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I 忌日(リメイク版)

1話目のリメイク版です、良かったら


R6/09/08・編集

 「記憶喪失」

 それは一般的に脳に異常をきたしたり強いストレスによって起きる障害の1つ。

 ほとんどの人間には無関係で、私もならないと思っていた。


 私は桜ヶ丘鬼子(サクラガオカ・キコ)、18歳の高校三年生。

 人に合わせる平々凡々な人生、生きる理由も死ぬ理由もなくただダラダラと一日を消化する人生。

 今日は友達に誘われてのカラオケ、早く終わるといいんだけど


「あ、鬼子ちゃんだ!!こっちだよー!」


 遠くで手を振りながら私を呼ぶ声、彼女は花と言い、同学年の女の子でよく笑う少女。

 なんであそこまで楽しそうなのかが全くと言っていいほどわからない。


「あ、花ちゃん、あの子が鬼子ちゃん?」

「そうだよ叶ちゃん」


 あの子は知らない、同じ学校の誰かだと思う...。

 にしてもなんでいるんだ?


「あ、ごめん、鬼子ちゃんは知らなかったよね。この子はかなちゃん、仲良くしてね!」

「よろしくね鬼子ちゃん」


 あぁ、そういう、友達の友達的な存在なのね。

 もうそれは他人だと思うんだけど、なんで陽キャってすぐ友達同士を会わせようとするの?

 ほんとよくわからない...。


「あ、桜ヶ丘鬼子です、よろしくね」

「えっへへ、仲良くしようね!!」


 仲良くなんてできる気がしないし、どうせこれから話したりなんてしないだろうけど。

 ま、別に好意印象残せてるならいっか


「よーっし!仲良くなれたみたいだし早速行こうね!!」


 仲良く...できてなくないか?まぁいいや、早く終わらせてさっさと帰ろ。


 _______________


帰路


 はぁ、疲れた、結局私歌わなかったし

 人間関係ってなんでこんな疲れることしかないんだろう?

 家に帰るの憂鬱だなぁ...。

 そんなことを考えつつ、目の前にある信号が青になったと同時に足を進める。

 その時少し遠くから叫ぶような声が聞こえた


 ドンっ


 そんな音が頭に響いた。

 青い地面が目に入る。

 死ぬ、そう思った時には激痛で動けなかった

 ...妙だ、叫び声は聞こえたのに、クラクションの音は聞こえなかった

 私の頭の中には朝見たニュースが浮かんでいた。

 ブレーキとアクセルを壊した無人トラックが火薬なんかを詰めて起きる無差別殺人、

 言われてみれば火の匂い...まさかこんな死に方するなんてね

 体温調節が上手く出来ないのか、暑い、寒いの繰り返しで全身の骨が折れてるんじゃないかと思うくらい痛い。

 うまく聞き取れないが話し声が聞こえる、死ぬ時は聴覚が一番最後まで残るらしい、ほんとなんだ

 全身が暑くて、寒くて、痛い。

 あーあ、せめて来世はいい人生が送りたいな〜なんて...

 そんなことを思いながら、私は息を引き取った。

対して変わってないかもしれません。

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