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LXXII 天は自ら助くるものを助く

 今、桜ヶ丘鬼子って…

 いや、リエルも知ってたし、おかしいことじゃない…?


「えぇっと…初めまして…リミー・アルミーンです…」

「ベリー、少し席を外してくれる?」

「仰せのままに」


 …これ、何話せばいいんだろ…

 友達の友達と話してる気分…


「一応自己紹介するわね、私はティアマト・ユーピテル、五代目全王神よ」


 五代目なんだ、二代分こっちより少ないんだ

 まぁ六代目のこともあるし言うてって感じだけど…


「あなたはどうしてここに来たの?今あなたに必要なのは別のものだと思うけれど」

「記憶を取り戻しに、情報収集に来たの、何かないかなって」

「そう、じゃあメタトロンに会いに行く?」


 メタトロン…天の書記、だっけ

 神の代理人とか言われてた天使だよね、ユダヤ教の


「会いに行けるの?」

「正確にはメタトロンが管理している書斎室に、ってことだけどね」

「どんなことが記されているの?」

「あなたが今まで起こした事件も、あなたの生まれもあるわ」


 じゃあそれを見れば…


「でもあなたの歴史は黒歴史として何冊か葬られてたはずよ、おそらく一番重要な書物がね」

「黒歴史って…何がそんな…」

「悪魔と仲良くしていて一つ国を滅ぼして神としての責務を全うしないあなたのことを黒歴史と言わずなんと言うの?」


 うっ…事実すぎてなにも言えない…


「まぁその葬られた書物を保管してあるところもあるけどね」

「どこ?」

「トート・ザラキエル、地獄の底にある悪魔の巣窟よ」


 悪魔の巣窟?

 って言うか待って、ザラキエルも天使の名前だし…サリエルだっけ?

 天使の名前を使って…いや、サリエルは死の天使だし、まぁ間違ってないか…?


「そこになら私の記憶を取り戻す書物がある?」

「えぇ、きっと、なくてもあなたにとっていい経験になると思うわよ」

「そう、じゃあ行ってくるね」

「気をつけて、悪魔であり魔王であるリヴィアー・メシア・マジェスティを従えたあなたなら大丈夫だと思うけれど、悪魔はあまり信じないでね」


 まぁ、言われずとも

 リヴィは従えたわけじゃないけどリヴィを盾にしたら多分大丈夫でしょ

 じゃあリエル、案内してね

『こき使わないでよ…』

 終わったらなんかお願い聞いたげるよ

『ならやるしかないよね!』

 はいはい


「それじゃあ、またいつか」

「えぇ、ベリーにも挨拶してあげてね」

「はいはい」


 全王神室前


 はぁ、遠そう

『遠いだろうね』


「リミー・アルミーン」

「何?」

「トート・ザラキエルに行くの?」

「盗み聞きとは趣味が悪いね」

「気をつけてね」

「言われずとも」


 なんだぁ?ツンデレか?

 まぁいいや、リエル、行くよ

『はいはい』

天使についてどんどん賢くなってる…

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