
『そんなのどうでもいい!叶えて!ちゃんといい子に待ってたんだから叶えて!』
はいはい、しょうがないなぁ
『最初っからそう言う約束でしょ?もう…』
で、何して欲しいの?
『私の体を作ってくれない?』
体を作る?といいますと
『私って概念でしょ?』
まぁ初代は全員概念って言ってたもんね
だから欲しいとかそう言う話?
『そうそう!よく分かってるじゃん』
いやならリエルが作ったらいいじゃん、
『今私リミーに全権限を渡してるから何もできないよ』
あぁそうなの
じゃあなんで昔権限渡す前に作らなかったの?
『私の力に耐えられる体を私は作れないんだよ…』
じゃあ作っても意味ないのでは…?
『でも今は違うの!リミーが全権限…私の力を持ってるから意識だけ別の体に移すことができるの!』
なるほどね、 じゃあどんな体がいいとかある?
『白っぽい…あ、でもちょっと赤い髪に、白い目、あとはリミーが決めていいよ』
なるほどね、んじゃ洞窟で作りますかね
『やったー!!』
子供か…?
洞窟内
体ねぇ…初めて作るから、なんかあっても文句言うなよ
『もちろん!じゃ、私は意識移す準備するから!』
どう作ろうかねぇ…
私の体を元に作れば失敗する確率は下がるかな?
魔素を集めて…体…人体…白髪で…白い目で…
「創造魔法!」
…っいった!?
腕の包帯が…切れてる?
って言うかなんで身体的痛覚無効があるのに痛みが…?
ま、まぁいいや、もう一回…
『ストップ!一旦ストップ!』
うお、どしたのリエル?
『腕が切れてるのになんでしようとしてるの!それ危ないんだからね!?』
危ない?どういう…
『言い忘れてたね、本来創造神が体を作るのは生き物を生み出す時だけなんだよ、だから詠唱が必要なんだ』
詠唱?なんで?
『そんなぽんぽん生き物産み出したらダメでしょ?』
なるほどね、で、その詠唱とやらはなんなの?
『長いから頑張って覚えてね?』
『高貴なる創造神よ、美麗なる生物神よ、我は魂の御身体を創造する御力を欲する、どうか御力添えを、で、創造魔法ね』
なるほど…長いな
『覚えた?』
まぁね、物覚えは比較的いい方だし
ふぅ…やるか
「高貴なる創造神よ、美麗なる生物神よ、
我は魂の御身体を創造する御力を欲する
どうか御力添えを、創 造 大 魔 法!!」
っぐ…眩しっ…
魔素が…なくなりそう…
うぉっ!?
なんだ…?魔素の…波動?
背中おもっきしぶつかったんだけど…
…?お!できてる!
マッパなのは想定外だったな…
なんか服…白い布だけど、許してリエル
とりあえずはこれでいいか
じゃああとはリエル頼んだぞ
『わかった』
『我が高貴なる魂よ、この美しい御身体に我が魂を移し給え!魂 移!』
眩しっ!!
なんでそんな光るんだよ…
…治った?
「ねぇねぇ、どう?リミー、動けてる?」
赤みを帯びた白髪に白い綺麗な瞳、創造神と言うに足る姿
「…うん、ちゃんと動いてるよ、リエル」
「えっへへ、ちゃんと動けてて安心した、にしても生きるってこんな感じなんだね、空気が美味しい…」
そっか、リエルは概念だから空気を吸った…呼吸をしたことがないのか
「にしても、夜月たちになんて言おうかね」
「新しい仲間でいいでしょ!ね!」
「はいはい」
いよっし、じゃあ帰ろうかな
なんとリエルちゃんが体を持ちました!
小話:リエルちゃんはリミーの体を元にして作られてるのでリーちゃんより遺伝子が近い
良ければ評価、ブックマークお願いします