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それなりに怖い話。  作者: 只野誠


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めがさめる

 男は夜中に目が覚めた。

 疲れていると思いその日は早く寝たせいだろうか?


 ぱったりと目が覚めてまるで眠れない。

 布団の中は心地よいのに、寝ることが出来ない。


 ふと時計を見て見ると、深夜の二時過ぎだ。


 だが、まるで寝れない。

 だからと言って、こんな時間に布団の中から出る気も起きないし、明日も仕事があるのだ。

 否が応でも寝とかないとならない。


 目を瞑り横になっているだけでも効果はある、と、男はそう思い、目を瞑り布団の心地よさを感じ始めた。

 そのうち寝れるだろう、男もそう思っていた。


 だが、急な尿意を催す。

 流石に男は布団から這い出て、トイレへ行く。

 布団から出ると部屋が異様に寒い。

 今は冬だから仕方がないのだろうが、異様に寒く乾燥している。


 だが、トイレに行った後は布団の中に逃げ込むだけだ。

 何かすることもない。


 男がトイレで用をすまし、布団の中へ転がり込むように逃げ込む。

 先ほどまで心地よかった布団の中が、もう冷えている。

 寒い、と思いつつ冷えてしまった布団の中で身を震わせる。


 やがて布団も暖かさを取り戻し、心地よくなってくる。

 このまま寝れそうだ、そう思っていると。


 とても気になる。


 鼻から吸い込んだ外気が冷たすぎる。

 冷たい外気を吸い込んで鼻の奥が冷気で痛いほどだ。

 男は仕方なく布団の中へと頭を引っ込める。


 湿度の高い布団の中は居心地が良い。


 男はやがて、布団の中で眠りにつく。

 次、男が目覚めたとき、男は寝苦しさで目を覚ます。

 布団の中なのに異様に寒気がする。

 体の節々が痛い。

 視界がグルグルと回る。


 男は理解する。

 これは風邪だと。


 既に起きて会社に行く準備を始めないといけない時間だが、起きるに起きれない。

 熱を測ると三十度と四十度の境だった。


 流石に病院に行かなくては、と、男は考えるが、立ち上がれもしない。

 そうこうしていると仕事を始めなければならない時間になる。

 男は電話で風邪を引いてしまい、今日は会社に行けないことを上司に告げる。

 上司も男の声がガラガラで、息も絶え絶えだったので、それを信じ、病院に行くように促す。


 男は今は起きれも知れないので、午後にでも、と答えて、電話を切り、再び意識を失う。


 次に男が目を覚ました時、もう夕方になっていた。

 病院へ行けなかった、と男は思いつつ、手に持ったままのスマホに何件もの着信がある。

 それを見て、男は驚く。


 その着信は三日前から続いていたのだ。

 男は三日間意識を失っていたのだ。

 そのせいか男は起き上がることも出来ないほど衰弱していた。


 その直後、男の部屋の戸を叩く音が聞こえる。

 男の上司の声だ。

 男はなんとか這いつくばり玄関まで行って助けを呼んだ。

 上司が男の様子を見に来てくれていなかったら、男は今頃どうなっていたことか……





めがさめる【完】

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