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それなりに怖い話。  作者: 只野誠


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ねぶそく

 男は寝不足だった。

 睡眠時間は十分だった。

 十二時前にはベッドに入っていたし、朝早いわけでもない。

 六時間以上ぐっすり寝れているはずだ。


 なのに男は睡眠不足に感じていた。


 どうも夢を見ているせいなのだが、朝起きるとどんな夢だったのかまるで覚えていない。

 そして、起きたばかりにも関わらず男は眠気を感じる。


 休日に昼まで寝ても眠い。

 どんなに眠っても眠い。


 男はそんな日々を送っていた。


 あまりにもの眠気で病院に行ってみても特に異常は見つからなかった。

 男は夢のせいだと思いどうにか夢を思い出そうとする。

 けど、何も思い出せない。

 どんな夢だったのか、それが全く分からない。


 夢を見ていると思っているだけで、本当は夢なんて見ていないのではないか、そう思いすらする。


 どんな夢か、男は少しでも思い出そうとする。

 追われている。

 何かに追われている夢だ。


 いつも捕まる寸前に目を覚ます。


 何に追われている? 男は自問自答する。

 化物だ。

 

 どんな化物だ?

 動物の皮だけをひん剥いたような、そんな化物だ。


 男はだんだん思い出して来た、と更に思い出す。


 そこでやっと思い出す。

 勘違いをしていたことに。


 化物に追いかけられているのではない、自分が化物で追いかけているのだと。

 必死に追いかけているから寝れていないのだと。





ねぶそく【完】

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