XXXVIII クロリス亭
R06/01/24・編集
飯奢るのめんどくせぇ…
ってかうちの領土内に飯屋なんかあったっけ…ないよな、多分
「どこで食べたいとかある?」
「俺の領土内にいい飯屋がある、そこに行くぞ」
「はいよ」
ジェノサイド・メシア共和国…だったよね
記憶無くしてから行くのは初めてだな
あのリヴィが美味しいって言うくらいだしいい店なんだろうな
気になるけど…普通の料理出て来るよね…豚の頭蓋骨のすり潰しとか出て来ないよね…
……私ってリヴィのことなんだと思ってるんだろう
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ジェノサイド・メシア共和国
暑い…南の方だもんな
北の方に慣れてたせいでマジ暑い…
地球じゃ確かに南野が暑かったけど赤道付近のが暑かったのに…こっちにはないのか?
不死鳥と統合したからって暑さに耐性できてるわけじゃないのね…
これは防暑しなくちゃ…あったよね耐性?
『うん、黄金不死鳥を統合した時に習得してるよ、』
(防寒は?なかったっけ)
『北の果てに住んでるから元々持ってるよ、』
(この二つって統合できない?)
『できるできる、する?』
(もっちろん)
〈暑熱順化と寒冷順化を統合…暑冷順化を習得しました〉
しょれいじゅんか…気象耐性じゃダメなんか…
まぁいいやさっさと飯食って帰ろ
「ここだ、食事処、クロリス亭」
「クロリス亭…美味しいの?」
「美味いぞ、まぁ数えるほどしか食ってないがな」
「お前なぁ…」
ハッハッハと笑いながら冗談混じりにそんなことを言う
よくそれで行く気になれたものだ、こいつやっぱおかしいんじゃねぇの
なんて思いながら重厚感のある扉を押す。重厚感のある扉はまだやっぱ慣れないや
クロリス亭
中は案外よくある洋食店って感じだった、扉に金かけすぎたのか?
にしても人がいない、伽藍堂を形にしたらこん感じなんだろう
まぁ多分貸切とかそう言うことなんだろう
そう思うことにしてさっさと席に座った
テーブルにはメニューが一つポツンと置いてあっただけだった
内容はわりかし普通のもの、良かった、豚の頭蓋骨のすり潰しなくて
「何がいい?」
「私は…これかな、」
「鵜豚のステーキいいよな、俺もそれにしよう」
「ご注文は…」
すぐきた店員と思しき少女が注文を取ろうとした時、私を見て注文を取る手が止まった
なんだろう、なんかついてたかな
それとも単に魔王が2人来て焦ってるとか?
少しの沈黙の後、少女が口を開け話す
注文を話そうと思ったのだが、どう見ても注文を聞く時の口ではない
「おねぇ…ちゃん?」
作中に出てきたお肉の名前は鵜豚です、鳥の美味しいところと豚の美味しいところが合わさったダベるためにつくられた種族です
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