XXXII 処分
R06/01/22・編集
あーあったまいったい
「リヴィが膝枕したせいで未だに頭痛いんだけど」
「それはすまん」
微塵も思ってないさそうな顔、腹たつ
まぁもう見慣れたけど、
それはそうとタルタルソースどうにかしないと…
なんかタルタルソースどうにかっていうと賞味期限近いみたいな…
まぁ命の消費期限は近いだろうけど…
どこ行かせたんだっけ…
あ、地下か、ってかうち地下あんのか…縦にも横にも広いな…
「ねぇリヴィ、地下ってどこにあるかわかる?」
「おう、こっちだぞ、ついてこい」
館内:地下
なんか…暗いな
明かりつけなきゃ何も見えないんだけど…
「炎魔法」
「お、見える見える」
「それも覚えてないんだな、ここは炎系魔法であればなんでも明かりをつけることができるぞ」
「はぇー燃やしすぎたりしない?」
「リミーの炎神なら燃やしちまうかもな」
こいつがどこまで知ってるか超怖いのでなんで知ってるのかはあえて聞かない
まじ怖いこの魔王、人脈もやばいし情報網がどこまで…ってか昔の私どこまで教えてんの!?
ま、まぁいいや、見えるようになったし
にしても臭う…なんの臭いだよ…腐った生肉みたいな臭いする…
でもどこの階だ…?3階…4階?まであるし…
⦅夜月、どこの階に人間置いた?⦆
⦅あの者なら1階に置いておきましたよ⦆
⦅ありがと、助かる⦆
「で、どの階なんだ?」
「1階だね」
「1階か…」
「なんかあったの?」
「行けばわかるぞ」
なんかめっちゃ怖いんだけど、絶対怖がらせようとしてるだろこいつ
はぁ、普通にやだ、何でんの?
まぁいいけど
地下:1階
うっ…さっきより臭いが濃くなってる?
はぁ服に臭いつくんだけど…
「入るぞ、いいな」
「ん、いいよ」
鉄製のまぁまぁ重たそうな扉が開くと同時にキツイ臭いが階段中に広がった
腐った肉みたいな臭いって感じが強すぎて鼻腐るかと思った
「うっ…吐きそう」
「だから言ったろ、行けばわかるって」
「なんでこんな臭いの?」
「死体放置場だからだよ、2階と3階が拷問場なんだよ」
「何それ?悪趣味なんだけど…」
「昔のリミーが作ったんだ、売ったり、喧嘩ふっかけてきたやつへの見せしめに使ってたりしたんだとよ」
「やばぁ…こっわ」
「まぁいいや、さっさと処分を下すぞ」
「はーい…」
吐くかと思った臭いの正体は案外近くにあり骨になったものもあれば蛆が湧いてるやつもあった
なんならまだ生きてそうなやつもあった
タルタルソースは奥の方に吐瀉物撒き散らしながら屈んでいた。気持ちはわかる
「お前の処分が決まったぞ」
「な、なんでしょうか…」
「売ろうと思ったけど…お前じゃ大した値段にならなそうだ、賠償で片を付けてやる」
「な、なんアルでしょうか…?」
「300万アルとかかな〜」
「ね、値下げは?」
「炎神…」
「すみませんすみません!!」
「じゃ、さっさと帰れよー」
なにか言おうとしてたけど関係なしに転移魔法で飛ばした
まぁどうせ値下げの交渉だろうしいっか
さて、リヴィ帰したら本当の休日楽しもっと
タルタニ・ジェイルのあだ名はタルタルソースで決まりですね
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