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ブラックスカイ  作者: 魚砂漠
2/11

間違いやここおかしいなと思ったら書いてください

一週間前:日本

 2126年、日本は『黒雲河』という変異気候によって永遠の夜の世界と化していた。


「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃ」


 悲鳴が路地裏に響く、この時間で無くても誰も通ることがない路地裏に虚しくただ男の悲鳴が響くている。


「わかった、わかったから金、金ならやるいくらでも望む額をやるから…」


 目の前にいる悪魔に、男は恐れ命乞いをした。

 が、しかし悪魔…堺宇宙はゴミを見るような目で男に告げる。


「僕は言ってるだろう僕は人に頼まれてやってるんだよ、それに君には依頼人より高い額を出せるとは思わない。」


男は黙って…

「は…はは、はははははははははははははははははは…」


もう笑うしかなっかた。男はこれでも日本を代表する大企業の社長でありそれよりも高い額を出せる者などそれはもう国のお偉い様くらいくらいしかいない…そう思っていた男にさらなる絶望が襲う。


「お前の部下だよ、

最後に正解を教えてやる。この依頼したのはあんたの部下だよ。」


沈黙がこの場所を支配する。


「さて、そろそろ依頼を果たすとしようか。」


男に本当の死が襲う。最後の悪あがき、男は後ろ向いて着いていた尻を上げ逃げようとするができない。

男は恐る恐る足の方を見ると、膝から下、本来付いているはずの足がなかった。


「が、がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」


叫んでも誰にも聞こえない闇に沈んでいく、男の足はタバコのように足を奪ってもなを男を蝕んでいく。


「あーでもこれじゃ効率悪いな、それじゃもういっそのことこうしようか」

 

宇宙はそう言うと手のひらを広げ男の胸に持っていく。


「そうか、そうかお前はあの救済のあ、がぁぁぁぁぁぁぁぁ」


「そうだよ、僕が汚れ屋…救済の悪魔ってやつだよ」


男には聞こえない、胸には手形が貫通して両足はない、これが死だ。宇宙はそれを灰にする前にスマホで写真を撮り依頼人の番号に送信する。これが堺宇宙の仕事汚れ屋。

仕事を果たした堺宇宙はその場を去るのであった。



 堺宇宙(さかいそら)、年齢 16 職業 汚れ屋 超能力あり。そんな宇宙は今や人の影すら見えない街にいた、その街は数十年前の大災害跡地だという、そこで宇宙お気に入りの廃ビルを発見する。

ビルの大きさは百メートルはあるであろう、そんなビルの屋上の縁に宇宙は立っていた。



(今日の仕事は疲れたな、ターゲットをやった後ボディーガードに見つかって一発撃たれて…痛そうな感じを出すのって疲れるなぁ)


寝る準備をする。といっても最上階にあるちょうどいいところに移動するだけだ。移動するのだが…


 宇宙がおもむろに目を移すとそこには人がいた。その人は、眼鏡をかけ白の長服に革靴を履いた二十代の青年だった。


「やっと見つけたぞ悪魔め、

 安心してくれていい周辺1キロ圏内はすでに包囲済みだ。」

「……そのくらいで僕が追い詰められるとでも?」

「いいや思ってないよ」


 即答だった。

 彼は宇宙を因縁深く思っているようだった。


「だからなんだと?

 包囲は上の決定にすぎん、私が貴様を仕留めればいいだけなのだからな。

 それにこの空間はもはや貴様の支配領域ではないぞ」


 宇宙もこの異様な空間を感じ取っていた。それは宇宙の能力の制限を示唆している。彼の能力だったそれは宇宙を着々と蝕んでいた。


筈だ…


宇宙は迷わず青年に突っ込んでいった。


「な⁉︎

 貴様能力を使えんガキが調子に乗るな!」


 青年は拳銃を向けて迷いなく宇宙に撃つ。一発目は頰を掠めて横に続く二、三発目は肩と二の腕に当たって貫くそして四発目が…


「育ち盛りのガキをあまく見すぎたな、『タッチ』だ。」

「ッ⁉︎

 離れろッ」


青年は体を振って宇宙を払う。

それが良かったのか悪かったのか青年の知るところではない。


ザッ…


宇宙の体がビルの屋上から落ちる。


「ク、

 あいつの力は奪ってやったが僕は無理かな…」


 意識が遠くなって消える。


 この時、宇宙の体はこの世界とは別の世界へとリンクして元の世界から宇宙が消える。


 文字通りこの日宇宙が消えた。

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