月曜日の睡眠学習
投稿するとどんな風になるのか確かめるために投稿しました。
眠い…
今は月曜日の4時間目、物理の授業中だ。黒板にうつる数式が俺を容赦なく睡眠へといざなう。
「……で、……となる。」
勘違いしないでほしいのが俺は決して物理が苦手なわけではない。それどころか、超のつく得意科目だ。この科目だけなら1位を狙えるほどの。
「この問題を……誰か……に出て……」
なら何故寝てるかって?
いつでも取り返せるし聞いてなくてもなんとかなる唯一の科目だからだ。
「……おい、……きろ。……またお前か…」
成績を維持しつつ効率の良い睡眠を取るためにこの授業が最適なのだ。
「起きろ!居眠り野郎め‼」
その瞬間、まぶたで閉じられているはずの視界に火花が散った。
同時に周りから押し殺したような(しかし、殺せていない)笑い声が聞こえてくる。
それを聞きながら俺は頭をさすりながら、体を起こす。
「………体罰で教育委員会にちくってやる。」
「そういうことは真面目に授業を受けてから言うんだな。毎回毎回同じ時間に寝やがって。大体何でタオルを枕代わりにしてんだ、明らかに寝る気じゃねえか。」
せめてごまかそうとしろよとぼやく暴力教師を睨みながらもう一度眠りにつこうか真剣に悩む俺。
しかし、早々に諦め時計へと目を向ける。
あと10分足らずで5限も終わる。
「ごっさん、教師が授業放棄しちゃダメでしょ。」
姿勢を正し、いかにも僕真面目です、と優等生ぶってみる。残りわずかな時間なら我慢して受けてやるよと思いながら、教師の職務怠慢を非難する。
「誰のせいだと思ってる!
お前なぁ、テストが良くても態度が悪けりゃ成績なんて落とせんだぞ。
こびられても嫌だが少しは意欲を見せろっての」
こびるくらいなら寝る、だとか、それは差別だなんて言い合いをしてるうちに、チャイムが授業の終わりを告げる。
「少しでも成績下がったら覚悟しとけよ」
捨てゼリフを残して、ごっさんは教室を後にした。