さぁ、やろう!今すぐやろう!
ステージへと上がると、待っていたのはガレスだけだった。
もう一体はどこにいるのかと周囲を見渡すと、騎士団の中でしょんぼりと肩を落とすゴリラの姿があった。
不思議に思いながらもステージに上がると、地面には一本の木剣が置かれ、既に木剣を手に取り素振りをしているガレスがいた。
「お、やっと来たな!さぁ、やろう!今すぐやろう!あのSS指定のベヘモス、しかも特異種個体を倒したお前の実力が気になって気になって仕方なかったんだ。さぁ、やろう!」
そう言うと、ガレスの素振りの速度が一気に増した。
「もう一体いたはずでは?なぜあそこで観戦しているのだ?」
狭霧の問いに、ガレスは素振りを止めた。
「ん?パンジーか?あいつがお前の相手になるわけがなかろう。邪魔だからあっちに行ってろってな。さぁやろう!準備はいいか?!」
なるほど、だからしょんぼりしていたのか。
狭霧は木剣を拾い、正面に構える。
瞬間、ガレスは勢いよく狭霧に迫り、肩から腰へめがけて力強く袈裟斬りを放とうとした。
5分後――ステージの上には、無傷の剣士、ボコボコにされた男、それを観戦し笑いを堪えるのに必死な女性、そして取り巻きの騎士団たちの姿があった。
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