LIV 警官1人とタイア国で
R06/01/24・編集
…あれ?体が動いてる?夜月たちはどこに…
いてて…関節が痛いや
ってかここどこ?さっきの遺跡じゃないことだけは確かだけど…
ってことは近場のタイア国かな?
みんなは…
「ユウリ!やっと起きたか!」
「みんなは先に起きてたんだね。で、ここは…?」
「タイア国だと思う、とにかくどこか帰るところを見つけないと…」
「あ!っていうか冒険者試験は!?」
「魔王からの襲撃ならしょうがないわ、また後日やりましょう」
タイア国って言うと、日本そっくりな国だよね、文献で見た
ちょっと楽しみかも!
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なんっっっっっにも見つからない!!
確かに日本そっくりだったけど帰り方がわかんない!!
なんか神社とかあったしお城もあったけど帰り方がわからないと意味ないんだよ…
「お困りですか?」
「えっと、帰り方がわからなくて。貴女は?」
「私は華ヶ咲莉美。あなたは冒険者さん?」
「うん、私は神楽優里、冒険者なの」
「私は警察、良ければ一緒に帰り方を探そうか?」
「本当!?お願い!」
「行きたい場所はどこですか?」
「ライアント諸国です!」
少女は莉美といい、紅梅色の髪と目をした私より身長の高い子だった
警察となればきっとわかるはず。心強いなぁ
「あぁでも、ここからライアント諸国に行くとなると他国も経由しないとですし…」
「ルルベイア州は魔王の領土じゃないし大丈夫なんじゃ…」
「今ルルベイア州からライアント諸国に直通する道が改装工事中でナスタチウム州から行かないとなんです」
その間のマチタン州は…?
「その間のマチタン州があるじゃないですか」
「ルルベイア州とマチタン州は最近ギスギスしてて障壁ができてるんです。なのでナスタチウム州から内側を通っていくしか手段がないんですよ…」
そんな…タイミング悪すぎ…
「まぁ魔王プランクは比較的優しい魔王ですから、大丈夫ですよ」
魔王に優しいもクソもないよ…
どうしよう…
「一旦みんなと合流してから考えますね」
「もう遅いですからホテルを使ってください、案内しますよ」
ありがたやぁ…
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「で、どうしようか」
「魔王に目をつけられなければナスタチウム州は通っても大丈夫じゃないか?」
「でも魔王だよ?危ないよ…」
なんてみんなで話し合っている時
急にドアがものすごい音を立てて開いた
「莉美!こんなとこにいたのか!仕事が残ってるだろ?早く帰るぞ!」
「睛さんですか、びっくりした。この子達が帰れないみたいだから一緒に考えてるんですよ」
「へぇー、それは大変だね」
「楽観的すぎですよ颯さん、せっかくですし案内しましょう?」
「淳さんもそう思いますよね、」
うわっ、急に人が増えた
茶髪の男性と青っぽい色の髪をした男性、あと緑髪の…男性?女性?
多分口ぶりからして莉美さんの同僚とか先輩なんだろうな
とにかくさっさと帰らないと…
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