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閑話:初恋

今回だけプランクが主役です。

 これはずっと昔、私、プランク・バーミリオンの初恋の話



 私は昔からステージに上がるのが嫌いだった、

 沢山の人が私だけを見て、失敗する度失望の目を向けられ、逃げ惑いたくなる

 私に道化としての才能はなかった

 ただ、一度だけ殺陣で褒められたことがあった

 私にはきっと武道の方が向いていたんだと思う

 それでも父は私をどうにか道化として育てたかったみたいで一方的に殴られることもあった

 それでも私が頑張れたのは、生きようと思えたのは、魔王の存在が大きかった

 魔王、それはすべての魔物が目指す場所、武についてよく知れば知るほど、魔王に惹かれていった

 原初たる魔王、リミー・アルミーンは、その冷酷さと創造神ともいえる技能で国を統治し世界の均衡を保っていた

 私はそんな魔王に焦がれた

 でも父は私を魔王にはしたがらなかった、恐らく継がせたいという気持ちはあれど戦争などに巻き込まれてほしくなかったのだろう

 でも私は魔王になりたかった、魔王になって、リミー・アルミーンの横に並びたい

 戦でも私を右腕として使ってほしい

 そんな時、私の最後の劇があった

 その時に見つけた紅髪はずっと私を見つめて、最後には拍手を送ってくれた

 あのやさしい目と響く拍手を聞いたときから、私は彼女に…リミーに好意を示していた

 ただ眺めているだけでいい、ただ後ろで見ていたい、それだけでいい、

 カメリアに稽古をつけてもらっている時、うまくいった時はあの拍手が頭に響いた

 それほどまでに、彼女を好いてしまった

 悪晩餐でも、俺の目にはリミーただ一人しか映らなかった

 けど俺には不釣り合いだ、その上それ以上に好きな人が出来てしまった

 小妖精…エルフの女性だった

 金髪で、切り替えがしっかりしている、美しい女性だった

 彼女からは、リミーに近しいものを感じた

 だから、リミーが記憶喪失だと知ったときは悲しかった

 昔大好きだった人が、俺との記憶をなくしてしまった

 でも、新しいリミーも大好きだった

 昔よりずっと感情表現が多くなった気がする

 私の初恋の人は、私との昔話を聞いて、驚いた反応を示した

 あぁ、私はやっぱりこの人が好きでどうしようもないんだ

 まぁ、今では友情の方でになってしまったけれども

リミーを愛してやまないプランクを振り向かせたジョンブリアンさん、いったい何者…?

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