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LXXXI 休息

 神導王朝アルミーン・カントリー


 イィぃぃ…帰ってきたぁ!


「お嬢様!!」

「うぉっ…どうしたの?夜月?」

「一週間もどこに行ってたんですか!!」


 え…一週間…?

 私2日3日しかいなかったよね?

『だから言ったでしょ、時間の流れが違うって』

 そんなに違うと思ってなかった…


「ごめんって…ちょっと遠めの場所に行ってただけだから、何にもないから」

「うぅ…またいなくなっちゃったのかと思ったじゃないですかぁ!」

「いなくならないよ」

「捨てられたかと思ったじゃないですかぁ!」

「捨てたりなんかしないよ」

「…お帰りなさい、お嬢様」

「ただいま」

「…取り敢えず、寝かしてくんない?」

 _______________


 ふぅ、久しぶりにぐっすり寝れたぁ…

『三日間ぶっ通しで起きてたもんね、そりゃ眠いよねぇ』

 リヴィ来るらしいし、相手しなきゃだよなぁ

『私の願い事がかなえられるまであとどれ位かかるんだろ…』

 今日一日は我慢してくれ…


「お嬢様、リヴィアー様がお越しになりました」

「早いね、わかった、すぐ行くから応接間に案内しといて」

「かしこまりました」


 説教だけは嫌だなぁ…

『まぁまぁ、説教とは限らないから、ね?』

 そうだね、他のことの可能性もあるよね

『さ、早く行かなきゃ怒られるよ』

 はーい…


 _______________


 館:応接間


「久しぶりだな、リミー・アルミーン」


 初めてフルネームで呼ばれた…

 怖いよぉぉ!!!


「オヒサシブリデス…」

「で、どこに行ってたんだ?」

「スコシトオイバショニイッタダケデスヨ…」

「どうしてそんなに片言なんだ?なにかあったか?」


 ニコニコしながら話さないでよぉ…!怖いよぉ!!!


「少し遠い場所ねぇ…」

「はい、そうです」

「詳しい場所は言えないのか?」

「言っていいのか分からないので…」

「大丈夫だ、言ってみろ」


 お前が許してもベリーが許さないんだよぉ!


「怒られたくないので言いません」

「…まぁリミーにも色々あるんだよな、しょうがない」

「はは…いつか言えるようになったら言うよ…」

「まぁこれに関してはいいんだよ、というよりお前がいない間に起きたことの方が重大だからな」

「なにかあったの?」

「冒険者、ユウリについてだ」


 あの子またなんかやらかしたんか!!

『お母さんかな?』


「そのユウリがな、魔王討伐を本格的に掲げていてな」

「それは…前々からそうだった気がするけど?」

「そうじゃなくて、今ユウリがいるライアント諸国から動いて、トープ州に行こうとしてるらしい」


 トープ州…って、ウィアードとグルーミーがいたところだよね…


「なるほど、一気に二人の魔王のところに行こうとしてると」

「ユウリは多分ウィアード目的で行くだろうが、一緒にいる魔法使いがグルーミーと会ったことがあるらしいからな」

「それは…ちょっとよくないね」

「グルーミーは大丈夫だと思うが、ウィアードは魔王になって少ししか経ってないから不安なんだよな」


 確かに、順番だとウィアードは一番最後だもんね、

 グルーミ―は割と古参の魔王だし、隠れてるから大丈夫だろうけど、

 ウィアードの方は不安だな…


「…リヴィはなにか手配とかできない?私の方は軍とかほんとにないし…」

「…はぁ、少し面倒だが、ウィアードのことや他の魔王のことも考えると何かした方がいいよな」

「リヴィはなにか軍隊とかあるの?」

「地方統治者も集めればそこそこの戦力は出せるがこんなことに国を動かせないしな…」


 うーん、確かに魔物退治に国を動かすなんて見たことも聞いたこともないしな


「…じゃあその代わりに従者でも送るか」

「リヴィって従者いたの!?」

「いるぞ、呼ぼうか?」

「いいの?」

「来い、カトレア」


 カトレア…って花の名前だよね、そんなネーミングセンスよかったっけ


「お呼びでしょうか、我が主」

「挨拶したいんだとよ、目の前にいるのがリミー・アルミーンな」

「初めまして、リミー皇女殿下、私はシオン・カトレアといいます」


 こうじょ…でんか?

 私って皇女殿下なの?

『うーん、正確には皇帝とか、そこら辺の方が近いんだろうけど、皇帝ってなると男の人の印象が強いからね、皇女殿下でも間違いではないんじゃないかな?』


「えぇっと、初めまして、リミー・アルミーンです。どうぞよろしく」

「はい、我が主からお話は聞いております、原初たる魔王で国の統治者であると」

「私の国は国民がほぼいないし、リヴィの方が頑張ってるから、大したことはしてないよ」

「あ、そうだ、カトレア、お前には明日明後日あたりからトープ州まで行ってもらうぞ」

「承知しました」


 飲み込み早いな…


「これで話は終わりだ、帰っていいぞ」

「では皇女殿下、またいつか」

「あぁうん、またね」


 よし、大体話は終わったかな?


「じゃあ俺も帰るな、リミーも気をつけろよ」

「またね」


 よし、今日はもう終わり!

 明日はリエルのお願い叶えるからね

『やった!』

新キャラ、シオン・カトレアです

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