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関邦に付いて、龍がやってきたのは街外れにある
立派な屋敷の門の前だった。
『すげぇなぁ~……』
龍が立派な屋敷に似合う門に見惚れていると
「お~い! 劉儀、いるか?……」
愛馬から降りた関邦は門に見惚れている龍を
その場に置いて、さっさと劉儀の屋敷の敷地内へと
入っていった。
門に見惚れていた龍だったが自分の前から
関邦がいなくなったのに気付くと
『待ってくださいよ!……』
龍は慌てて、関邦のあとを追いかけ、
劉儀の屋敷の敷地内へと入っていった。
敷地内に入ると関邦は若い書生のような男
郭衛【かくえい】と話していた。
「郭衛。 劉儀はいるか?……」
関邦は郭衛に劉儀が屋敷にいるかを尋ねた。
郭衛はケロッとした顔で
「親方さまは宮殿からの呼び出しで留守です!」
関邦に答えた。
「それは困ったの~……」
関邦は困った顔で自分が連れて来た龍のことを
見詰めた。
関邦の困った顔を見て、
「どうなさいましたか?……」
郭衛は関邦にそう聞いてきた。
「実はな……」
関邦は自分が街で出会って、ここに連れて来た
龍のことを話した。
関邦から龍のことを聞いた郭衛は龍のことを
一瞬、見ると
「……話はよくわかりました。親方さまに
その者を引き合わせる前に私が少しその者と
話しましょう!……」
自分が龍と話すことにした。
少し悩んだ関邦だったが
「……お前に任せた!」
郭衛に龍のことを託すと関邦は自分の仕事へと
再び、戻った。




