LXXIII トート・ザラキエル
『そこ右ね、もうすぐで境目だよ』
飛ぶのもう疲れた…
『本気出せばもっと飛べるでしょ?』
いやだ、魔素使うもん
『あ、ついたよ』
うっわぁ…暗ぁ…
落ちたくないんだけど、落ちなきゃ駄目?
『だーめ』
いぃぃいぃ…
『奇声を発しないで』
アイキャンフライ!!!!!
ヒィぃぃぃ…!!!!怖い!
『空飛ぶ練習だと思って?』
地獄:入り口
いってて…膝ぶつけた…
と、ここが地獄かな?
上から見た時より幾分か明るいな…
「お前、神のくせになんで地獄に来たんだよ」
こいつ何?悪魔?トート・ザラキエルの一員じゃなきゃ殺してもいいんだけど…
『トート・ザラキエルにいる悪魔以外は基本封印されてるから地獄に堕ちた誰かだろうね』
じゃあ適当な扱いしても怒られないってことね
「トート・ザラキエルに行こうと思って、邪魔だからどいてね」
「誰に向かって指図してんだよ、俺はかの有名な…!!」
「ん?何だって?」
「かの…有名な…」
なんだこいつ、急にオドオドしすぎだろ
『コリアン王国のやつじゃない?第伍親衛隊がどうちゃらとかいってた』
あー、だから私を見て怯えだしたのね
「まぁいいや、じゃあね」
どこにトート・ザラキエルは…
『奥の奥の方だね、案内するよ』
ありがと
地獄:トート・ザラキエル前
…ここか、歩きすぎて疲れた、早く休みたい
『悪魔の巣窟で神が休めると思ってるの?』
確かに…
まぁ、早く行かないとな
「...お前、誰だ?」
黒い白目に赤と白の瞳、紺髪の…男?
…気配がリヴィに似ている、悪魔か。
「創造神、リミー・アルミーン、書物を探しにここに来たの」
「あぁ、ティアマトが言っていたやつか、入ってもいいよ」
「ありがと、書物さえ見せてくれればすぐ帰るから」
「わかった」
トート・ザラキエル内部
へぇ、紫でできた壁か、おしゃれだね
「まだまだ遠いから気をつけろよ」
「あ、そういや君の名前は?呼び名がないのは不便でしょ?」
「悪魔に基本名前はない、勝手に名乗るけど…僕名前ないから、決めていいよ」
「じゃあもう少し知ってから付けようかな、案内してね」
はぁ、もう休みたいんだが???
足が棒になってる、明日絶対筋肉痛だわ
リエル?あとどれくらい?
『まだまだだろうね、頑張って』
いやだわぁ…
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