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XLV 鬼ごっこ

R07/07/14・編集

「なるほど…ヴァレリアがそんなことを…」


 部屋でリーと二人きり、最初に口を開いて出た言葉はそれだった

 人間だったことは一応隠してレイチェルから聞いたことを全て話す

 リーも流石に死者蘇生の危険性は理解しているみたい、こっちじゃ常識なのかな?


「でもどうやって説得するべき?殴る?」

「それが1番じゃない?話して解決しないならぶっ飛ばすしかないでしょ」


 この部屋には脳筋しかいないの?

 正直殴り飛ばせ思考は遺伝してて欲しくなかった、母様か父様が脳筋だったのかな?

 まぁ脳筋が遺伝するとか聞いたこともないけど

 でもどうしたらいいかわからないのも事実

 もう直談判しかないか?


「お嬢様!レイチェル様から!」


 走ってノックもせず入ってくる夜月、相当焦ってるみたいだけど、何かあったのかな?


「ちょ、どうしたの夜月、落ち着いて」

「ヴァレリア様が…材料が揃ったらしく…明日死者蘇生を開始すると…レイチェル様が申しておられまして…」


 まって、それって結構やばくない?

 明日って、時間全く残ってないんだけど

 どうしよう…やっぱ殴って…


「とりあえず、ヴァレリアば探さないと…」

「地下におられると思います、我々では止めることができません…」

「わかった、リー、行くよ」

「わかったよ姉様」


 館内部:地下4階


 できればもう二度と来たくなかった…腐敗臭とウジで充満したこんな空間…よく来れるな

 精神崩壊バットエンドが目に見えるわ…


「うっ…ここだけ臭いおかしいんじゃないの?」

「ヴァレリアはよくこんなとこ来れるよね…」


 ヴァレリアの異常さと地下への愚痴を溢しながら奥に進んでいく、

 正直そこらの心霊スポットより幽霊でそう、いや真隣にリー(幽霊)はいるんだけど…

 にしてもヴァレリアのやつ、どんだけ気配隠してるんだ?

 気配感知に引っかからない…

『生き物である以上気配感知にはかかる筈…まってリミー、今気配感知ってどこまでの範囲で使ってる?』

 え?館全域だけど…

『まだ来てない、もしくは逃げられたよ。ヴァレリアの位置はわかる?』

 えっと、気配感知でヴァレリアの位置は…ってあれ?見つからない…まさか!


「クッソやられた!リー!戻って気配感知をフル活用するんだ!逃げられた!」

「先回りされたか…わかった!ボクはここら周辺を探すから、姉様は他をお願い!」

「わかった!」


 バカみたいに広大な鬼ごっこか、やってやるよ

 魔王の力舐めんなよ

 見つけてぶっ飛ばしてやる

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