XXVIII 不審者
R07/01/04・編集
ウィアード領:トープ州
…なんか、知らない気配を感じる…
リミーに似た、気配な気がするけど…
でも生気を感じない…幽霊、なのかな
…たまには庭の掃除くらいするか
トープ州:枯れ果ての大地
どっちだろう…ここ霧が濃くてわからないんだよね…
…気配的にこっちかな?
「君、僕の領土で何してるの?」
「ボクは…遠くから来た、迷ってどうしようって思ってた」
「僕はウィアード・エボニー、魔王の1人」
「そう…」
「ここがどこかわからないなら、案内するよ、どこに行きたいの?」
「…姉様の所に行きたい」
「君のお姉さんのことを僕は知らないんだけど」
「…じゃあせめて泊まれるところ」
「僕の館でいいなら、案内するよ」
「お願い」
灰色の髪をしたボロ布を着た少女
僕にタメ口を聞くってことは、魔王の存在を知らない者かな…?
まぁいいや。リミーに怒られたくないし、連れて行くか
「…」
「どうしたの?」
「どっちだったっけ…」
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同時刻、グルーミー領:アズール王国
…誰だろうな。俺の領土内に入ってきた不届者は
魔素が乱される…手練れだな
気配感知を引っかからせにくくされてる…
面倒な相手だ
…でも有難いね、あっちから来てくれるなんて
「誰だい、君は、俺の睡眠時間を邪魔しないで欲しいんだけど」
「私はアレン、魔法使いだ」
「そう、帰ってくれる?」
「私の質問に答えてくれるなら帰るよ」
「何?寝たいんだけど」
「魔王リミー・アルミーンはどこに居る?」
「何が目的だ?それによって色々変わる」
「会いたいだけだよ、お前、魔王だろ?」
紫髪の高身長な女、持ってる杖は魔宝珠が浮いてる、それも強力な
こっちが魔王って情報も持ってて俺に喧嘩ふっかけてくるのか…馬鹿か?
でも手を出すのはダメだな、リミーが怒る
「…リミーの領土くらい何かに書き記されてるでしょ」
「神導王朝アルミーン・カントリーでしょ?ただ細かい位置はわからないんだよ」
「俺も何度も行った訳じゃない、知らん、帰れ」
「…あぁ、そう、じゃあさよなら、睡眠時間を食って悪かったな」
「謝る意思があるなら最初からしないで欲しいんだけど」
「それはごめん、じゃあさよなら」
…転移魔法、相当だな、
リミーの脅威になるかもしれない、伝えておくか
アレン…だったか、覚えていて損はなさそうだ
と、その前に寝よう…
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神導王朝アルミーン・カントリー:館内部
戦争かぁ…やだなぁ
この世界には原爆とかないと思うけど…嫌なもんは嫌だなぁ
めんどくさい…寝ていたい…
グルーミーみたいなこと言っちゃった、
…そういえば、最近見たことない魔素…?魔力を感じる…
それもなかなかな手練れだな…
敵じゃなきゃいいんだけど
はぁ、めんどくさいな、
魔坑何ちゃらって奴らもキレてるし…
めんどくさそうだな
新キャラ2人です。戦争編が始まりそうで戦闘を書かなきゃいけないのがキツいです
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