表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/101

LXXXVI 取捨選択

神魔魔法をもろに食らうあの生屍二人組はただじゃすまない...

でも突っ込んで攻撃しに行った吸血鬼もただじゃすまない...


「ハハッ!髪にかすりもしてねェぞ!ヘタクソどもが!」

「髪にはかすってないけど、耳には当たってるみたいだよ?」

「耳にはかすってるんだから、ちゃんと避けたらいいんじゃない?」

「クソガキが!」


...お互いに五分五分、譲ってない、でもこれから吸血鬼の方が優勢に入る...となると私にできるのは後方支援...?


「リエル!そっちの水色はお前を狙ってるぞ!避けろ!」

「アッハハ!バレちゃうなんて思わなかった!貴方とっても目がいいのね!」

「ウッフフ!でもよそ見はよくないのよ!目はよくても視野は狭いのね!」

「吸血鬼!後ろからネクロが!」


いった...とっさに避けたけど側頭部に掠った...吸血鬼は...?


「ゲホッ...ゴホッ...」

「吸血鬼!」

「そりゃ、巨木で後頭部殴られたら痛いよねぇ?」

「そっちの白髪は無事みたいだけどね」


どうしよう...どうしたら...

口から血を吐く吸血鬼と、9mはある巨木を持って薄ら笑う少女(タナト)

吸血鬼を殺そうとするタナト、でも手は出せない

タナトもネクロも吸血鬼に近い、攻撃したらほぼ間違いなく吸血鬼に当たる...

...いや、何を迷ってる?吸血鬼は死なない、それにリミーの体を使う悪人...

吸血鬼が一定のダメージを受けたらリミーに戻る可能性もある...

ならやっぱり吸血鬼の意識が飛ぶまで待って、気絶したら吸血鬼連れて逃げればいい...


「さ、これで終わり、そこのお仲間さんに助けてもらえなくて可哀そうね」

「やっぱり信頼関係が築けてないとダメだね、可哀そう」


どれだけ煽っても私の決意は揺らがない

見た目が完璧リミーなせいでちょっと心が痛むけど...


「お話は終わり、持つの疲れたからネクロ、代わりにやって」

「りょーかーい」

「敵の前で仲良くお話してんじゃねェよ...ガキンチョが」

「へぇ!生きてた!君には期待してなかったけど、生命力はあるみたいだね!」

「バカにしやがって...」


吸血鬼が生きてることはあんまり喜ばしくない...

なら吸血鬼の意識が飛ぶまで戦わせる?

今はこれが正しい選択のはず...


「あ!あいつ上に逃げたよ!」

「別にいいでしょ、赤髪にトドメを刺してから追えばいい」


吸血鬼にトドメを刺した後、急いで連れて帰れば大丈夫なはず...


「さ、これで終わりだ、恨むなら、助けてくれないお仲間さんを恨んでね」


これで終わりね、さようなら吸血鬼、もう二度と表に出てこないでね

良ければ評価、ブックマークお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ