LVIII 足元が明るいうち
R6/02/17・編集
ナスタチウム州
うおおお!!!これちゃった!!
流石私…天才ね
取り敢えずナスタチウム州を抜けて、マチタン州、で、ライアント諸国だよね
「なぁ、一つ気になったんだけどよ、タイア国からそのままライアント諸国には行けないのか?」
「確かに…如何して行かないの?」
「魔素を沢山使うの、タイア国からライアント諸国まで行くってなると、私死んじゃう…」
「なるほど、大変なんだな」
正直そう行けたら楽なんだけど、やろうとしたときに急な吐き気が来たから怖いんだよね…
ほんと、魔素を使うって楽じゃないわ
さて、どうやってマチタン州まで行こう…
「ちょっと、そこの君たち、身分証は?」
「えっと、ライアント諸国から来た冒険者です!」
「冒険者ね、じゃあそれを証明できるものは?」
えっと…冒険者の証…ペリペティアはどこにやったんだっけ?
「これ、対魔組合で冒険者になったらもらえる、ペリペティアだ」
「私のも…」
「私はこの子たちの試験を担当していたもの、これが対魔教員免許よペティアライセン、あなたも知っているでしょう?」
あ…みんなもう渡してる…えぇっと、どこだっけ?
「わかりました、そこのお嬢さんは?なにかある?」
「えぇっと、ペリペティアが見つからなくて…!」
「ふむ…ですが、ペリペティアのない冒険者をそう簡単に入れるわけにはいきません、」
そりゃそうか、ペリペティアは冒険者になったら誰もが手にするもの…
「私が保証します、この子は冒険者、神楽優里」
「ほう…ではなぜ試験中の冒険者の皆様方がここに?」
「試験を邪魔されたの、魔王の使い、五月雨夜月と見たことのない骸骨にね」
「そうですか、わかりました、」
よかった、これで通れる…
「そこのユウリという少女以外ですが、」
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マチタン州:拠点
このままでは膠着状態…
なぜ攻撃してこない?
まぁならこのまま引くか…
⦅お嬢様、膠着状態が続いています。戻ってもよろしいでしょうか⦆
⦅うん、大丈夫。戻っておいで⦆
流石お嬢様、器が広うございます
「桜吹雪!!」
「目くらましか!」
「その花弁に触れぬようお気をつけて!」
ふぅ、これで帰れますね、
「待て…!」
この小僧足を掴んで…!?
そんなことしたら花弁に腕がやられるじゃないですか!
ぐっ…私の足に傷がつく…ふざけるなよ、お姉ちゃんが守った私の足を!
「私の足を掴むな!神魔砲弾!」
「神魔魔法っ!」
鬼にも神魔魔法は効くでしょう!早く帰らねば!
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神導王朝アルミーン・カントリー
「ただいま戻りました。夜桜です」
「おかえり、って、足がボロボロじゃん!大丈夫?」
「はい、ご心配には及びません。情報は手に入れられませんでした。申し訳ございません」
「大丈夫、そんなに気にしないで、取り敢えず休んでおいてね」
ふむ…少し無理をさせ過ぎたかな
『あの傷は多分切り傷だね、回復魔法ですぐ治るけど、ちょっと傷が深いみたい』
なるほど、ちょっと不安だな…
「夜桜、脚見せて」
「大した怪我ではないですよ?」
「いいから」
リエル、解析
『…あ、神経の一部がちょっと傷ついてるね、あとアキレス腱が少し傷ついてる、このままだと歩けなくなるよ』
あっぶな!?
「今すぐ治そう、アキレス腱に傷がついてる」
「私はよく知らないのですが、アキレス腱が切れるとどうなるのですか?」
「歩けなくなるよ、ちゃんとリハビリすれば治るけど…」
「回復魔法では治らないのですか?」
「治ると思うけど、それでもリハビリは大事だよ、一生歩けないとか嫌でしょ?」
「そうですね、では治しておきます」
これで一安心、にしてもなんで…?
…あのブレザーっ子、なにかしたな?
ちょっとイラっと来た、徹底的に調べるよ、
『はいはい、わかったわかった』
戦争は福を生まない
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