天才とバカは紙一重
「あ、そういえばおめぇさんの名前を聞いてなかったな。俺は…って、もう知ってるよな?」
「ああ、さっきのイベントでな。俺は…フジだ。それより、さっきから周りの目が怖いのだが…」
ローズが城へ向かったあと、取り残された二人はガレスに連れられ食堂へやってきた。
「まぁ、そら俺が珍しく打ち合いに負けりゃこうなるわ。それよりフジ、おめぇのあの剣技、俺にも教えてくれよ。あの太刀筋は恐ろしかったが、おめぇもまだ発展途上の技だろ?」
(発展途上?あれはスキルだから、技としてはもう完成してるんだけどなぁ…)
「発展途上とは?」
「ん?だってよ、おめぇ、まだ剣に振り回されてるように見えたぜ。腕から先の動きは無駄がなさそうだが、体がついてきてねぇ。あんな速度で動けば普通は腕が飛ぶぜ?でも、おめぇはステータスか何かで無理やりカバーしてるように見えたぞ」
(えぇ、あの模擬戦でそんなことまで見てたのか…。途中から手を出してこなくなったのはそういうことか。でも、スキルがあれば何でもできるってわけじゃないのか?)
「スキルがあれば何でもできるんじゃないのか?」
「おめぇ、ホントに何も知らねぇな。例えば魔法スキルだとしよう。生まれつき超すごい魔法を使えるとしても、いきなり全力で使ったらどうなると思う?暴発だぜ。大けがで済めばいいが、魔力次第では町ごと吹き飛ぶかもしれねぇ。俺たちの剣スキルなら大事にはならんが、スキルを使うだけの技量や筋力がなきゃ、さっきも言ったが腕が吹き飛ぶぜ」
ガレスは笑いながらフォークを振り回し、腕が飛ぶ様子を誇張して見せた。
(え?なんで俺、普通にスキル使えてるんだ…?)
次回もよろしくお願いします




