XLIV 破壊神
R07/01/04・編集
うーん…妹のお願いとはいえ手合わせはやだな…
さてどう対処してやろうか
まぁ負けはしないけどそれ以外がなぁ…
リーが待ってるしさっさと行くか…
負けイベじゃないのを祈ろう
館:庭
「姉様来てくれた!えっへへ、嬉しいなぁ」
うーん、無邪気って感じ
ただやる気がやばすぎる、負ける負ける
はぁ…姉として威厳見せなきゃなぁ
…そういえば、転生前にも私に妹っていたよな、もうちょっと大人しかったけど
亜珠奈のやつ元気かなぁ…
「油断大敵!」
「ちょっとまって今考え事してる…」
急に切りかかってきたリーを横目に私が死んだ後のことを考えていた、
リーには悪いことをした気がする…
そういえばリーは刀を使うのか、ってか私刀素手で受け止めれるんだな…
「姉様すごい!受け止めちゃった!」
なんてことを言いながらジリジリ刀を寄せてくる、アカン、これ耐えれん
リーの攻撃は一発一発が重くて片腕だけだと限度がある
アギシャンの力くらい強い
でもひとつ思うことがある
「刀の扱い方が雑!」
そう叫んでリーと刀を跳ね飛ばした
いつ折れてもおかしくないくらいに刀の扱い方が雑だった
確か刀って側面が弱いんでしょ?なら尚更側面掴まれちゃダメでしょ
「うぅ…でもいいし、折れてないもん!」
「結果論じゃん…折れたら元も子もないでしょ」
「そうだけど…」
不服そうに言っているのは子供みたい…、ウィアードのとこで見た時はもっと大人びてたのに…
そんなことを思いつつ、雑談のうちに準備していた拘束魔法を発動させた
「うわっ!?何これ!」
さて、ここで降参してくれると有り難いんだけど…
「でも負けないよ!破壊魔法!」
私の拘束魔法が!まぁいいけど
にしても壊し方が独特だな…私も同じの持ってるけど壊し方は違ったはず…
『…リーの二つ名は破壊ノ妹、私たちが創造神ならあの子は破壊神だよ』
うそん、強いじゃん
『破壊と創造は表裏一体、姉妹間でそれが現れるのも不思議な話じゃない』
リエルってばやけに詳しいな…
『…破壊神の妹がいるんだ、それにあの子はちょうど妹が気に入りそうな子だからね』
ふーん…リエルも大変なんだなぁ
でも拘束魔法が解かれるのは非常に面倒…と、なると
「かかってこないなら、ボクから!」
「氷菓球!」
「んぐっ!?」
リーの口に会心の一撃!
氷菓球は簡単に言うと…
アイスを投げつけるだけである!
リエルがリーのことを甘党だと判断したから投げてみたけど…どうだ?
「…甘い!美味しい!」
効果あり!
「降参かな?」
「…うん、ボクの負けでいいよ、だからこれもっとちょうだい!」
うんうん、喜んでくれるならいいかな
「あ、そうだリー」
「なぁに?」
「事情は話すから、手伝って欲しいんだけど…」
「なんでも引き受けるよ!」
それはよかった、ヴァレリア対策にリーは使えると思うし
事情を話しつつ私たちは館に戻った
リーちゃんは甘党、アイス美味しいですよね
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