XXI 火之鳥
R06/01/21・編集
今日は平和だ…
美しい空(大して見えない)
囀る小鳥 (いない)
そしてなぜか我が物顔でここにいる魔王
「リヴィ、お前いつ来たんだよ」
「いつだっていいだろ」
「よくないんだけど?」
「まぁ何、今日は凶報を報せに来たんだよ」
「凶報なんてそんないいもんじゃないでしょ、なんでちょっとウキウキしてんの」
「いや何、なんと金不死鳥が復活したらしくてな」
何それ知らないんだけど、不死鳥もいるのこの世界
「金不死鳥は昔からいる存在でな、リミーより先に生まれてるんだよ。
ただ人間たちの悪ふざけが過ぎてか金不死鳥は定期的に世界を焼く存在になったんだよ」
「じゃあ何?その不死鳥を討伐したらいいの?」
「いや、基本的に金不死鳥が現れるのはカメリアの領土内だ。と言うかそもそもの話、金不死鳥は人間が討伐するから俺たちは自分たちの領土のことだけ考えてればいいんだよ」
「ふーん、じゃあ最近話題のユウリ・カグラあたりがやるのかな?」
つまらんと言いたげな目でため息をつくリヴィ、普通に腹たつ
「っていうか人間が討伐するなら何が凶報なのさ」
「だって俺たちが戦えないだろ?」
「知らないよ、私平和の方が好きだし」
「その考えには同意するがいつか意地でも戦わないといけない日が来るかもだぞ?」
「何それ、戦争とかそう言う話?私そう言う話嫌いなんだよね」
「そうか、俺も嫌いだ」
嫌いなら話すなよとみんな思うだろうがこいつは平和が好きで戦いたがる変なやつなのだ
ので常識が通じない、
シュークリーム買ってって言ったらチョコシュークリーム買ってくるやつだぞ多分
この世界にシュークリームあるか知らんけど
「まぁなんだ、最悪の事態に備えて準備しとけよ」
「はいはい、わかったから帰ってねー」
「宿泊費浮くし泊まらせろ」
「うちはフリー宿じゃないんですけど!」
________________
なんだか嫌な感じがする上、今冬なのにやけに暑い
なんだろうこれ…いいことじゃないんだろうけど
…室内に戻ろう、その方がずっとマシだ
ただでさえ魔王討伐を掲げてるから魔王に狙われてるかもなのに…
最悪、いいことないんだけど
そうだ、対魔組合に報告してから帰ろう
不測の事態に対応できるようにもね
備えあれば憂いなしとか言うし
でえぇっと…どっちが対魔組合だっけ?
不死鳥とのお話ですねぇ
書きながらからあげさん食べてました、美味しかったです
良ければ評価、ブックマークお願いします