帰宅
色々直しました
名前をアナ⇨マリア
白銀の団⇨白剣団
ソラとリーサは暗い路地で四人組の冒険者“白銀の団“に合格を祝われていた。
「それじゃ自己紹介とでも行きますか。」
「頼むリーサも困っているからな」
「わかった、それじゃあ…
俺はカイジンこの白銀の団のリーダーだぜ」
カイジン、茶髪に背中の双剣が目立つ、喋り方、性格からして誰にでも好かれそうなリーダータイプの男だ。
「では、次わ私が、私はエレンです。…僧侶です。
…え、えと、喋ることがあまりないですね」
最後に笑顔を見せたエレン、僧侶という彼女の手には彼女の背の半分ほどの長さの杖がある。
「それじゃあ次は私、私はぁエナ槍を使うの、よろしくねぇ」
エナ、この人は他と違って随分余裕があるようだ。片手には彼女の背丈を越える槍が握られている。
槍には赤い水晶のようなものがはめ込まれており魔力の流れを感じる。
左目は赤い髪の毛で隠れており、口元はうっすらとピンク色で笑顔が見られる。そこからは最初に感じたように余裕を感じる。
「俺らともう一人別の冒険者が明日の冒険するメンバーなんだけど…
まあよろしくな!」
「無理矢理感がすごいやつじゃな!
ソラよいいのかこんな奴らで」
「こんな奴らってひどいじゃ無い?
貴女こそさっき何もしてないじゃない」
むむ、っと眉を寄せるリーサだがその後に隣の鎧を横見する。彼らも僧侶の女とソーヤと呼ばれた男がソラに警戒の目を向けている。だが、ソラは会話に参加することなく次のことを話す。
「そんなことはいいだろう?
自己紹介の続きをしよう。私はソラ、今日冒険登録した新人だがよろしく頼む。
こちらはリーサ小さいがそこの女よりは強だろう。」
「よろしく頼むのだ。」
挨拶を終えるとエナが睨むようにソラを見つめている。
それにきずくとソラは警戒弱める。
「それって私のこと?」
「そうだ、だから貴女を向いていっただろう。」
怒り口調で言うがソラは冷静に対応する。だが、それが気に食わなっかたのか彼女の不快感が一層深まる。
「なら証拠を見せてやるのじゃ。
その方が手っ取り早いじゃろ?」
「いいわよぉ
それで貴女は何を見せてくれるのかしら?」
そうじゃなぁ、と考えるリーサだったが少し辺りを見回すと、ソラの鎧、その腰のあたりからナイフを取り出す。
「それじゃこれで寸止めで良いかの
時間は10秒おぬしは避けていれば良いそれではリーダーのカイジンとやらおぬしは秒を刻むのを任せよう全て私等だけでやるのは不服であろう?」
煽り口調でエナに問いかけるリーサ、するとエナの顔に血管が浮かび上がるほど彼女の中で怒りが爆発しそう担っていた。
「いいわぁ乗ってあげる」
「感謝するぞ」
リーサはさわやかな笑顔で、エナは怒りの中で無理矢理に作った笑顔でお互いが向き合う。
それでは、はじめ!とカイジンの合図があるとエナの目の前に立つリーサが消える。エナは動じない、いやここまではこの場の誰も動じはしない。
だからここからリーサは有り得ない速度での攻撃を放つ。
エナはきずいていたリーサが後ろに回りリーサがナイフを伸ばし勝負をつけようとしていることに。
(引きつけて引きつけて私の槍で弾くそしてそのままあの子に槍を突きつけて終わりよ!)
十分にリーサを引きつけエナはその槍と体を右足を軸に回す。そして槍を下から上にリーサのナイフを打ち上げる。リーサの足が止まりその隙に槍の先端をリーサの首筋にーーーーー
―――――――
―――――
―――
当たるはずだった確かにエナの実力は相当なものだ。だが武器を落とし勝ったのはリーサだった。
「これで良いかの?」
「……ッ!」
屈辱だった、こんな少女に負けるたことではない。自分の技術が、速さに特化した自分の技術が速さに負けたことにあからさまな苛立ちをえた。
「すごいな速さでエナに勝つなんて、君たち本当に今日冒険者になったのかい?」
「まあの、わしの力はまだこんな物ではないぞ?
だが、ソラ方が底知れぬがの」
カイジンの質問に陽気に答えるリーサを横目にエナの内心は爆発しそうだった。
(なんであんな奴にあんな、あんな…)
「そろそろいいかな?
私たちはこの先の宿屋に行く途中だったんだが…」
「おっと、すまねぇ
止めちまって悪かったな。
俺たちはそっちの方じゃないから、じゃあまた明日頑張ろうぜ!」
「ああ、その時はよろしく頼むよ」
そして彼らはソラたちとは逆方向に進路を変え進んでいく、ソラは彼らが見えなくなったあとリーサに声を掛けて共に目的地へと進んで行く。
★☆★☆
あれから10分と歩かず目的の宿屋に着いた。入った瞬間、鎧は何処へやらソラは本当の姿になっていた。それにリーサは驚いていたが周囲がざわついている様子もなくソラの変化はきずかれてはいなかった。
今朝いた部屋にリーサと入るとソラは大きくため息をついた。
「まったくドキドキさせないでくれよ、
フォローがどれだけ大変なのかわかるかい?」
「おー
ようやく戻ったかソラ、
いやー済まんのうソラ、
だがな人の世になれんわしを無理矢理連れてきたのはおぬしじゃぞ?」
そうだけどなーとベットの上で気だるけに答えるソラだったが、急にソラは黙り込んでしまった。(リーサは床でべったりしている。)
「そういえばソラ」
「ん、
なんだ?」
「そこに隠れているものはいつまで放っておくのだ?」
リーサはドアの横を指を指して行った。
すると、突然ソラ達が入って来たドアが内側から開け放たれる。何もない所から足音が響く。
「ま、そろそろかな...」
足音が下に行く階段の手前で止まった。
当然だ、そこにはいままでベットに仰向けに寝ていたソラが居たのだから。
「姿を現したらどうだ?
その方が君のためだと思うけど。
だいたいこっちも疲れるんだよね、鎧の中まで見せたんだからさ。」
ーーーーー
暫しの間沈黙が訪れる。
そして、ようやくその姿をソラたちの前に現す。ソーヤと同じように冒険者ギルドから跡を付けていた。彼女の姿を。
「どうして?」
赤、桃色に近い髪を肩まで下げて、黄に輝く眼をこちらに向けて彼女は言う。
「どうしてわかったの?
いいえ、魔力の探知でも私を見つける事ができないはずなのに。
なんで?」
防具は軽装、だが至る所に魔力反応があることから魔法を付与した武具だろう。中でも腰にある剣はものすごい魔力を感じる。
「魔力は関係無い。
君は相手を観察することに意識し過ぎているんだ。
カイジンたちと話している時も君の視線は痛いくらいに感じ取れたよ。
そして君もカイジン達と同じ理由でつけていたんだう?
マリアさん」
「………ッ⁉︎
…そこまで分かっていたんですかソラさん
ですけど今日は挨拶だけですので帰ります。」
淡々と告げるマリアに「ああ、分かった」とだけ言うソラ、ゆっくりとマリアは階段を降りていく。
「まあこれも予定通りだな」
ボソリと誰にも聞こえないほど小さくソラ意味深しげに呟いた。