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「そうですか・・・」
董雅は劉儀から龍のことを聞いた。
董雅が劉儀から龍のことを聞いている頃。
街の中で関邦に恥をかかされた可奢は不機嫌に
家に戻ってくると
「荒れているな・・・ どうした?」
用事で可奢の家にやって来ていた龍炎国の都
(焔火)で刻神【ときがみ】の補佐をしている
老霍【ろうかく】が可奢に声を掛けた。
自分の家にいる老霍に驚いた可奢は
「・・・これは失礼しました・・・」
慌てて、老霍に挨拶をし、老霍と向き合うように
席に着いた。
「どうした?・・・ 荒れていたようだが?・・・」
老霍は改めて、可奢が荒れていた理由を
可奢に聞いた。
「じ、実は・・・」
可奢は街の中で関邦に恥をかかされたことを
老霍に話した。
可奢の話を聞いていた老霍だったが
「・・・それは災難だったな・・・」
そう言って、腕組みをして、少し考え込んだ
老霍は何かを思いついたのか、
「・・・わしが仇をとってやろう・・・ 杜月。
杜月はいるか?」
杜月【とげつ】という男の名前を呼んだ。
すると、何処からともなく、老霍の後ろの闇から
黒い布を全身に身に纏っている男(杜月)が現れた。




