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碧い空に舞え  作者: 蒼ノ苔
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思い出の写真

ある年、冬。

まだまだ寒くなるであろう外。

遊び続ける子供達。

ふと目に入った中学1年の時の写真。

「懐かしいなぁ…」

ふと声に出てしまった。

他にも山ほどある写真を見ていたら、次々と当時の記憶が蘇る。

「確か…この時…」


時は遡り、中学に上がってしばらく経ったある日


「蒼翔〜起きなさい〜!」

「…」

「遅刻するよ〜!」

「あと…5分…」

いつもと同じ会話だ。

僕、海渡蒼翔は朝が弱い。

しかし、朝は必ずやってきて、学校に行かなければならない。

実に辛い。

重たい体を動かし、階段を降り、一階へ向かう。

ゆっくり準備をして、ゆっくり朝ご飯を食べる。気づけば、行かなければならない時間になっていた。

なるべく急ぎ、家を出た時には、すでに遅刻確定だった。

「あー、やっちゃった」

「だから言ったでしょ?」

母の声が聞こえる。

しかし、遅刻する訳には行かない。

「それじゃ、いってきます」

「いってらっしゃい」

何気ない日常。

全く変わらない街並み。

それは、いつ崩れ去るかわからない幻想に過ぎない。

そんな格言ぶったことを考えながら、遅刻しないように、自転車を走らせた。

そんな何気ない日常が終わろうとしている事をこの時の僕は知るよしもなかった。


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