異世界での健康管理
「おはようございます、先輩」
「あぁ、おはよう」
俺と美咲は朝の挨拶を交わしていた。
「ゼフさんの所に行こう。」
俺と美咲はゼフのもとへ行くため寝床をかたずけた。
「ゼフさんは見晴らしのいいこの洞窟のさらに上の崖みたいなところで寝てるんですよね?」
「そうだ。敵が来たらいつでも応戦できるようにするためだそうだ。」
「その敵ってどんな生き物なんですかね?」
「なんか、動物だけじゃなくて魔獣や盗賊も出るらしい。」
俺はゼフから聞いた話をそのまま聞かせた。
「人間まで来るんですね…」
「恐ろしい世界だけどこれに慣れなきゃいけないんだよな。」
俺と美咲はそんな話をしているとゼフのキャンプ地に到着した。
「おーい、ゼフさーん!」
「おー、起きたか!特に問題は無かったがそっちに異常は無かったか?」
「はい!こちらも問題ありませんでした!」
「ならよかった。早速出発しよう。朝飯は馬車の中で食べてくれ!」
俺はゼフとそんな会話をした後、馬車に向かった。
「今日は、ほとんど止まらずに進むぞ。少し酔うかもしれないがそこは許してくれ。」
「わかりました。今日中に街につければ俺たちも楽なので。」
そういい俺は美咲がいる馬車の中にはいっていった。
「今日中に着くように進むから少し酔うかもしれないって。」
「分かりました。ところで今日の朝ご飯は何にしますか?」
美咲はそういうとマジックボックスの中に手を突っ込んだ。
「そうだな…俺は朝はそんなに食べない主義だからパンだけでいいかな?」
俺がそんなことを言うと美咲が突然立ち上がった。
「そんなの駄目に決まっているでしょう!ちゃんと栄養をバランス良くとらないと体に悪いです!」
美咲はずいずいと俺ににじり寄ってきた。
「ごめんごめんって。ちゃんと食べるよ。」
美咲の迫力に負けて食べることを選んだ。
「そうです。分かればいいんです。それじゃあ今朝はパンと昨日の干し肉とレタスっぽいものがあるのでそれでサンドイッチにしましょう。」
そういうと美咲はマジックボックスから材料とナイフを取り出し、調理を始めていた。
一方で俺は美咲のマシンガンのような行動力についていけず呆然としていて気が付いたころにはすでに調理は完了していた。
「ごめんな。何も手伝わなくて…」
「いいんですよ別に。切ってはさむだけですから。」
「そうか…だけどありがとう。」
俺は美咲にお礼を言ってサンドイッチをいただくことにした。
「「いただきます。」」
俺と美咲はいただきますをしてサンドイッチにかぶりついた。
「おー、久しぶりにがっつりいくのも悪くないな。」
「でしょう。先輩はやせ型なんですからしっかり食べないとだめですよ。」
俺たちがサンドイッチに舌をうならせていると御者台のほうから声が聞こえてきた。
「そろそろ出発するぞー。」
ゼフからそんな言葉が飛んできた
「分かりましたー」
俺が返事をすると馬車が揺れ始めた。
「出発したな。」
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「そういえば先輩。魔法はどうなっているんですか?」
美咲がそんなことをたずねてきた。
「そういえば、俺も試してなかったな。」
「じゃあ試してみませんか?」
美咲は興味深々だ。
「次回!俺、魔法使いになります!」
「先輩…メタい発言は、自重してください。」
遅れてすみません