なぁ、教えてくれよ!!!
ステージ上で狭霧にボコボコにされ、数分寝転がっていたガレス。
体中に切り傷やあざだらけになっているはずだったが、何事もなかったかのようにケロッと起き上がった。先ほどのように何度も攻めてくる様子はなさそうである。
「ふぅ...ひっさしぶりにコテンパンにされちまったなぁ...がははははは」
ガレスは大笑いした後、真剣な表情で狭霧のほうへ歩み寄った。
「なぁ、お前の剣は我流か?それとも誰かに教わったか?剣技ってのは、教わるか我流でしかスキルとして発現しねぇんだ。あんな綺麗な剣技、我流じゃねぇだろ?それに、一撃一撃の重みが、そこらの剣士とはわけがちげぇ。どうなんだ、お前?」
(スキルの発現……この世界では、身に着けた剣技もスキルになるのか?)
「おい、ぼーっとしてねぇで教えてくれよ。俺もその剣技を知りてぇんだ。見てみろよ俺の体。お前と俺が使ったのは真剣か?違う、ただの木剣だ。刃のついてない木だぞ?それなのになぜ俺の体に切り傷がついてる?
昔、師匠からとある話を聞かされたことがあったんだ。さっきまでは信じてなかったけどな……師匠はな『真なる剣士は剣を選ばず、手に握るはすべて真剣である』って。まさに今、目の前にそれがいるんだぜ。気になるだろ?気になりすぎるだろ?」
気づけば、ガレスの瞳は少年のようにキラキラと輝き、狭霧を見つめていた。
次回もよろしくお願いします




