XLI 進捗
R07/07/14・編集
はぁ、館最高
最近色々あったから何もないのが平和だと感じてしまう…
ってかもうすぐ春か…時の流れは早いな
てことはあそこの砂漠冬なのにあんな暑かったってこと?ヤバない?
まぁいいや、あーお雑煮食べたい
私熊本県民だからクソ長もやし入ってないとお雑煮と認めないんだよね
何もやしだったか忘れたけど
夜桜にお雑煮もどき作ってもらお
そういえば最近あの夢見なくなったな
なんかなくなるとなくなるで寂しいな…
やべ、めんどくさい人みたいなこと言っちゃった。実際めんどくさい人だけど
カメリアもどきの子が出てきたあの夢…どんな内容だったかすごい思い出せるけど、何言ってたか今までずっと聞き取れなかったな
でも鬼子ちゃんって呼んでたはずだからカメリアたちじゃないよな…
「リミー、少しいいかしら」
「レイチェル?どうしたの、なんかあった?」
「ヴァレにあったんでしょ、なら話すことができてね。私についてきて」
ヴァレ…ヴァレリアか、親しいなこいつら
ってか話すことってなんだ?深刻そうだから何か私の記憶に関わることかな?
式神のみんなを思い出した時みたいに何か思い出せるかもだし、ついてくか
亜空間:図書館内
図書館…他の人に聞かれたくないのかな?
なんだろ、緊張してきた
「ここでいいか、あのねリミー、あなたの母親の話なんだけど…心して聞いてね」
「え、あ、うん。わかった」
「あなたの母親…幸奥様はね、あなたが人間の時の母親と同じなの、それでね…」
人間の時の母親?
なんでレイチェルは私が人間だったこと知ってるの?
サチなのはあってる、私の母様の名前は確かに幸なんだけど…
「何いってるのレイチェル、私は生まれた時から吸血鬼だよ、どうしちゃったの?」
「大丈夫、館の者以外知らないわ、魔王のみんなも、ユウリ・カグラも」
「…記憶をなくす前の私が言ったの?」
「えぇ、忠誠の証だって言ってね」
忠誠の証…
「…そう、で、母様に何かあったの?」
「幸奥様は大分前に亡くなられてるの」
「…そっか、要件はそれでおしまい?」
「いえ、本題はヴァレ…ヴァレリアが死者蘇生を行おうとしてるのが問題なのよ」
「死者蘇生なんてのもあるの?」
「えぇ、禁忌よ。やればタダじゃ済まない」
禁忌か、まぁそりゃ死者を生き返らせることなんて許されないことではあるか
「それがどうかしたの?やる方が悪くないかな…」
「魔王であり創造神であるあなたに頼みたい、どうかヴァレリアを助けて」
「…私は魔王だけど創造神じゃない、天誅を下すのも私ではない、助ける義理なんてない」
「魔王の親族が禁忌を犯したとなれば魔王への偏見はより強固なものになるわ」
偏見…そっか、みんなと違って普通の人間は魔王を悪と信じて疑わないのか
となるとリヴィやカメリアたちにも迷惑がかかる…やるしかないか
「わかった、やるよ、何をしたらいい?」
「あなたは相変わらず魔王に優しいのね、簡単よ、殺してでも止めなさい、」
「…そっか、わかった、殺してでも止めるよ」
「ヴァレリアは言ったことを事実にする独自技能を持ってるわ、気をつけて」
つっよ、自信無くなるんだけど
『大丈夫だよ、私もいるでしょ』
…そうだね、私たちなら勝てる勝てる!!
となると作戦考えなきゃな、まぁ行き当たりばったりでもどうにかなるでしょ
「ってか転生のこと隠さなくてもよくなったのか!最高!」
「そうね、でも魔王たちの前じゃ言っちゃダメよ」
「あいよ!」
「そうだ、前言ってたお雑煮?ってやつ私食べたいわ」
「夜桜に作ってもらお!」
「えぇ、楽しみね」
隠す必要がなくなったのはありがたい。
お雑煮の話で盛り上がりながらお雑煮を食べた
少し早いけどまぁいっか!!
リミーちゃんこと鬼子ちゃんは熊本県民です、なのでたまに方言が出ます
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