LI 時止メノ魔女
みんなで話し合いつつ、まずは結界を破ることから始めることに
んー…どうやって結界を破ろう、物理は効かないだろうし…
どう破るべき?
「聖魔法、光魔法!」
「おい!光魔法は目眩しだろ!結界は破れねえって!」
「ちょっと、喧嘩は良くないってば…!」
慌ただしいけど、光魔法を使うのは大事。
反射するかとか、光を通すかとか、そういうので結界の種類を見極めるのは大事だって師匠も言ってた
まぁあんなに強かったら何も見えないだろうけど…
私の会心ノ一撃は効くかな?
やるだけやるか
「会心ノ一撃!!」
む、弾かれるか
まぁ想定内、だとしても効かなすぎじゃない?
「その結界を傷つけないでください」
上空からの声、女性の声だけど怒ってるようにも聞こえて低く聞こえる
空に浮いていたのは紺色の髪をした私と同年代程度の少女、手に魔法陣を浮かせている
「その結界を壊されると困ります。それにあなた達はオルヴォワールのこと、何も知らないでしょう?」
「結界の管理者ですか、大丈夫ですのでお帰りください」
「人間は根拠のない自信に対しての信頼が大きいですよね。だから魔王に国の統治権を取られるのですよ」
あの少女、話しながら結界の強度を上げてる…そう簡単なことじゃないのに
「あなたは何者?私はユウリ・カグラ、冒険者だ」
「五月雨夜月、魔王リミー・アルミーン様に仕えるメイド、」
魔王リミー・アルミーン…私の…敵
夜月という少女には悪いけれど…リミーへの攻撃になるなら
「私の言う通りになさい。できないなら解らせてあげましょう」
「ヨヅキ・サミダレ…!時止メノ魔女!」
「あぁ、そんな呼ばれ方をしてるんですね。確かに、合っているかもしれませんね。独自技能、時止」
技能名を言った瞬間、その場にいた殆どが死んだように動かなくなった
「私の独自技能は選んだ対象の時間を止めることが可能です。もっと魔素があれば世界の時を止めることも可能です」
なんだそれ…チートじゃん…どうやって勝てばいいの…?
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夜月が変な行動を起こしてないといいけど…
とにかく、状況次第って感じかな
私が行くのはリスクが高いから、夜月たちに頑張ってもらって
壊しても問題なさそうなら沈めるかな
夜月のやつ、優里と戦闘になってないといいんだけど…
私は私でアレンの動向を探らないとな
魔王少女はフラグ建設一級持ち
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