VI 邪悪ナ宴
R6/7/01・編集
ゆーべる...ばんけっと?バケットと関係ある?
「と、わからないよな、説明するぞ」
リヴィによるとユーベルバンケット...悪晩餐は魔王たちが集まってお茶会したり会議したりすることらしい。
名前は人間がつけたらしく、読み仮名は私が決めたらしい、そのままだな...私。
あと新しい魔王とか、領土とか決める時も開くそうで、これの決定権は半分以上が私にあるらしい、責任重大。
決まったことは夜月が世間に知らせてくれるみたい。
あと従者は三人まで、まぁまぁって感じやね。
「でもなんで開くの?別にそれ以外でもよくない?」
悪晩餐である必要性はそんなに感じないんだけど...。
「他の魔王をリミーに話す目的と起きた報告、あと記憶のこともな」
なるほど、賢い。
確かに話しとかないとみんな困惑するよな。
「そうだね、わかった、開こうか」
「では私共が説明して参りますね。」
いつの間に!?
影が薄いわけじゃないんだけど瞬間移動してこないでほしい、ビビる。
『夜桜は転移魔法を使ってるんだよ』
転移魔法...魔法陣を使わなくてもできるの?
『長く生きた魔物くらいしか使えないよ、リミーも使えるけどね』
あ、使えるんだ、ってことはリヴィも使えるのかな?
魔王っていうくらいだし魔王は全員使えたりするのかな。
まぁ、どうでもいっか。
悪晩餐開催当日
「お嬢様、こちらへ、ご案内します」
大きめの装飾が施された扉が出てきて夜月がそちらを指差している。
『この扉は私が昔創ったもので亜空間にいけるよ』
なるほど、その亜空間とやらが悪晩餐開催の場所なんだろうな。
「うっし、行くか」
足を一歩踏み出していく。
この先は魔王が集まってる...。
緊張で項が汗だくだく、こんなのが魔王の最高権力なんて笑えるよね。
亜空間
円形の机に7つの椅子、机には椅子を頂点として七芒星がある。
「お嬢様はこちらへ」
7つあるうちの1つの椅子に案内される、全部の椅子が微妙に違っていて、装飾が拘られてる...金かかってそう。
「少々お待ちください」
そう言って夜月、夜桜、白夜の三人は別々の場所に消えた(リエル情報)
三十分とちょっと経ったくらいで全員が亜空間に来た。
「参加者の方を紹介いたします」
「吸血鬼リミー・アルミーン様」
「悪魔リヴィアー・メシア・マジェスティ様」
「竜ロージエイト・カメリア様」
「天使、グルーミー・セレスト様」
「道化、プランク・バーミリオン様」
「人鳥、アギシャン・クレラット様」
「幽霊、ウィアード・エボニー様」
へぇ、こんなにたくさんの種族が...。
「リミーよ!起きたんだな!」
えっと...あの子がロージエイト・カメリア、だよね?
『合ってる合ってる』
「そう詰め寄るな、寝起きなんだぞ」
止めてくれたのはリヴィ、なんかお母さんみたいな諌め方するな。
「今回話す内容についてご説明します」
「む、今日はちゃんとした会議なんだな!」
「今回話すのはお嬢様のお目覚めの件とお嬢様の記憶についてです」
記憶の話をした瞬間みんなの顔つきが変わった。
やっぱり驚くよね...。
「リミーお前何かあったのか?」
グルーミーがめっちゃ眠そうに聞いてきた、ちゃんと起きろ、寝るな。
「今のリミーには記憶がないんだよ」
お、よく言ったリヴィ!
「あらそうなの?じゃ私もわかんない?」
プランクお前オネェだったんか...いやまぁ否定しないけど。
「えーっと...リヴィ以外はちょっと...」
「なんでリヴィアーだけわかるのかしら?」
「前に会ったんだよ、起きてすぐに」
「それじゃ、改めて自己紹介するのだ!」
「私はロージエイト・カメリア!竜暴君の二つ名を持つ者だ!カメリアでいいぞ!」
「よろしく、カメリア」
「俺はグルーミー・セレスト、もう寝ていいよな?」
「わかった、グルーミー、あとまだ寝ないで」
「私はプランク・バーミリオンよ」
「プランクね、うん、」
オネェ腹立つな...失礼だけど。
「私はアギシャン・クラレット、よろしくね」
アギシャンよ、乳房が当たってる、近い。
「わかった、アギシャン、後近い」
「遠い?」
「アギシャンの耳の話はしてない、距離が近いの」
こいつ人鳥じゃなくて淫魔じゃね?
初心な男なら落ちてるわ。
「リミー、大丈夫?」
えっと...。
『ウィアード・エボニーだよ』
「ウィアード、だっけ」
「うん...ちょっとアギシャン、近い」
アギシャンのやつ嫌われてね?
「記憶のことは終わったようなので、続いて領土などについて話させていただきます。せていただきます。」
新キャラが出てくる回でした、いつの間にか2,000字に…
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