XXVIII 黄金吸血鬼<VII>
黄金吸血鬼に進化しました
R06/01/21・編集
ライアント諸国上空
なーんかさっきから暑い気がする
金不死鳥を取り込んだ影響か?
普通に困るんだけどなぁ
『やっぱ取り込むのやめる?』
(いや、それはいい)
『まだ体が慣れてないだけじゃないかな、大丈夫、私もいるし』
(せやね)
なるほど、慣れてないだけか
じゃあ大丈夫だな
さて、優里の様子でも見に行こっかなー
大丈夫だといいんだけど
にしても白呀のやつどこに行ったんだろ
転移魔法で行くか
てか使えたっけ私
…まぁ使えるか
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転移魔法使用後:アプリコット宮殿
ここ…かな?
白呀のやつ遠くまで来すぎじゃない?
ライアント諸国から宮殿まで遠すぎじゃない?魔素ごっそりなくなったんだけど
どうかしてるよ
「白呀?いる?」
「あ!お嬢様!ここにいますよ!」
「優里は?」
「こっちです!」
「にしてもよくカメリア許してくれたね」
「はい!カメリア様はお優しいので!」
「そうなのだ!」
いつの間にいた…いやカメリアの宮殿なんだからいるのは当たり前か
びっくりするからホントやめて欲しい
「そうだカメリア、人間が来なかった?」
「む、人間か?人間ならこっちにいるぞ!」
「お、助かる」
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アプリコット宮殿内部:寝室
「ここなのだ!」
「優里は…お、いた」
顔色が悪い、呼吸は…下手。喉でも焼いたのか?
回復魔法使って治るかな?
『治るよ、治らなくても治すから』
(ドラマの医師みたいだね、リエル)
『さっさと治さないとだよ。死んだら意味ないんだから』
(はーい)
「回復魔法」
「さすがお嬢様!人間を治すなんて!」
「普通のことだからやめて」
「とりあえず水…あ、じゃなくてぬるま湯お願い」
「わかったのだ!」
数時間後…
「ん…ん?うぅ…どこ?ここ?」
「あ、起きてる、とりあえずこれでも飲んで落ち着いて」
「え、あ、はい」
この子、魔王討伐を掲げてるのに魔王のこと何も知らないんだろうな…私見ても戦おうとしないし
「あ、喉痛くない…」
「それは良かった」
「貴方が、助けてくれたの?」
「え、あ、あー…うん、そう…なんじゃないかな?」
「本当…ですか!すみません!ありがとうございます!」
この誤り癖は日本人だなぁ
同郷がいるのはやっぱ嬉しいや
「そんなに気にしなくていいよ。無事そうで何より」
「あ…でも帰らないと…」
「送るよ、」
「いいんですか!?」
「うん、構わないよ」
「それじゃ行くよ」
「は、はい!」
「転移魔法使用」
「うわっ!?」
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ライアント諸国
にしても転移魔法は便利便利
「わあ…こんなことが…」
「普通のことだよ、大丈夫?」
「…すごい」
「ど、どうしたの?」
「神様みたい…すごい!」
「え、あ、うん、ありがとう」
「名前はなんて言うんですか!」
ここではリミーって言っちゃダメよなぁ
ごめんリエル!名前借りるね!
「ええっと、リエル…です」
「リエル様…」
この子ほんとに日本人か…宗教的な思想を持ちすぎじゃないか??
「じゃあ、私帰るから」
「は、はい!!」
なんだか妙な勘違いをされた気がする…
まぁ、いっか
魔王を神と勘違いするユウリちゃん…
これからこの2人はどうなっていくのか!
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