XXVII 黄金不死鳥< VI >
R06/01/21・編集
ライアント諸国上空
『来い、魔王よ』
「たりめぇだろデカ鳥」
『余を愚弄するのはお前くらいだ』
「光栄だね」
黄金不死鳥は図体がデカすぎて動けないはず…
何か拘束できたら楽なんだけど…
(あ、リヴィが前使ってた地獄ノ檻って使えない?)
『独自技能だからなぁ…真似しかできないかも』
(それでいいよ、お願い)
『はーい』
『なんだ?攻撃しないのか?』
「うるせぇ」
『ならばそのまま死ね、炎魔法』
「お前の炎魔法は洒落にならんのじゃ!!」
魔法の中の基礎の基礎、でも磨けば光ってしまう。
当たれば死、長期戦には持ち込めない
長期戦に持ち込めば耐熱持ってても焼け死ぬかもしれない
リエル…早く!
『できた!』
ナイス!!よくやった!
「人喰檻!!」
『なんだ…?ぐッ抜け出せない…!』
「早く抜け出さないと喰われて死んじゃうよ?」
『このババア…!』
私アバズレとかババアとか言われすぎじゃない?否定しないけど他が怒るんだよね
本当、やめて欲しいわぁ
『何かトドメでも刺す?』
(そうだね、何かあったら頼むよ、相棒)
『はいよ、相棒』
『だがトドメを刺さなかったなんて甘くなったなぁリミーよ』
「あ?なんだよ爺鳥」
「はぁ…本当は殺したくなかったんだけどね」
『なんだ…?』
「さよなら、絶望破壊魔法」
『な…やめろ…やめ!』
喋る間もなく黄金不死鳥は消えてなくなった
…思ってたよりキツい相手じゃなかったな
これなら夜月1人でも…いや、暑さに耐えられないか
(リエル、不死鳥はどうなった?)
『多分またそのうち復活するよ、不死鳥だからね』
(私が取り込むことってできない?)
『できるけど…危ないよ?』
(大丈夫だよ、リエルがいるから)
『そっか、わかった、やるよ』
「リミーよ、何をしてるんだ?」
「あぁ、カメリアね、黄金不死鳥を取り込もうと思って」
「…そうか!応援するぞ!応援であってるよな…?」
カメリアは優しいな、本当は私がまた寝ないか怖くてたまらないだろうに
ふぅ、やるか
『わかった』
〈後天的技能、統合を習得・・・成功。〉
〈リミー・アルミーンと黄金不死鳥を統合・・・成功。〉
〈リミー・アルミーンの技能に黄金不死鳥の技能が追加されます。それにより、リミー・アルミーンの種族が吸血鬼から吸血鬼帝へと進化しました〉
「…リミー、大丈夫か?」
「うん、大丈夫、なんともないよ」
「良かったのだ!」
「じゃあ私帰るね」
「おう!またな!」
はぁ、疲れた。
明日はプランクのとこに返さないとな
優里は大丈夫かな?
あとで様子見て帰るか
統合しましたね、これによって色々変わるでしょう、
良ければ評価、ブックマークお願いします