III 魔王城には虚が沢山
拙いですが見てみてください
R06/09/10・編集
魔王?魔王って言った?
嘘じゃん、私魔王なの?
『えっとねもっと細かく言うと、リミーがっていうか鬼子か、がこっちに来てからうーん...何年だろ、何万年か経ったの』
もっと意味がわからん、私何万年も生きてるの?
『思い出せないよね、リミーは今記憶喪失に近しい状態なんだ』
「急に話さないで...とりあえず飲み込むから、続けて」
『わかった、実は昔ちょっとした事件があってリミー寝てたの、仮死状態みたいな』
『それで...数万か数千年くらい?経ったのね、で、今起きたってわけ』
仮死状態...仮死状態!?
え?え?私...え?
『まぁまぁ落ち着いて、仮死状態って言っても気を失うのに近いの』
いや落ち着けないけど...。
うん、まぁわかりやすいかは別だけど理解はした。
いやあんまり理解してないけど。
「つまり私は今仮死状態から起きたってことなんだよね?で、記憶障害的なアレになってると」
『そゆこと!まぁ、なんだ。取り敢えず近くにあるリミーが住んでた館にでも行ってみる?』
「いや行ってもよ、なんか変わる?」
『ほら、昔住んでたとこだし、なんか思い出すかもじゃん?』
館...なるほど、一理あるかも。
っていうか館って...意外とすごい魔王だったのかな?
「うん、そうだね、行こうか」
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館
おぉデケェ...国会議事堂くらいあるんじゃないの?
「お目覚めになられたのですね、お嬢様」
すっげ、私神みたいに...いや、神みたいなもんか?
ていうかこの子達は何?
『メイドだよ、リミーの従者ね』
いや三人?少なくない?...いや、後二人いるな?
にしてもなんでわかって...。
『気配感知っていう技能を使ったの、後で持ってる後天的技能と先天的技能についても話すね』
「ええっとごめん、記憶があんまりなくて...三人の名前は?」
「私は五月雨夜月です」
紺色の髪をした少女が答える。
「えっとじゃあ、後の二人は?」
「五月雨夜桜といいます。」
赤紫の髪をした夜月と同い年くらいの女の子がそう答える。
夜月と同じくらいに見えるけど...兄弟とか?
「私は五月雨白夜です。」
赤色の髪した青年が言う。
三人とも私がつけたのかな?
「後2人は?」
「図書館にいらっしゃいます、ご案内致しますね」
「うん、お願い」
そういうと、夜月が突然何かを唱えだして、床に青白い魔法陣が出てきた。
...なにこれ?
『転移魔法陣だよ、図書館にはいろいろあるから、厳重に作られてるの』
ほぉーん...まぁ異世界だし、あってもおかしくは無い...か?
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図書館
「この方達です」
二十歳くらいに見える女性と羽の生えた...なにこれ?
『悪魔、悪魔ね』
そんなのも...すごいな異世界。
「起きたのね、おはようリミー」
「おはようございます、お嬢様」
「えっと思い出せないから聞いていいかな、名前」
「大丈夫よ」
「うん、大丈夫です」
懐が広くて助かるわ。
「私はレイチェル、レイチェル・ビブリオテーク」
「トイフェルです!レイチェル様のお手伝いをしています!」
悪魔に悪魔ってつける私のセンスよ...。
「あ、そういえば私技能確認して来ないと、じゃあまた後で!」
「行ってらっしゃいませ」
キャラクター名は前々から考えていたので書き易かったです
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