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知らぬ間のお昼時

騎士団の兵舎を後にしたローズは、古い本を探すためお城の書庫へ向かっていた。


「未契約の召喚……あの本には確かにそのようなことが書いてあったけど、読めない部分も多かったし、所々には子供のような落書きもあった。今思えば、あの時なぜ本を手に取ったのか、自分でもよく分からないな」


書庫に向かう途中、向かいの部屋から出てきた管理人の一人とすれ違った。


「あれ?ローズさん、今日も魔法の探求ですか?もうすぐでこの城の半分近くの魔法書を読み終わりますね」


ローズは考え込むように返した。


「...あぁ、ライブ。半分て……書いてある内容は大体どれも似ているから、案外読み飛ばしているところもあるんだよ。それより、今回はとある本を探していてね」


「「本ですか?それならちょうど中にラリアンがいますので、聞いてみてください。私はこれからお昼に行きますから、彼なら一緒に探してくれますよ」


「もうそんな時間か……朝からバタバタしていて気付かなかったよ。私もこの後、彼らと何か食べようかな」


ライブと別れ、書庫の扉を開けたローズは、少し歩いた受付で一人の男性がマグカップを片手に本を読んでいるのを見つけた。


「やぁ、ラリアン。今日は何を読んでいるんだい?」


声をかけられた男性は、書物をテーブルに置き、眼鏡を整え直した。


「ローズさんじゃないですか。ちょっとした魔道具の本です。面白い内容があればと思いまいして。で、本日は何をお探しで?」


「確か古い本で、変な落書きや読めない文字が書かれた本なんだ。以前、このあたりで見かけたはずなんだよ」


ローズは部屋の隅を指さし、歩きながらラリアンを誘導した。


「フム……聞いたことがないですね。そのような本はこの書庫では見かけたことがありません。読めない本は、わざわざ置かないのですが」


「いや、確かにこの本棚で見かけたんだ……確か……」


ローズは部屋の隅にある本棚の前で上から順に眺めたが、目的の本は見当たらなかった。


「あれ、無いな。最近誰か借りたりしなかったか?」


「いえ、誰もそのような書物は借りていません。それに週に数回は書物の整理をしていますので、私が知らない書物もないはずです」




――一方、そのころ狭霧はガレスとお昼を食べていた。

過去の内容を一部「王宮」から「お城」に変更しております。


申し訳ございません、ストーリー自体には影響はありません。


もしかしたら見落としにて王宮のままになっている個所もあるかもしれません...


次回もよろしくお願いします

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