ファン1号?
サギリが冒険者ギルドを出てから間もなくのこと。
受付で彼のクエストを処理した女性職員は、慌てた様子で裏の休憩室へ駆け込み、お湯を沸かしていた男性職員に声をかけた。
「プジョンさん、例の冒険者がヒーラ草のクエストを受けました」
「例の冒険者?……誰のことですか、レゼさん。落ち着いてください」
「ほら、一度に大量のヒーラ草を納品して、その日のうちに冒険者ランクを上げた異例の新人ですよ」
「ああ!思い出しましたよ。颯爽と現れたかと思えば、その後ぱったり来なくなった彼ですね。それで、今回もまたヒーラ草を受けたと?」
「ええ。その可能性が高いです。やはり、どこかに群生地を知っているのかもしれません」
「なるほど……では、誰かにこっそりついて行って確認してもらいましょうか」チラッ
「え?誰かって……」
「そう、誰でもいいんですよ。ね?」チラッ
「プジョンさん、早くしないと彼、街を出てしまいますよ」
「ですがねぇ……彼の容姿、ちゃんと覚えている人がいましたかね……」チラッ
そのころ、街の外。
一人の女性冒険者らしき人物?が、ある男性の背中を尾行していた。
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