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あるスライムの一生

作者: イカ十郎

とある世界に生まれたスライム。

スライムの一生をスライム視点で描きます。

スライムは、何に憧れて、何になりたかったのか


 ここは、異世界アースラル。


 魔物や魔法が存在する地球とは違う世界である。


 今ここに、また一つの新しい命が誕生した。


 それは、俗にいうスライムという最弱の部類に分類される魔物であった。


 ただ、今誕生した命は、この世界にごく稀に現れる自我を持つ珍しい魔物であった。


一日目


……僕は……誰!?


……この身体は、一体……。


……ああ……眠い……眠い……少し寝よう。


二日目


……どうやら僕は、俺の周りにいるブニブニとした生物と同種みたいだ。


……周りを見ると、みんな身体を自由に動かし、周りの冷たい青い液体を取り込んでいるみたいだ……


……僕もやってみよう……


……あぁ、なんて美味しいだ……


……なんだか力が湧いてくる……


一週間目


あれから僕は、ずっと液体を取込み続けた。


取込み続ければ続けるほど、思考がクリアになり、力もついた。


ある時、ふと、好きな色を選べと誰かの声が聞こえた。


僕は、液体の中から暗くなった時に時々見える丸い奇麗な物と同じ色を迷わず選んだ。


……その瞬間僕は睡魔に襲われた。


一ヶ月目


色を選んだ後、どの位寝たのだろうか?


僕は、周りのみんなとは、異なる黄金に光り輝く存在になっていた。


後からわかった事だが、これが進化という奴らしい。


それから僕は、周りから狙われる存在となった。


この姿になってから、他の生物から食べられそうになったりしたので、僕は仕方がなく液体の下にあるドロドロとした液体の中に隠れることとした。


一年目


あれから何度か僕は、誰か分からない奴の声を聞き、3回程進化した。


進化するたび、黄金色は、更に輝かしくなり、力と知識をえることができた。


僕の種族は、スライムで、僕は、ルナティックレッサースライムという非常に珍しい奴らしい。


僕は海で生まれ、今は海の底に隠れて住んでいる。


ここの水や土は栄養豊富で美味しいので、暫くはここで

暮らすつもりだ。


10年目


僕が住んでいる海は、かなり広いらしい。


あれから、僕は強くなったはずだ。


僕の住処もどんどんと海の底の方へ移動している。


だって海の底へ行けば行くほど、栄養素が沢山あり美味しいのだから。


100年目


僕たちスライム種は、肉体を常に更新して成長しているので、核を壊されない限り死なないらしい。


僕は、もっともっと沢山食べて強くなりたい。


500年目


僕が生まれてどの位経ち、何度か進化したのだろう?


僕は、だいぶ前に、巨大なルナティックキングスライムからルナティックエンシェントスライムという、小さなスライムに姿を変えていた。


海の底の物は、殆ど食べたので、僕は海を出ることにした。


陸にはどんな美味しいものがあるのか楽しみだ。


10000年目


海を出て、どの位、世界を放浪したのだろう。


陸の世界では、人間という種族が争い、僕たちを魔物と呼び

理由もなく、殺しに掛かってくる。


僕も何度も、人間に襲われたが、その都度撃退した。


そのうち人間は、僕を魔王種と呼び、恐れ始めた。


そして、人間は、僕を殺そうとし、その結果、



僕は、何万人という人間を倒して、力にかえた。



僕は、世界を知りたかっただけなのに!!


僕は、今この星の中心に向かっている。


かって憧れた月の様になる為に、この星を取り込む為に!!


僕の意識は、この星の中心と一体化したところで無くなった。


……ああ……


次の人生は……



……月の様に……


みんなを……



……やさしく照らしたいな………。




初投稿作品です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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