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LXXVI 寝不足創造神

 仮眠室


 へぇ、間接照明しかないけど、いい部屋だね

 窓くらいあってもいいと思うけどね


「少し狭いが今日はここで寝てくれ」

「大丈夫大丈夫、そっちはどこで寝るの?」

「部屋があるから、じゃあまた明日」


 結構外から見た漢字狭かったけど…どこに部屋があるんだろ

『空間増幅魔法とかじゃない?』

 なにそれ?

『リミーも使ったことあるでしょ?ほら、金不死鳥の時にさ』

 あ、あれそう言う名前があるんだ

 でも私が持ってる技能説明の時言わなかったじゃん

『全部一個ずつ話してたら数年はかかるよ、その時々に話せばいいでしょ』

 まぁ確かにそれなら話さないほうがいいか

 寝る気起きないし、書庫見に行くか


 書庫


 いい本ないかな…良ければ拝借したいんだけど…

『窃盗だぞ』

 あ、神話の本とかあるんだ、人間視点から私たちを知れるし、いい本ではあるかも


「なんじゃ小娘、寝ているのではなかったのか?」

「吸血鬼は朝に寝るので…」

「そもそも何を探しに来ておるのじゃ?」

「自分についての本を…」

「そんなもの見て何になるのじゃ、過去は振替らぬ方が良いに決まっておろう?」


 まぁ確かにそうなんだけどね

 でも私は過去を振り返る道を選んだから…


「別にそんなのどうだっていいでしょ?」

「…まぁよい、探すだけ探せば良いだろう、とにかく明日、針が真下を向く時には帰るように」


 確かこの世界は時計が和時計方式だから…正午までにはどっかいけって意味ね、おっけ


「善処する」


 …なーんか、邪険な表情して帰っていったな

 過去を知ればあの子の感情もわかるかな

 っと早く探さないとあっという間に正午になっちゃう

 見つかるといいんだけど


 別日:午前十一時三十四分


 寝たい…見つからない…

 今見てない本どれ?

『右から二つ目の棚の上から五段目、端っこ十五冊目五十八頁から後』

 はーい


「リミー、顔がやつれてるぞ、大丈夫か?」

「アルノマル?どうかした?」

「...いや、なんでもない」

「そう、じゃあ少し待ってて」


 でえーっと…これか、

 …誰が神々の横恋慕なんか読みたがるか!!!


「で、いいの見つかったか?」

「んいや、とりあえずあの塗りつぶされたやつだけ持って帰るね」

「わかった、じゃあねアルノマル」

「なんじゃ、名を得たのか?」

「プラシか、何かあった?」

「…なんでもない、もうそろそろ時間じゃ、帰るがよい」

「わかった、またね」


 早く帰って寝なければ…

『手伝ったんだからちゃんと約束守ってね』

 はいはい、寝た後にね

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