LXXIV 悪魔の巣窟
トート・ザラキエル:深部
「ここに捨てられた書物類はあるから、勝手に見ていいぞ」
へぇ、うちの図書館には劣るけど結構でかいね、期待できる
にしてもさっきのティアマトが言ってたってなんだ…?
神と悪魔って相容れないイメージがあるけど…
あぁいや、ティアマトは元天使か、じゃああのリヴィに似た気配は…
まぁいいや、さっさと探さないとね
えぇっと…こっちが歴史で…こっちは…なにこれ?生物学みたいな?
天界の基礎知識とかもあるんだ、あの高いところにある本は…
『世界創造の知識学だね』
へぇ、なんたら学ってつく本多いね、
『こう言うのは時代が進めば要らなくなるものが多いからね』
あぁ、確かに、そこは天界でも変わらないのね
めっちゃ脱線したわ、探さねば
このおっこちてるやつは…
『あ、それじゃない?大罪を犯した神一覧なら載ってるでしょ』
私大罪犯したんだ…
「どうしてそれを?」
「自分に関する情報が欲しいんだよね、自分を俯瞰して見てみたいからさ」
「そうか、」
えぇっと…あとの方かな?分厚すぎて重い…何人大罪…って思ったら罪全部書いてあるのか、長いな
『多分これは罪を犯した神が増えるたび書き足してたんだろうね、字体がだいぶ違う』
なるほど、っと、見つけた。『七代目創造神、リミー・アルミーン』
なんかうちのページ多くない?
あ、オルヴォワール滅ぼしたことも載ってる
うぅ、長い…リエル、簡潔に教えてくれない?
『長すぎてこっちも全部覚えるの無理だよ…何してんの??』
昔の私に言ってよぉ…
ええっと…太字で書かれてるところとかないかな?
『それこそオルヴォワール滅ぼしたことでしょ』
それはそう、他には…何ここ、黒塗りの部分あるんだけど
『黒歴史の中でもやばいやつなんじゃない?だから黒塗りみたいな』
「何かあった?」
「ここ読める?」
「?読めるけど、リミーは読めないのか?」
なるほど、私だけ、もしくは神だけが見られない部分か…
「伝えようか?」
「いや、なんで読めないのか気になるから自分で調べるよ、他にもないか探して見るよ、待たせちゃってごめんね」
「いや、大丈夫」
数時間後…
この感じで探してたけど、結局ほとんど見つからなかったな
流石にこれ以上待たせるわけにはいかないし、終わるか
「お疲れ、見つかった?」
「あれ以外何も、ごめんね待たせて」
「大丈夫、今日はここで休みな、疲れてるだろ」
悪魔って優しいな…
『悪魔はただ欲望を持った天使だからね、優しさを失ったわけじゃないよ』
なるほど…じゃあ今日はここに居させてもらおうかな
あ、夜月になんて言い訳しよう…
まぁいっか、忙しかったで
???君の口調が安定しない…許して…
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