表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/68

スキルと美女はトップシークレットみたいです

2層目 晴れ


「よし、今日はこのまま行けるところまで行きますよ。次は……」

ケイネスは再び紙束を確認し、方角を確かめながら歩き出した。


道中で遭遇する魔物たちは、相変わらずフェインの弓によって瞬く間に撃退されていく。

放たれる矢はすべて的確に急所を貫き、一発の無駄もなかった。


「フェインさん、本当にすごいですね! 今のところ一発も外してないですよ!」

「いえ、今のところは弱い魔物ばかりですし、荷物も持たずに済んでいるのはサギリさんのおかげですよ。」


この1層・2層に現れるのは、狭霧が転生して初めて遭遇したゴブリンやボアボアなど、いわゆる“Fランク”と呼ばれる弱い魔物たちだった。


「そういえばフェインさんの弓、僕の知ってる弓とちょっと違いますね。木製というより……金属みたいで、すごくしなやかにしなってる」


フェインの弓は、持ち手も弦も淡く光を帯びた水色の金属で作られており、形状は和弓ではなく洋弓に近い。

弓の上部には何かを収納しているような溝がある。


「この子はちょっと特別なの。いわゆる【アーティファクト】に分類される武器ね。

普通の弓と違って、矢を使うこともできるけど――魔力を込めて弦を引くと……」


フェインが弦に手をかけ、静かに引き絞る。

すると、指先から黒い魔力が流れ込み、矢の形をした影が現れた。


「アーティファクト!?」

「そう。これ自体に魔力を通すだけなら普通の矢と同じ。でも、真骨頂は――使用者の魔法スキルを上乗せした時」


ピンと張り詰めた弦の先で、黒い矢が突如として紅蓮の炎に包まれる。

フェインは弓を構え、少し離れた場所の大岩へと狙いを定めた。


放たれた炎の矢は、一直線に岩へと飛び、轟音とともに深く突き刺さる。

岩の表面がじわりと赤く焼け焦げた。


「「お、おぉ……威力がすごいですね……」

「でしょ? でもここまで強化すると魔力効率が悪いのよ。そう何度も撃てるもんじゃないから、普段は普通の矢を使ってるの」


「か、かっこいい……。それ、ちょっと視てもいいですか?」

「見る? まぁ、見るだけなら構わないわよ。」


狭霧はエディッタを起動し、弓を解析した。


----------------------------------------------------------


名称:アトビュース

   弓及び槍として使用可能な遠近両用変形型武器


弓形態:魔力を用いることで矢を使用せずに射撃可能。

使用者の所持スキルに呼応し、矢の属性・効果が変化する。


槍形態:魔力を刃先に纏わせ、切れ味と貫通力を上昇。

所持スキルに応じて効果変化。


効果:力+200

   ・弓術:達人(追加)

   ・槍術:達人(追加)


編集

----------------------------------------------------------


(おお!なんか凄い、これスキルも付与してるのか?)


「フェインさん、ちなみに……その、あなたの方も鑑定しても――」

「ダメです。」

フェインはぴしりと指を立てた。

「鑑定スキル持ちね? 目線でわかるわ。美女のプライベートを覗こうなんて、だめよ?」

「す、すみません……。」


フェインは軽く笑い、再び歩き出す。

その後も変わらぬ風景と、フェインの矢の音、そして順調な進行が続いた。



数日後


21層目 晴れ


「このあたりから、魔物も少しずつ強くなってきます。皆さん、気を引き締めて進みましょう。」


ケイネスの声に、一行は頷いて歩を進めた。
















「こんな低階層で!?すぐに逃げますよ!!」

次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ