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思春期のユリウス・カエサル  作者: くにひろお
ローマからの脱出
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アンコナの街

ローマを脱出して、フラミニア街道をアンコナ方面に向かうカエサルたち。

仲間を増やしつつ、旅の途中で体調を崩したりしながら、ついにアンコナが見えるところまでやってきた。

街道沿いの旅も半分近く過ぎた。

雨がやんだあとは順調な旅が続く。

天気も良くなり、蒸し暑くもならず、快適な状態で山間部を早く抜けることができた。

くもりの日も、天気の日も石で固められた街道は、ときおり馬車が横を通り抜けていくのを横目に見ながら、旅をつづける一行は遠くに広がる緑の景色を見ながら、さまざまな自分たちの地元の話や、いくつもの都市の話でもりあがり、旅を飽きさせないものにしていた。


元コルネリウス組の3人は非常に協力的で、食料を旅をしながら動物を狩ることで入手できたのも大きかった。また、7人の大所帯ながら、街道沿いの農園主が宿泊させてくれたりしたので、カエサルとダインの体調も完全に回復することができた。


カエサルたちが移動の旅をしている間、ときどきカエサルはキロと2人だけで深い話をしていた。それはいつもの光景で、他の仲間は2人の話の間は特に自分のできることをしっかりとやって待っているようにしていた。


それからカエサルたちは、ペノの言う通り、アンコナを目指すことに決定。アンコナへの分かれ道の途中で、なぜか裕福そうな農家から馬を1頭買って、馬2頭、人が7人で旅を続ける。

馬は荷物を運ぶことに使うが必要に応じて誰かが近辺を哨戒することもできてカエサルたちは喜んだ。

追っ手も特になく、安心して旅ができる日が続く。元コルネリウス組もそのころには仲間として溶け込んでおり、順調に旅をすることができた。

そうこうしているうちに日が過ぎ内陸の山を越えて、潮風を感じるようになってきた。

そして、山の先に青く広がる海と遠くに白い建物が見える港町が見えだした。


元気な若者たちの脚はいっそう軽くなり、夕方になる前には港町の入口まで歩きついた。


アンコナの街の入口には、予想されたとおり、検問が待っていた。アンコナも城壁がしっかりとあり、その入り口が検問されていたのだ。コルネリウス組の一部だろう。


旅の途中で聞いたのだが、ビックロ班とジャニス班がいて、ビックロ班の副隊長がペノだったという。そこまでは書面でも出回っているため、その役割をひきついでビックロとジャニスと他3名は、アンコナまで行くのをペノ達に任せて、自分たちはペルシアの街近辺で待機するという作戦だ、と架空の作戦をたてて、カエサルたちはペノに説明してもらって検問を区切り抜けることにした。

ペノが検問にいた兵士に伝える。

兵士は名簿で、ビックロ班とジャニス班のことを確認してみて、すぐに見つけたのだろう、

ペノといくつか話をしだした。

検閲をした兵士が奥にいた兵士に何か話をして、兵士は奥に入っていった。

ペノの表情を見ると全く焦る感じもなかったため、残りのメンバーはどきどきしつつも、結果を待つことにした。


ペノのもとに戻ってきた兵士が改めてペノと少し話をしたあと、兵士がペノの連れ達を見まわして、訳知り顔で、

「お前たちご苦労だったな。ビックロ班とジャニス班か。あの2人組がここまで来るのが面倒だから、お前さんたちをよこしたんだろう。あの隊長2人ならやりかねないと連隊長が言っていた。ろくでもない隊長たちだが、ご苦労様だったな。」

と言って残りのメンバーをそんなに確認することもなく通してもらえた。

「どうせ、ローマに帰る必要があるんだろうが急ぐ必要もないだろう、ゆっくりしていきなよ。」

とやさしい声をかけられた。管理している側も大変なんだろう。


「コルネリウス組でもビックロとジャリスは、どこでも持て余していることで有名だったんだな。戦うのが強いわけでもなく、単に言うことを聞かないやつだったか。」

と軽口を叩くのはキロで、それに慣れてきたのか、ペノやジグルドたちも笑う。

ジグルドが

「本当にひどかったですよ。あれなら奴隷のままでいたほうが良いと思ったくらいです。」

ビルクスもいまだからこそ、と言ってジグルドに強く同調し、カエサルに両手をあげて祈るようなしぐさでいう。

「解放してくれてありがてえです。」

2人を見て、カエサルたちも笑った。

ダインとジジはあの一瞬の闘いで何も出来なかったことを悔やんでいるのか、思い出したくないのだろう。カエサルから見ると、そんなに思いつめるものでもないのが、と思ったが、反省しているところを好ましく感じてもいた。

コルネリウス組の名前を使うことで、あっけないくらいに簡単に7人はアンコナの街に入れた。


アンコナの街は大都市ローマを見慣れているメンバーにとっては、空が広く、空気がきれいで、海沿い独特の風とにおいが強く感じられる街だった。

街中にこそ大きな建物があったりするが、店も適度にあり人通りもローマの幾つもの通りのように常にごった返しになっていることはなく歩くのに困らない程度の人がいきかっていた。

石とコンクリートが多いローマの街と比べて、土の部分も多く、街中の大通りこそ、ローマ街道に沿った石でできた道があったが、脇にそれると土や草花が生えていた。


そんなアンコナの街を観察しながら、スッラ派の富豪が、コルネリウス組の寝泊りに家を貸し出しているとの話を聞き、寝泊りする場所を求めることにした。


敵のど真ん中になるが、カエサルの細かな人相を気にしているやつなんていないだろう。

自分から名乗らなければ問題ないはずだ、というカエサルとキロの意見にペノも同調したため、特に変装などもせずそのまま入った。

ただし、偽名としてローマの解放奴隷、アルサスと名乗る。

なぜその名前を、と好奇心でペノが聞いたら、カエサルの家庭教師の名前だそうだった。


一行は、ペノをリーダーにして、コルネリウス組の一員とその仲間ということで、富豪の持っている家の一部屋をかしてもらえることになった。3階建ての3階で水やトイレは下まで降りる必要があったが仕方ない。上階は水道が通っていないため、貧乏人や身分の低い者が生活する場所でもあった。しかし、上階は人が出入りをしないため、秘密の話がしやすい、アンコナの街のある程度を見渡すことができ、海が見えて見晴らしが良いなどの利点もあったため、貸し出された部屋を見てカエサルたちは喜んだ。


まだ夕食にも早い時間のため、ペノは自分が一番安全なので、誰かと一緒に街に繰り出し、カエサルを中心として残ったメンバーは3階で今後の策を練る打合せをするのが良いのでは、と提案をしてきた。

カエサルは、

「その提案は素晴らしいが、せっかくアンコナまで来たんだから街に繰り出したいな。」

「いや、あなたの身の安全が第一でしょう。」

その言葉に不敵に笑いながらカエサルは言う。

「このアルサスを襲う不逞な輩なんているものか。いやいないだろう。」

言葉遊びをするように言うカエサルを見てキロがフォローに入った。

「そんな物見遊山の気持ちでホイホイ出られてもこまるんだぜ、おぼっちゃま。」

「そんなこというなよ。もうローマからはかなり遠くに来たんだ。」

「わかったわかった。おぼっちゃまの要望を聞こう。」

「それでしたら先にアンコナの街の公衆浴場で疲れをいやしませんか?」と切り出したのはジジだった。

それはそうだ、とおもって皆で公衆浴場に向かった。

「帰りには美味しい食事を食べて、少し遊んでアンコナを知ろう。それから細かな善後策を決めよう。」とカエサルが言った。キロが笑いながら聞くが、ペノはカエサルの顔を何度も見てしまっていた。ジグルド、ビルクスも、いいの?という驚きの表情をする。

カエサルが本気で言っているのかカエサルはその反応がよくわからなかったペノは、キロに助けを求めた。

カエサルの親友は、

「普通、貴族のお坊ちゃんは、解放奴隷とはいえ、奴隷階級と一緒に公衆浴場に行きたがらないからだよ。あと、たぶんペノはまじめだから、そんなことをして大丈夫?という疑問もあるんだろう。

でもペノのおかげで俺たちはコルネリウス組の一味という扱いで、無事アンコナの街に入れているし、公衆浴場のなかで、指名手配の人間がのんびり風呂に浸かっているなんて、誰もおもわないだろう?だからゆっくり公衆浴場を楽しもーじゃないか、というところだよなあ?」

とカエサルの意見を補足すると、カエサルは頷いた。

ペノが、ため息をつきながら言った。

「カエサルは豪胆すぎて、自分の心が落ち着かないです。でも確かに、風呂に入っている人たちが指名手配の人間を気にすることもないでしょう。外での食事も良いと思いますが、何か危険を察知したら、すぐに逃げてくださいね。」

経験と年長だからなのか、ペノはどうも気苦労をするたちのようだった。

カエサルは改めてペノの配慮にお礼を言い、ペノはその礼に驚いてはいたが、結局、全員で公衆浴場に行くことになった。


ローマの公衆浴場は有名だが、アンコナにも1つ一般の市民も入れる公衆浴場があった。

ここは非常に人気があり、街中では幅を効かせているコルネリウス組もここでは無礼講とばかりに市民と一緒にくつろいでいる平和な場所だった。

「温泉ですかね?」

「たぶんそうだろうね。この濁り具合だ。」とジジとペノが話をしていた。

「水を引いて温めるよりも温泉がわいていたらそれを利用するほうが効率的だね。」とカエサルも言った。

そういうと笑顔になって、皆慌てながら服を脱ぐ。温泉に早く浸かりたいのだ。

ペノだけが先に身体をあらいなさい、と作法について言及した。しぶしぶだが素早く身体を洗い流して皆いそいそと広い石の浴槽に飛び込むように入っていった。

「最高だな。」

「ええ。」

「人もそんなに多くないからくつろげる。」

「これはいい。」

「街中にこの規模の温泉があるのはさすがですね。」

さまざまな批評をしながらも温泉を楽しんだ一行だった。


結局カエサルたちは何事もなく、公衆浴場で身体をほぐし、全員がきれいになって風呂から出ることができた。笑顔になりながら、ペノが公衆浴場でのカエサルのふるまいについて一言言う。


「知らない人にどんどん話しかけるのは心臓によくないです。」

浴場のなかで、知らない人間とどんどん何かしらの話をしているカエサルがペノには気になったらしい。苦情を言ったつもりだったが、カエサルは気にせず、

「知らない人だから、話をして新しい情報を仕入れるんだよ。」

ペノは、一度、天を仰いで、改めてカエサルを見た。

「何か、良い情報を仕入れられたのですか?」

カエサルは笑顔で、

「そうだね。美味しいお店と、女の子と遊べる店と、アンコナの状況を少しくらい。」

ペノが苦笑しながら参りました、という表情で言う。

「それなら完璧ですね。美味しいお店は楽しみです。」

キロが、優しく心配性のペノの肩をたたき気苦労の多い元副隊長を慰める。それ以外は全員がすっきりした顔で、カエサルの聞いた美味しいお店に向かっていった。


アンコナの面しているアドリア海では、ちょうど今が旬の貝や、海の化け物と評されたタコを焼いて食べることが美味しい時期のようで、カエサルたちは新鮮な海産物をさまざまに味付けしたアンコナの料理を、焼きあがったばかりのパンと共に楽しんだ。


街路では、さまざまな場所で夕食を買って食べている姿が見えたが、多くは漁師や兵士、コルネリウス組などの荒くれ者で街の住民はあまり街中で出歩いている風ではなかった。


カエサルたちは夕食を堪能した後は、街中を歩き、ジジは特に旅の中で使い切った予備の食糧を買い足し、ダインにもってもらったりしていた。


そんななかで、酒を売っている店をみつけ、キロが全員を誘う。

「アンコナのブドウ酒も味見しておかないと、次に来るのはいつになるかな?」

それを見て、カエサルも笑顔になり、全員が店に入り、食事につづいての酒を楽しむ。

居酒屋には、売春をしている女性もいて、漁を終えた漁師や役割を終えた兵士でにぎわっており、かなりの乱痴気騒ぎをすることになった。


ここでもペノが苦々しい笑顔を作っているのが見えたが、カエサルとキロはそれを見て笑い、売春をしている女性に声をかけられたダインが固まっているのを見て、さらに笑ったりと、楽しいひとときを過ごして日が暮れて酔っ払いながら宿泊先に帰っていった。


暗い部屋に戻り、ジジが部屋に明かりをともすと、カエサルが先ほどまでとは違って真面目な表情に

なっていた。全員もお酒が残っているなかではあるが、引き締まった顔になる。


カエサルを中心に円になった状態で、今後の方針を聞いた。

「今日は楽しく過ごせた。」この一言に全員が笑顔になる。

キロが、「疲れも癒せたな。アンコナのご飯も悪くない。」

ビルクスが、「いやあ、美味しかったですよ。こんな食事なかなか味わえないです。」

と心の底から褒めるのを聞いて全員がさらに笑顔になった。


そこで、カエサルが、

「楽しいひとときを過ごして、全員が疲れをとることができた。そこで、これからの方針を伝えよう。みな真剣に聞いてほしい。」

酒も入ってみなくつろぎ気味だったが、カエサルの一言で真剣な顔になった。

「まずチームを2つにわける。」

その一言で全員から動揺のうめき声があがった。気にせずカエサルは言葉をつづけた。

「一つは私とともに、アシア属州にいく。アシア属州の総督ミヌチウスに会い、そのまま客としてか部下としてか可能であれば士官する。これは私を中心とした5人でいく。」と言い切った。

じつはミヌチウス自身はスッラに忠実な人間だが、カエサルの父の友人でもあり、豪快な武人であるため、ローマから逃げてきた知古の子どもを無碍にすることはしないだろう、と読んでいた。


カエサルは自分の進む方向を口にし、残りの2人についての話をする。

「もう一つ、残りの2人はローマのカエサル家との連絡とローマ市内でやってもらいたいことがある。ローマに戻ってもらうのはキロとビルクスの2人。キロは我が家でも顔が効くから伝言とローマの状況を把握するためにむかってもらう。それを支援しつつ、ローマに戻ったら、ビルクスはビックロとジャニスに置いて行かれたという形で、ローマに戻り、コルネリウス組にもぐりこんでもらう。そこでコルネリウス組の動きをこちらに教えるのだ。ビックロとジャニスはリミニのほうに向かったと言って攪乱しよう。それから家族を探してもらってかまわない、キロの指示を待ってそれ以外はコルネリウス組として動くんだ。」


何日も前からカエサルとキロの間で話し合われた内容だったのだろう。キロはただ頷いていた。それとは対照的に初耳だったビルクスは震え上がりながら言った。

「私にスパイのようなことができるでしょうか?」

カエサルは笑顔で言った。

「あまり大変なことをする、と思わないで良い。まずはコルネリウス組に戻り、他の隊に入るように相談する。そして、お前の父さんたちを探す。そして、ごくまれに今のコルネリウス組の動きをキロに伝えるだけでいいんだ。カエサル家に危害がありそうな話だけをキロに伝えてくれ。間違ってもカエサル家を助けようとかはしなくていい。お前は自分の目的の家族を探すためにコルネリウス組に戻るんだ。そして、カエサル家とつながることで、他の家族を探したり、新しい生活を考える機会を得てほしい。」


カエサルの指示を理解して、ほっと胸をなでおろすビルクス。

後ろからキロが頭をなでながら、「まずはおやじさんと弟を見つけるところだな。」

とやさしく言った。それから、

「じゃあ、カエサル、俺とビルクスが馬を借りていいんだな?」

「ああ、これから私たちはアドリア海をわたって、エーゲ海をわたって、アシア属州のミヌチウス提督のところに行っているだろう。もしそこにいれなくても何かしら移った先をわかるようにはしておく。だから情報を仕入れて動いたら、キロたちがアシア属州に来てくれるか手紙を出してくれ。そこでスッラの動きやローマ全体の動きを見ながら、ローマへ戻ること、アシア属州で名をあげることなんかを考えて過ごそう。うまくいけばギリシアかロードス島に行きたいけど、難しいかな。」

キロは主人のこの状況でも、自分がやりたい夢物語を口にする精神を笑いながら聞く。

「そうだな。それはそのうちな。いったんは落ち着くためにもアシア属州に足場を作ろうぜ、カエサル様。」

「そうだね、キロ。」

と頷きながら返事をするカエサルは、キロと別れるという話を聞いて何も言えなくて固まっているダインを見た。


「どうしたんだい?」

ダインは、今まで兄貴分と言えるキロがいるので、自分の主張をせずにいることができたが、カエサルのことを最もよく知り全体をまとめてきたキロがカエサルと別れて動くことにすごく不安を覚えているようだった。


そこで、キロがダインに問いかけた。

「じゃあ、俺の代わりにお前がカエサル家にもどりご報告したりするか?」

そう聞かれると、自分ではそんな大役を担えないと首を横にふる。

「じゃあ、カエサルを任せたぜ。」

「そんな大役受けられません。」

そう尻ごむダインを見て、カエサルが肩に手をあてて言う。

「ダイン、キロと永遠のお別れじゃないんだよ。これはお互いに役割分担をするだけだ。そして仲間で動くことも大切だけど、私のフォローはお前とジジ、そしてペノとジグルドともいるじゃないか。身の周りのことは任せる。そろそろお前も1人立ちすべきときだしな。」

「俺はキロほど頭がよくないし、機転も効かないですよ。カエサル」と情けない声を出す


ダインに対して、カエサルは、

「ダイン、無理じゃないよ。必要に応じて頑張れば成長できるさ。キロだって昔から何でもできたわけじゃない。」

とにやりと笑いかける。


「でも・・・」

それでも不安なダインは泣きそうになった。

「どうしても無理だったら、ジジやペノにお前が苦手なことを任せよう。お前ができることをしてくれればいいから。」


「そして、今すぐキロの真似をしろとも言っていないからな。これから、アドリア海を超えて、アシア属州に行くまで距離はあるが、コルネリウス組がいても安全になってきた。これからは逃走から旅になると思ってきてくれ。」


旅とは行ってもただ心地よいものではなく、時には海賊や敵に突然襲われたりすることもある。危険なことではそんなに変わらない。ただ目的地は少しずつ近づいてきている。次の目的を考えながら過ごす時期が来ていた。


キロをローマに返す?

予想外の指示を出したカエサル。

カエサルに従っていた仲間に動揺が走る。

そんな状態で、アンコナからアドリア海をわたり、目的地に近づけるのか?

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