LXXVII ルビー・ユアノール
天界
はぁ…疲れた…
遠すぎんだよふざけてんのか…
『まぁまぁ、そんな簡単に行かせられちゃ、天界と地獄を分けてる意味がなくなるからね』
天界と天国と地獄は何が違うの?
『天界は神とか天使とかがいる場所、残り二つは死者がいる場所』
なるほど、ちゃんと分けられてるんだね、
…じゃあ天界の奥地に地獄に繋がる道があるのダメじゃね?
『まぁまぁ、悪魔は封印されてるし、トート・ザラキエルにいる奴らは遠すぎて来る気起きないだろうし』
…いつか痛い目を見そう
「あらあら、よそ見しながら歩くのは良くないわよ」
「あ、すみません…」
やべ、リエルとの話に夢中で周り見えてなかった、ぶつかってないといいけど
「あらあら、よく見たら七代目創造神じゃない。どこに行ってたの?」
「どこに行ってた…と言いますと」
「あなたが来た方向にあるのは地獄へつながる道しかないでしょ?」
「そうですね、で、なんでしょうか」
「…驚いた、昔よりだいぶ生意気になったんじゃない?」
「あなたが言う昔がいつのことかわからないけど、そりゃだいぶ変わってるでしょうね」
「あぁ、そうだった、記憶喪失だっけ?初代創造神が言っていたわ」
へぇ、リエル、裏で色々手回ししてたんだね
『うっさい、一応言うけど目の前の人ルビー…全能神だからね!?』
あやっべ、すっごい生意気な態度しちゃった
「まぁそれならしょうがないわよね、」
「えぇっと…無礼ですみません…あなたは…?」
「改めて自己紹介しないとね、私はルビー・ユアノール、あなたが会ったであろうベリーの姉で世界創造組の全能神よ」
あぁリエルが言ったことが現実で辛いなぁ
『もしかして信じてなかった感じ?』
半信半疑
『ひどくない?これでも結構長い期間一緒にいるよね?』
言うて1年と半年ちょっとくらいでしょ、リエルからしたら短いんじゃないの?
「…聞いてる?」
「あぁ、すみません、色々考えていたものでして」
「ちなみにこのあとどこに行くつもり?」
「メタトロンの書斎室にでも行こうかと」
「わかったわ、行ってらっしゃい、なるべく早く帰らないと心配させるから気をつけてね」
「わかりました」
確かに、こっちとあっちじゃ時間感覚が違うんだっけ、なるべく早く終わらせないと
『…私のお願いはいつ聞いてくれるの?』
帰ったらね、もう寝る時間ないし、もう少し待ってて
『…わかったよ』
新キャラ、ルビーちゃんです
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